ここ最近、10年ほど前からか、毎年1月の3連休に、ことばの教室の仲間との合宿と伊藤伸二・東京ワークショップを行うようになっています。
今年も、初日の11日(土)の午後1時から合宿が始まりました。家族が体調不良になったという直前のキャンセルもありましたが、千葉、栃木、東京、大阪などから10人が集まりました。
今回は、今年のテーマである「非認知能力」について、みんなで学ぼうということがメインでした。それは、今年の夏の「親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会」でのテーマでもあり、その直後に開催される全国難聴・言語障害教育研究協議会全国大会の吃音分科会で発表する仲間のテーマでもあります。
初めは、僕の方から、これまで読んできた10冊ほどの非認知能力の本から要点を抜粋してそれをみんなに読んできてもらい、すすめようかと思っていましたが、急遽変更して、何もないところから、みんなで考えることにしました。ひとりひとりに、自分の「非認知能力」をひとつ挙げてもらうことから始めました。みんな、手探りです。非認知能力→認知能力ではない→数値化できるものではない→ポジティブ心理学でいう強みか、そんなことを考えながら、それぞれが自分の「非認知能力」を挙げました。そして、それに、周りの人たちから見たその人の「非認知能力」をつけ加えていきました。たくさんの項目が挙げられました。それらをひとつひとつ付箋に書いていき、模造紙に並べ、ジャンルに分けていき、ひとつの山ごとに小見出しをつけていきました。
「非認知能力」に関する本はたくさんあります。僕は、「非認知能力」とタイトルにあるものは全て買って、ひととおり読んできました。本の著者によって、「非認知能力」として挙げられている項目が違います。名前も、個数もさまざまなのです。だから、それらを参考に、僕たちは僕たちが大切と思うものを、吃音とともに豊かに生きるために大切と思うものを、定めていけばいいのではと思います。基本はしっかり学んで、応用していくことにしたのです。模造紙を埋める付箋を見ながら、これらの力が子どもたちにあれば、ことばの教室で育てることができれば、と思いました。
予定が入っているけれど、なんとか少しでも時間を作って参加してくれた人もいます。電話で参加してくれた人もいます。昼食、夕食休憩以外は、びっしりと話し合いをしました。毎回、よくこんなに吃音について話し合うことがあるなあと感心します。会場は、夜10時まで使えますが、他の研修室はそんなに遅くまで使っていません。警備員の人が外で待つのを気にしながら片付けをして、近くのホテルに戻るという2日間でした。初日は、午後、夜間、2日目は午前、午後、夜間、フルに活動しました。
最後に、今年の「親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会」のおおまかなプログラムを決めて終わりました。一旦決めても、柔軟に変更していくのが、僕たちのいつものことですが、今年の軸となる「非認知能力」について話し合えたことは大きく、これが原点です。そして、ここが、今年のスタートです。
「親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会」の日程は、2025年7月26・27日、千葉県柏市で開催します。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2025/01/23
今年も、初日の11日(土)の午後1時から合宿が始まりました。家族が体調不良になったという直前のキャンセルもありましたが、千葉、栃木、東京、大阪などから10人が集まりました。今回は、今年のテーマである「非認知能力」について、みんなで学ぼうということがメインでした。それは、今年の夏の「親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会」でのテーマでもあり、その直後に開催される全国難聴・言語障害教育研究協議会全国大会の吃音分科会で発表する仲間のテーマでもあります。
初めは、僕の方から、これまで読んできた10冊ほどの非認知能力の本から要点を抜粋してそれをみんなに読んできてもらい、すすめようかと思っていましたが、急遽変更して、何もないところから、みんなで考えることにしました。ひとりひとりに、自分の「非認知能力」をひとつ挙げてもらうことから始めました。みんな、手探りです。非認知能力→認知能力ではない→数値化できるものではない→ポジティブ心理学でいう強みか、そんなことを考えながら、それぞれが自分の「非認知能力」を挙げました。そして、それに、周りの人たちから見たその人の「非認知能力」をつけ加えていきました。たくさんの項目が挙げられました。それらをひとつひとつ付箋に書いていき、模造紙に並べ、ジャンルに分けていき、ひとつの山ごとに小見出しをつけていきました。
「非認知能力」に関する本はたくさんあります。僕は、「非認知能力」とタイトルにあるものは全て買って、ひととおり読んできました。本の著者によって、「非認知能力」として挙げられている項目が違います。名前も、個数もさまざまなのです。だから、それらを参考に、僕たちは僕たちが大切と思うものを、吃音とともに豊かに生きるために大切と思うものを、定めていけばいいのではと思います。基本はしっかり学んで、応用していくことにしたのです。模造紙を埋める付箋を見ながら、これらの力が子どもたちにあれば、ことばの教室で育てることができれば、と思いました。予定が入っているけれど、なんとか少しでも時間を作って参加してくれた人もいます。電話で参加してくれた人もいます。昼食、夕食休憩以外は、びっしりと話し合いをしました。毎回、よくこんなに吃音について話し合うことがあるなあと感心します。会場は、夜10時まで使えますが、他の研修室はそんなに遅くまで使っていません。警備員の人が外で待つのを気にしながら片付けをして、近くのホテルに戻るという2日間でした。初日は、午後、夜間、2日目は午前、午後、夜間、フルに活動しました。
最後に、今年の「親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会」のおおまかなプログラムを決めて終わりました。一旦決めても、柔軟に変更していくのが、僕たちのいつものことですが、今年の軸となる「非認知能力」について話し合えたことは大きく、これが原点です。そして、ここが、今年のスタートです。「親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会」の日程は、2025年7月26・27日、千葉県柏市で開催します。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2025/01/23
2日目は、吃音講習会の顧問である国立特別支援教育総合研究所の牧野泰美さんの基調提案から始まりました。研修会が多いこの夏の時期、牧野さんが、この吃音講習会の日程を必ず空けておくというのはかなり大変なことだと思うのですが、牧野さんがいつも大切にしている「そばにいてくれるだけでいい」を実践するかのように、いつもそばにいてくれています。
渡辺貴裕さんのワークショップは、1日目に5時間、2日目に2時間、計7時間の長丁場でしたが、その長さを感じさせないくらい充実していました。次々に課題が出て、参加者はみな、考え、身体を動かし、感じ、話し合い…を繰り返しました。その場で感じたことを率直に表現し、その場で感じたことをもとに対話を繰り返しました。日頃と違う自分を発見した人もいたようです。

そして、ティーチイン。僕は、最終の時間、みんなで円く輪になって、2日間をふりかえる時間が好きです。いろんな場面が浮かんできます。
今、お話したことは、私の本『意識としての自己』(金子書房)の中に書いております。また、見て下さい。
水町俊郎・愛媛大学教授は、吃音のメカニズムではなく、常にどもる子ども、どもる人に関心を持ち続けた吃音研究者でした。どもる時の脳の状態はどうなっているのか、聴覚システムはどうかなどにはほとんど関心を示されませんでした。それが分かったとしても、どもる子どもやどもる人がどうすることもできないし、どもる人をとりまく人々が、どう対応すればいいかヒントを得ることはできません。