伊藤伸二の吃音(どもり)相談室

「どもり」の語り部・伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表)が、吃音(どもり)について語ります。

香川吃音のつどい

香川 吃音のつどい 2

 香川大学は、高松市の中心部に近い所にありました。その教育学部の講義室で、「香川 吃音のつどい」が開催されました。香川言友会の事務局をしている佐々木さんは、毎日新聞高松支局に勤めておられ、ご自身が吃音です。何度かメールでやりとりをし、僕の自宅まで来てくれて、最終的な打ち合わせをしました。
 当日の日曜日、朝からあいにくの雨模様でしたが、始まる頃には小雨になり、終わった頃には、青空も見えていました。
 会場の講義室は、なんだか懐かしい感じがしました。大学での講義を思い出しました。岡山からも、知っている人が4人も参加していました。毎年、岡山には行っていたのですが、コロナになってからは中止になっていたので、久しぶりに会いました。
 最近、僕は、ことばの教室担当者や言語聴覚士向けに話すことが多く、成人のどもる人向けに話をするのは、久しぶりでした。パワーポイントの資料は用意しましたが、できるだけそれに頼らず、一番伝えたいと思うことを話していきました。「吃音を否定しないでほしい」、これが、僕が一番言いたいことです。
 僕の話が約2時間と少し、その後は、5グループに分かれて、話を聞いた感想や質問を話し合う時間でした。グループごとに出された話題を発表してくださいました。そして、最後に、僕が質問を受けて話をしました。
 講演後、スタッフが残って、懇談会を持ちました。ここでも、たくさんの質問が出ました。午後1時から始まった会が終わり、会場を出たのは、午後7時少し前でした。しっかりと聞いてくださる聞き手の前で、自分の考えていることを話すことができること、幸せに思いました。
 たくさん用意したスライドのごく一部を紹介します。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2022/11/17

香川吃音のつどい-page01香川吃音のつどい-page02香川吃音のつどい-page04香川吃音のつどい-page05香川吃音のつどい-page06香川吃音のつどい-page08香川吃音のつどい-page09香川吃音のつどい-page10香川吃音のつどい-page14

高松市・香川大学で開催された「香川 吃音のつどい」での講演

 11月13日、香川大学で、「香川 吃音のつどい」が開催されました。香川言友会の主催で、僕は、「吃音と上手につき合う」とのタイトルで講演しました。最近は、ことばの教室担当者や言語聴覚士を対象とした講演・講義がほとんどで、成人のどもる人を対象に話すことはなくなっていました。なので、本当に久しぶりにどもる人向けに話をしました。
 10月20日に掲載されたつどいの案内記事と、つどい翌日の共同通信社の記事を、まず紹介します。写真は、共同通信社の記者が撮影したくれたものです。

来月13日に「吃音のつどい」 当事者や家族に参加呼びかけ 高松 /香川
毎日新聞 2022/10/20
 

 どもって思うように話せない吃音(きつおん)者や関係者らが集まる「第4回香川吃音のつどい」が11月13日午後1時から、高松市幸町1の香川大学教育学部611講義室(北6号館)である。日本吃音臨床研究会会長の伊藤伸二さんの講演の後、参加者らがグループトークで語り合う。主催は香川言友(げんゆう)会で、香川県教育委員会と同大学教育学部の後援。当事者や家族、支援者、関心のある人たちに参加を呼びかけている。

 吃音は、言葉の一部が出づらかったり、出なかったりする言語障害。100人に1人にあるとされる。連発(ぼぼぼくは)、伸発(ぼ――くは)、難発(……くは)の症状がある。からかわれ奇異な目で見られた体験から、話すことに消極的になり、社会に適応できなくなる人もいる。

 香川言友会は当事者の自助団体で会員約15人。例会を毎月1回開いているほか、香川大学などで吃音出前講座を行っている。「吃音のつどい」は、多くの人に吃音を知ってもらおうとこれまで3回開いている。

 今回のつどいは四国労働金庫社会貢献活動助成対象事業。講師の伊藤さんは大阪府在住の当事者。吃音と上手につき合うことを探り、言語訓練に換わる吃音臨床を提案している。参加申し込みは11月6日までに香川言友会事務局(080・8469・7815)かメール(genkagawa4@gmail.com)へ。参加無料。【佐々木雅彦】

「吃音を否定しないで」 臨床研究会会長、高松で講演
共同通信社 2022/11/13 18:27


伊藤さんの記事 (002)縮小 講演する日本吃音臨床研究会会長の伊藤伸二さん=13日午後、高松市c KYODONEWS 講演する日本吃音臨床研究会会長の伊藤伸二さん=13日午後、高松市
 思うようにスムーズに話せない「吃音」がある人の自助団体が13日、高松市で集会を開いた。
 日本吃音臨床研究会(大阪府寝屋川市)会長で自身も当事者の伊藤伸二さん(78)が講演し、「自分の吃音を否定しないで認めた上で、上手に付き合って生きてほしい」と呼びかけた。

 吃音があっても豊かに生きようと、当事者や家族らが参加し2020年4月に発足した香川言友会(香川県善通寺市)が主催。会場となった香川大の幸町キャンパスには約40人が集まった。

 日本吃音臨床研究会は伊藤さんが1994年に設立した。


日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2022/11/15

「香川吃音のつどい」のご案内

香川吃音のつどい_0001 11月13日、香川県高松市で、第4回香川吃音のつどいが開催され、「吃音と上手につきあうために」のタイトルで、僕が話をします。これは、香川言友会主催で、香川大学と香川県教育委員会が後援しています。
 香川言友会代表の佐々木雅彦さんからメールがあり、何度かやりとりをして、わざわざ僕の自宅にまで来られて、このつどいの開催になりました。
 四国での講演は、2018年12月の高知以来です。
 お近くの方、どうぞ、お越しください。
 以下、つどいの案内が掲載された毎日新聞の記事を紹介します。

 来月13日に「吃音のつどい」 当事者や家族に参加呼びかけ 高松 /香川

毎日新聞 2022/10/20 
 どもって思うように話せない吃音(きつおん)者や関係者らが集まる「第4回香川吃音のつどい」が11月13日午後1時から、高松市幸町1の香川大学教育学部611講義室(北6号館)である。日本吃音臨床研究会会長の伊藤伸二さんの講演の後、参加者らがグループトークで語り合う。主催は香川言友(げんゆう)会で、香川県教育委員会と同大学教育学部の後援。当事者や家族、支援者、関心のある人たちに参加を呼びかけている。

香川吃音のつどい_0002 吃音は、言葉の一部が出づらかったり、出なかったりする言語障害。100人に1人にあるとされる。連発(ぼぼぼくは)、伸発(ぼ――くは)、難発(……くは)の症状がある。からかわれ奇異な目で見られた体験から、話すことに消極的になり、社会に適応できなくなる人もいる。

 香川言友会は当事者の自助団体で会員約15人。例会を毎月1回開いているほか、香川大学などで吃音出前講座を行っている。「吃音のつどい」は、多くの人に吃音を知ってもらおうとこれまで3回開いている。

 今回のつどいは四国労働金庫社会貢献活動助成対象事業。講師の伊藤さんは大阪府在住の当事者。吃音と上手につき合うことを探り、言語訓練に換わる吃音臨床を提案している。 参加申し込みは11月6日までに香川言友会事務局(080・8469・7815)かメール(genkagawa4@gmail.com)へ。参加無料。【佐々木雅彦】

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2022/10/20
Archives
livedoor プロフィール

kituon

QRコード(携帯電話用)
QRコード