伊藤伸二の吃音(どもり)相談室

「どもり」の語り部・伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表)が、吃音(どもり)について語ります。

大阪ボランティア協会

大阪吃音教室 年に一度の運営会議

大阪吃音教室の運営会議

大阪運営会議2 2月21日(土)は、大阪吃音教室の年に一度の運営会議でした。
 今年も、運営委員15人が集まりました。昔は、土日2日間かけて、ずっと前は宿泊して行っていたときもありました。最近は、「スタタリング・ナウ」や「新生」の発送後の時間を使って、効率よく行っています。
 はじめに、運営委員それぞれの近況や、自分が担当した講座の感想、参加した講座で印象に残っていることなどを話して、みんなでシェアしました。それぞれよく覚えていて、「ああ、あのときのあれね…」のような話が出てきます。
 その後は、毎週の教室の世話人や毎月のニュースレター「新生」の編集担当者の確認、そして、年間スケジュール作成と進みます。その日、どうしても参加できない運営委員からも、担当したい講座などの連絡が来ています。それぞれ仕事を持ちながら、自分のできることを申し出てくれています。うれしいことです。できることを、できる人がする、セルフヘルプグループの基本原則です。立候補がつづき、どんどんと担当者が決まっていきます。
 運営会議は、夕食をはさみ、夜9時まで続きました。仕事の関係で夜しか参加できないという人もいましたが、夜7時過ぎに、かけつけてくれました。ほぼ決まった後は、自由に、気づいたことを出し合いました。
 大阪吃音教室は、これまで、長くアピオ大阪(大阪市立労働会館)で開催してきて、その後、アピオの閉館に伴い、應典院に変わり、應典院が会議室の貸し出しをやめたので、アネックスパル法円坂に変わり、そこも閉館となり、今の大阪ボランティア協会のセミナー室へと、会場を変えてきました。アピオ大阪や應典院時代は、講座が終わった後、近くの喫茶店に寄っていました。喫茶店にお願いして、金曜日の夜10時頃まで開けてもらっていました。何気ない時間なのですが、それがとてもよかった、講座の感想を話したり、講座のときには言えなかったプライベートなことを話したり、ひと味違う時間だったのです。それが、今の会場は官庁街にあるので、講座が終わる夜の9時には、開いている喫茶店がありません。もうちょっとしゃべりたいなあという思いを抱いて、みんな家路につきます。そんな時間がとれないものかと意見が出され、講座を少し早く切り上げて、ティータイムを確保しようということになりました。講座での話はもちろん大事ですが、喫茶店での語らいの中にも大事なセルフヘルプグループの要素がつまっているのだと思います。
 僕も、言友会創設時、例会が終わってからの日暮里駅近くの喫茶店、シャレードでの時間が大好きでした。例会に間に合わず、喫茶店に直行したこともあります。その中で、本来の活動につながる大切なアイデアが浮かんでいたように思います。
大阪運営会議1 コロナ以降、対面での催しに変化が起こりました。何でもオンラインでできるじゃないかということなのかもしれませんが、僕は、やはり直(じか)の、対面での集まりに惹かれます。相手の表情を見ながら、対話を重ねていくスタイルが僕には一番合っています。 同じ思いをもつ、大事な仲間との運営会議を終え、さあまた来年度も、という気持ちになりました。

※運営会議が行われたのは、大阪吃音教室の会場である大阪ボランティア協会の畳の交流スペースでした。腰が痛い僕は、すぐそばの椅子に座って参加しました。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2026/02/27

大阪スタタリングプロジェクト、年に一度の運営会議

2025.2   大阪運営会議1 2月22日土曜日、大阪吃音教室の例会会場である大阪ボランティア協会で、大阪スタタリングプロジェクトの運営会議が行われました。午前中は、機関紙「新生」の印刷・発送をし、午後は運営会議です。参加した運営委員は、体調不良による急なキャンセル1人を除いて16名。土曜日に仕事がある人もいて、終わってから駆けつけた人もいました。
 昨年までは、土曜日の午後・夜間、翌日曜日の午前を使っていましたが、それぞれに忙しい身なので、今年は土曜日だけで行おうということになりました。昔は、一泊して運営会議をしていたときもありました。
 はじめは、参加者の今年度の振り返りから。担当した講座の振り返り、参加した講座で印象に残っていること、プライベートな振り返り、以前は、このひとりひとりの振り返りだけで長い時間を使ったこともありました。このふりかえりの中で印象的なのは、それぞれが、誰かが言ったことをよく覚えていて、「そのときは、こうだった」「あのときのあの発言はよかった」と、その場を再現することです。オープンダイアローグで大切にしていることのひとつに、応答性がありますが、それが自然とできていることが印象的でした。
 大阪吃音教室は、日本吃音臨床研究会と協同で、いろいろなイベントをしているので、年間のイベントの日時や会場の確認もしました。2025年度の大枠が決まっていくことを実感しました。毎週金曜日の大阪吃音教室の講座の世話人を決め、機関紙「新生」の編集日や担当者の確認をし、いよいよ年間のスケジュールです。予め、会長の東野さんが、2025年の1年間の金曜日を拾い上げてカレンダーを作っておいてくれたので、それと今年度のスケジュール表を照らし合わせて、2025年度のスケジュールを作っていきました。講座名を変えたものもあります。担当者も、それぞれ立候補で決まっていきました。
2025.2  大阪運営会議2 また、新しい提案も出てきました。どもる人にとって、最大の課題は、就職です。これは、参加者みんなが経験していることです。その就職問題を、真正面から真剣に考えてほしいという願いが、提案者からは感じられました。どもるから、話すことの仕事に就いた方がいいだろうとか、エントリーシートに自分の吃音のことを書いた方がいいのか書かない方がいいのかとか、面接に臨む心構えとか、そもそもどんな仕事に就いた方がいいのかとか、障害者手帳を取得し、障害者枠で就職するという選択肢も現実にはあるようだが、果たしてそれが真にどもる人にとっていいことなのかとか、考える材料はたくさんあります。ひとりで考え、結論を出すのは大変です。そんなときに、みんなで一緒に考えていきたい、考える場を提供したいということなのです。そして、それは、年が明けて、2月、3月くらいに強化月間としてスケジュールに組んでいこうということになりました。
 真剣に、ときに大笑いをしながら、運営会議は進みました。参加しているひとりひとりにとって、この場、大阪吃音教室が大切な場なんだということが強く伝わってきました。このような仲間と共に活動できることの幸せを思いました。
 大阪吃音教室の2024年度は、3月21日まで、2025年度のスタートは、4月11日からです。
 どもる人、どもる子どもの保護者の方、どもる子どもにかかわっておられる方、吃音とは関係ないけれど声やことばについて考えたい人、どうぞご参加ください。詳しくは、ホームページで。そのホームページも仲間が改訂を繰り返して、より見やすく、内容も充実しています。ときどき、ホームページ、のぞいてみてください。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2025/2/24

2024年度がスタートします〜大阪吃音教室の開講式は、4月12日(金)〜

 日本吃音臨床研究会の新年度スタートとともに、僕が大事にして、大阪にいる場合は必ず参加している大阪吃音教室も、2024年度の講座がスタートします。開講式は、4月12日(金)の午後6時45分から始まります。

 2024年度のスタートにあたり、大阪吃音教室の案内チラシから引用します。

 
ことばが出にくい、自分の名前が言えない、電話がこわい、人前で話すのが苦手だ、吃音で生きづらい思いをしていませんか?
 どもる人のための2024年度大阪吃音教室を開催します。
 吃音を知らない人から、「たかが、ことばが引っかかるくらいのことで」という声を耳にします。どもることで悩み苦しんできた私たちにとって、周囲の理解が得られないのは残念なことです。吃音はことばの問題だけではなく、対人関係や心の問題にも関わるものです。そのことは多くのどもる人の体験からも実証されています。吃音治療の特効薬がない現状にあって、吃音を治すことよりも、吃音と上手につき合うことをめざして、大阪スタタリングプロジェクトでは「大阪吃音教室」を開催しています。大阪吃音教室へのご参加、心からお待ちしています。
 大阪吃音教室では、吃音と上手につき合うために、次の三つの柱を大切にしています。

☆吃音に関する基礎講座
 吃音の原因、これまでの吃音治療の効果と限界など、吃音そのものについて学びます。☆コミュニケーション能力を高めるための講座
 吃音そのものは治らなくとも、人と楽しくコミュニケーションすることはできます。その能力を伸ばすために話す・読む・聞く・書くの総合的なトレーニングを行います。
☆自分を知り、よりよい人間関係をつくるための講座
 ちょっとした自分への気づき、他者への気づきでも、人間関係は変わります。交流分析、論理療法、認知行動療法、アサーション・トレーニングなどの考え方を応用して、よりよい人間関係をつくるにはどうすればよいかを学びます。


 4月12日、初回の開講式では、「吃音と上手につきあうために」のタイトルで、参加者みんなで話し合います。
 会場は、新しく、CANVAS谷町2丁目の2階、大阪ボランティア協会のセミナー室に変わります。住所は、大阪市中央区谷町2丁目2-20で、地下鉄谷町線の「天満橋」と「谷町4丁目」の中間あたり、1階にドトールがあるビルの2階です。
 自分の吃音のことを見つめ直してみたいという人、どもる人たちのミーティングがあることは知っていたけれど、勇気がなくて行ったことがなかったという人、以前は参加していたけれどちょっと遠ざかってしまい、なんとなく億劫になってしまっていたという人、春の風とともに一歩歩き出してみませんか。みなさんのご参加、お待ちしています。
 会場、年間スケジュール等、詳細は、日本吃音臨床研究会のホームページを下へスクロールして、「大阪スタタリングプロジェクト 大阪吃音教室」で検索してみてください。
 大阪吃音教室に関する問い合わせは、072-820-8244 伊藤までお願いします。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2024/04/01
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