伊藤伸二の吃音(どもり)相談室

「どもり」の語り部・伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表)が、吃音(どもり)について語ります。

2018年04月

「シリーズ ケアをひらく」の編集者、白石正明さん

  
 先だっての松元ヒロさんに続いて、白石正明さんをみつけた

 4月28日の朝日新聞朝刊の「be on Saturday」に、「ケアの可能性広げるキラーパス」との見出しと写真入りの大きな記事が載っていました。写真の人は、昨年1月、渋谷のロフト9で、映画とトークのイベントに登壇していただいた、医学書院の編集者・白石正明さんです。映画とトークのイベントでの話は、日本吃音臨床研究会の機関紙『スタタリングナウ』の2017年の4・5月号で2回に渡って紹介しています。その中から、白石さんのことばを取り出して紹介します。

 名物編集者の白石さん、「軽い吃音がある」と紹介されています。そのことは、イベントの控え室で、僕は、ご本人から聞いていました。そして、本番の舞台では、司会役の永田浩三さんから、吃音の話題を振られ、白石さんは、こんなふうに語り始めました。

白石 僕も小学校、中学校の頃、どもるみなさんと同じで音読が苦手でした。音読というのは、みんな教科書を見ていますから、次にどんなことばが来るのかを全員が知っているわけです。その知っていることばを出すというのが、苦手でした。成績は中の上ぐらいだったんですが、音読で言えなくなるたびに、自己評価は成績最下層の友だちのさらにその下に格下げされる。その情けない感覚は今でも残っていますね。


 白石さんは、「シリーズ ケアをひらく」を担当し、『べてるの家の「非」援助論』など30冊を刊行されていますが、そのキーワードは、「当事者」とか、「治療とは違う文脈で見ていこう」ということのようです。そこにこめられたこだわりについて、このように語っています。

白石 最初に「べてるの家」に出会ったのは、もう20年以上前のことです。『精神看護』という雑誌を創刊するにあたって取材をしていったら、「北海道で儲けている精神障害者の人たちがいる。統合失調症で儲けている作業所らしい」みたいな話があって、それが商売になるのかとびっくりして、浦河に行ったのが初めです。
 浦河で行われていたのは、それを「治す」というよりも、それを「使う」と言うか、その個性を逆に商品にするという発想でした。スキャットマン・ジョンとも近いところがあると思うんですが、治さなきゃいけないと思っている人にとって、これはすごい希望ですよね。僕自身、ちゃんとしゃべらなければと思うと、よけいことばが出てこない。そんなこともあったので、「それでもいい」じゃなくて「それがいいんだ」と言ってくれるべてるが、僕自身がすごく気持ちよかったんです。気持ちよかったのと同時に、「これ、売れるんじゃないか」と(笑)。

 最近、吃音と言わずに、「吃音症」という言い方をする人の相談を受けることが少なくありません。「症」がつくと、治療しなきゃいけないものになってしまうように思います。白石さんは、治療ではなく、不具合を抱えながらも生きていく、道はたくさんあるということにことにこだわっていらっしゃるようです。

白石 僕は、医学書院の中で全くのマイナーです。基本的にはやっぱり「吃音症」を「治す」方向ですが、それはそれでいいと思っています。そういうのがあってもいいんだけど、それ以外の道もたくさんあることが覆い隠されてしまうのは、問題だと思っています。だから、自分としては、そうじゃない道もたくさんあるということを、自分のためにも、やってきているわけです。
 今、精神医療の分野でブームになっているのが「オープンダイアローグ」です。これまで急性期はとにかく薬で鎮静して、しばらく経ってから社会復帰ということだったんですが、最近はその急性期の人のところに数人で行って、何をするかというと、単に雑談をする。話をすることによって回復させようという動きがあるんです。さっきの話で言えば、「治療するかしないか」じゃなくて、「一人なのか複数なのか」という選択肢が、大きなテーマになっているんですね。
 「治療しない」と言っても、一人でいては多分同じことです。仲間と一緒に何かをする場を設定できるかどうかというのが、決定的に重要になってくると思います。
 スキャットマン・ジョンも、アルコールとか薬物とか、セルフヘルプグループで回復した。吃音も全く同じで、治療関係の中で先生に何かを教えてもらって治すではなくて、そういうオープンダイアローグ的な場で、生きやすくなっていく。そういうことがメインストリームになっていくんじゃないかと思っています。

 白石さんのことばには、僕たちに通じる、たくさんのことばがありました。初めてお会いしたにもかかわらず、僕は、あの日、渋谷で気持ちよくお話させていただきました。この新聞記事を読みながら、あの場の、なんともいえない心地よさを思い出しました。
 もうすぐ刊行されると聞いている、伊藤亜紗さんの本「どもる体」、とても楽しみです。

 「べてるの家」との出会いは、僕たちと共通するものです。僕は、べてるの家の向谷地さんと一緒に、『吃音の当事者研究−どもる人たちが「べてるの家」と出会った』(金子書房)を出版しました。おもしろい本です、是非お読み下さい。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/04/29

吃音とナラティヴの本、ただいま執筆中

吃音とナラティヴの本、ただいま執筆中


 ブログ、しばらく更新できませんでした。
 今、「どもる子どもとの対話」−ナラティヴ・アプローチからの接近(仮題)−の本の執筆に取り組んでいます。これは、ナラティヴ・アプローチに取り組んでいる国重浩一さんとの共編著で、ことばの教室で実際している、ナラティヴ・アプローチ的な子どもとの対話を紹介しています。先週はそのために千葉市で、ことばの教室の教師たちと合宿をしました。沖縄、鹿児島、大阪、栃木などから、計8人が集まりました。とてもおもしろい本になると思いますが、思いの外、苦戦をしています。何度も原稿を書き直しています。ゴールデンウィークもこの本の執筆・編集に明け暮れそうです。そんなわけで、ブログまで手が回りませんでしたが、ぼちぼち書いていきます。

 さて、4月28日、今日は僕の誕生日です。74歳になりました。
 根拠なく、63歳で死ぬと思っていたのですが、ずいぶんと長生きしてしまいました。
 21歳で、どもりを治すことをあきらめ、このままどもりと共に生きる、どもりながら生きる覚悟を決めてから53年、自由に生きてきたなあと思います。今なお現役で、吃音に関する取り組みを続けていることは、ある意味、奇跡であり、世界一幸せなどもりだと思っています。

 誕生日の今日も、いつもと変わりなく、食事の後、近くの大阪府立寝屋川公園でスロージョギングをしました。ツツジ ジョギング
 冬の夜、カモの大群がミーティングをしていた公園は、1か月前は、桜が満開でした。今は、すっかり葉桜になり、かわりに、ツツジが緑の中に鮮やかです。ツツジ カモツツジ ツツジ
 公園の事務所の正面玄関にはこいのぼりも飾られています。ツツジ こいのぼり 
 甘い香りがするのは、藤の花でしょうか。ツツジ フジ
 忘れることなく時期が来たら咲く花々の美しさ、顔に当たる風に、季節を感じながらジョギングしていると、あくせくすることなく、心穏やかに、したいことをしたいようにする、そんな毎日を送りたいという気持ちになります。
ツツジ 公園1ツツジ 公園2
 ブログを読んで下さっている皆さん、これからもよろしくお願いします。
 74回目の誕生日に。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/4/28

面接や電話でどもって困るという人の背景にあったもの

神戸での吃音相談会

 4月15日は、35回目の神戸吃音相談会でした。あの大震災の年を除いて、ずっと毎年、開いていると、会長の伊藤照良さんは言います。
神戸相談会 伸二と照
 神戸スタタリングプロジェクトの毎月1回の例会も兼ねているこの相談会、新しい人4名を含む19名が参加しました。会場の市民福祉交流センターの401号室、いつものように、丸く円になり、座りました。「始めます」という進行役のことばで、すぐスタートしました。
 新しい参加者を中心に、聞きたいこと、知りたいことを質問してもらって、それに答えながら、対話をするという方法で進めました。
神戸相談会 全体
 40代女性が、今一番困っているのは、面接と電話だと話しました。面接では、準備しても忘れてしまって頭が真っ白になるし、電話は早く言うように相手にせかされるとペースが乱れるので苦手だとのことでした。面接と電話に対する対処法について話がすすんでもいいのですが、やはりなぜ真っ白になるのか、相手にせかされたらなぜ話せなくなるのか、背景があると僕は思いました。

 丁寧に話を聞いていくと、彼女の母親との関係に発展しました。母親は何でもテキパキとする人で、「私にはできるのに、私の娘のあなたがなぜ、できないのか」と責められるそうです。長い間、そのような関係が続いてきたので、それが親からのプレッシャーだとか、親は親、自分は自分と切り離して考えていいということになかなか気づけなかったようでした。
 僕は、過激に言わないと長年染みついている母と子の関係は変わらないと思い、あえて、「そんな、アホな母親の影響を受ける必要はない。聞き流したら」と母親との関係を見直すことをすすめました。そういうふうにも考えられるのかと、新しい発見をしたような発言が続きました。母親との関係を見直さない限り、面接や電話の相手との関係を適切なものにすることはできないと思います。

 また、大切なのは、「比べないことだ」と伝えました。人間の苦しみのほとんどは、自分と他者、過去の自分、理想の自分と今の自分と比べることにあります。テキパキする母親と比べることをやめる。どもりの問題を考えるときも、比べないということは大切です。どもらない人と比べても何の意味もありません。今、どもっているままの自分で、これからも生きていかなければならないのですから。

 2人目の女性は、自分のどもりのこともあるが、息子のどもりのことも心配だと言います。息子にはどもり以外でも心配なことがあるとのことでした。吃音以外のことで、僕が何かできることはないので、それは深く追求しませんでしたが、原則として、20歳を過ぎた人の場合、本人に任せるしかないのではと思っています。彼女自身は、今、職場での人間関係で気になることがあるようでした。どもることで、会話がポンポンと続かないことがあって、それを相手がフフンと笑うように見えることが気になると言います。

 気になるのなら、相手に直接聞いて確かめてみたらと言うと、「あっ、そうですね」とびっくりされていました。どもる人は、案外、相手がこう思っているに違いないと自分で想像して、悩んでいることが少なくないようです。推測や想像をしないで確かめてみることは必要です。確かめて厳しい現実を知ったとしてもそれは受け止めるしかありません。 また、会話が続かず、少し間があくと、どうしてもどもる人はその全責任が自分にあると感じてしまうけれど、それは、半々だということを、僕は話しました。

 次に、自分の名前や会社名が言えなくて困っていると男性が話しました。言い換えのできない固有名詞、特に自分の名前が言えないのは、確かにつらいことです。でも、みんな何らかの対処法を考えているはずです。僕は、参加者全員に、名前など言葉が出ないときどうしているか、ひとりひとりに尋ねていきました。前に言いやすいことばをつけてその勢いで言うとか、紙に名前を書きながら、注意転換をしながら言うとか、歌うようにリズムをつけて言うとか、極端にゆっくり言うとか、いろいろありました。

 聞き返されるのが嫌だとの話だったので、僕は、そのときがチャンスだと話しました。聞き返されたら、極端にゆっくり言えばいい。僕たちは「名前」をちゃんと言うことにこだわり過ぎています。電話や自己紹介など、人は、相手の名前なんていい加減に聞いています。どうしても正確に、確実に名前を言わなければならない場は、日常生活でほとんどありません。名前を聞き間違えられても問題はありません。そのままにしておけばいいのです。「名前」をどもらずに、きちんと言うことは、そんなにたいしたことではない。どうでもいいことに命をかけることはないと言うと、もう一人の男性も、そんな考えがあったのか!とびっくりされていました。

 どもることを、周りのみんなが知ってくれると、楽になるという話も出ました。人それぞれに工夫してサバイバルして、悪あがきもして、がんばってみる。そして、どうしても出なかったら、どもってもいいと覚悟をしておく、結局はそれに尽きるように思います。
神戸相談会 伸二

 最後に、参加した人から、感想を聞いて相談会は終わりました。
・人と比べないことが大事ということばが心に残った。
・相手のペースにのらないようにしたい。
・名前なんてどうでもいいという話に驚いた。居酒屋の予約をとるとき、名前が言えなくて困っていたけど、言いやすい名前を言ったらよかったんだと思ったら、気が楽になった。・名前を言うことに全エネルギーを費やしていた。本当は、名前を言ったあとの内容が大事だったのに。
・会話の沈黙やその場の空気が悪くなったのは、自分のせいだと思っていたけど、五分五分と聞いて、はっとした。
・求めない、比べないって大事だと思っていたけど、改めてそう思った。
・どもりも結構いいものだなあと思った。

 2018年度になって、大阪吃音教室の僕の講座はもうすでに2回ありましたが、大阪以外の場所で吃音の話をするのは、この神戸での相談会が初めてでした。40年の長いつきあいになる伊藤照良さんが会長をしている神戸スタタリングプロジェクトの恒例の相談会。吃音の話は、今年度も尽きずに続いていくのだろうなと思いました。新しい人が参加してくれて、新鮮な気持ちで話すことができました。
 同時に、長いつきあいになる方との再会もうれしかったです。内藤さんと名村さん、お二人との出会いも、それこそ20年、30年も前の吃音相談会でした。お二人とも、そのときの出会いをいつまでも覚えていて、出会えて良かったと言って下さいます。それは、僕も同じです。これまでの出会いに感謝し、また、これからの出会いを楽しみにして、相談会会場を後にしました。

日本吃音臨床研究会会長 伊藤伸二 2018/4/19  

松元ヒロ ひとり立ちライブで、元気になりました

松元ヒロさん ひとり立ちライブ

 ちば吃音親子キャンプが終わった翌日、新宿の紀伊國屋ホールで、松元ヒロさんのライブがありました。「松元ヒロ ひとり立ち」と題したライブは、年に2回、紀伊國屋ホールで行われていることは、毎回案内を送って下さるので、知っていましたが、なかなかうまく日程が合いませんでした。今回、ライブの最終日が、ちばのキャンプの翌日だと分かったので、滞在を一日延ばすことにして、チケットをとりました。
 会場は、満席でした。ちょっと年齢層が高いかなあと思いましたが、考えたら、平日の午後です。当たり前かもしれません。
松元ヒロ ひとり立ち1 看板松元ヒロ ひとり立ち2 舞台と観客
 ちょうどその日から国会が始まったので、社会ネタの中には、麻生財務大臣、佐川元国税庁長官が登場しました。会場での共感の拍手が肝心の政治家に届かないのがなんとももどかしいです。その他、軍隊をもたない国の映画「コスタリカの奇跡」、ヒロさんの故郷である鹿児島が舞台の「西郷どん」の話、ヒロさんがアメリカで撮った映画「ザ・思いやり〜希望と行動編〜パート2」の話、熊谷守一という画家の話など、松本ヒロワールドが広がりました。
 会場には、田原総一郎さんや佐高信さんの姿もありました。
松元ヒロ ひとり立ち3 佐高
 松元ヒロさんに初めてお会いしたのは、2004年。それから14年、ヒロさんは健在です。僕も、自分のできることを、自分のフィールドで、していこうと思いました。

 千葉から帰ってから、「スタタリング・ナウ」の3月号の発送をしました。ヒロさんにもお送りしていますが、「紀伊國屋ホールで拝見しました。元気になりました」と一言メモをつけて投函しました。後日、ヒロさんからはがきが届きました。「紀伊國屋ホールに、ありがとうございました。毎日新聞のこと、ブログに…、嬉しゅうございました」とありました。ヒロさんが毎日新聞に大きく取り上げられていたことを、先日、ブログで紹介したのですが、それを見て下さったということでしょう。それにしても、お忙しいのに、こんな細やかな心遣いができるところ、見習わなくてはと思います。

日本吃音臨床研究会会長 伊藤伸二 2018/4/16 

人が変わる場に出会う喜び〜ちば吃音親子キャンプのふりかえり

ちば吃音親子キャンプ 人が変わる場に出会う喜び
 レストランでのバイキング昼食の後は、最後のプログラム、ふりかえりでした。参加者全員で大きな円を作りました。そして、ひとりひとりが、キャンプを振り返って、自分が思ったこと、感じたことを発言していきました。
ちばキャンプ15 終わりの会 全体ちばキャンプ16 終わりの会 伸二

子どもたちの感想
・同じようにどもる仲間に出会えたことがうれしかった。
・どもりについて話し合えたことがよかった。
・出会いの広場の島渡りがおもしろかった。
・ずっと知りたいと思っていたことが聞けてすっきりした。
・どもったときのやり方がいろいろ違っていたので、びっくりした。
・真似しないでほしいと言ったのに、また真似されて気にしていたけど、伊藤さんが気にしないでいい、気にしているとずっと残る、気にしなければそれで終わると言ってくれて、それがよく分かった。もう気にしないで、いい方に考えて、これから生活していこうと思った。
・どもる友だちは今まで誰もいなかったけど、このキャンプに来て、いい友だちができたので、よかった。
・すぐに友だちができて、質問したかったことも質問できてうれしかった。
・いろんなキャンプに行ったことがあるけれど、どもる子には全然会えなかった。孤独だと思っていたけど、このキャンプに来て、どもる人とたくさん会えて、話し合いもできたし、泊まれたし、楽しかった。

保護者
・吃音についての考えが全く変わった。
・子どもたちが、たくさんどもりについて語ることにびっくりした。
・出会いが本当に大事だと思った。友だちや先輩の話を聞いたことが、今後自分がどう生きていくかのときの知恵になっていくと思った。ありがたい出会いだった。
・最初、不安があったけど、着いたとたん、子どもの顔がいきいきとしていた。自分の意見をしっかり言っているのを見たら、最初の不安を忘れるくらいだった。
・子育てに悩んでいて、失敗したと思っていたけど、伊藤さんから「謝らなくていいんだよ」と言ってもらえて、そのことばは、私の中で宝物になりました。
・今まで、悩みを言えなかったけれど、夜、部屋で、話したり聞いたりして、分かる分かると思えたことがうれしかった。
・子どもがこれからどういう問題にぶつかっていくか分からないけれど、壁にぶつかったときに、ちゃんと話せるようになりたいと思った。
・ことばの教室に通っていなかったら、また、伊藤さんに会ってなかったら、今頃、私は治さなきゃと思って、病院を回っていただろうと思う。まちがった道に行かなくてよかった。
・参加する前は、とまどいがあったが、楽しく参加できた。自分の考えががらりと変わった。吃音を受け入れて、心豊かに暮らしていけるようになれたらいいなと思った。
・「英国王のスピーチ」は、何度も見ようと思ったけれど、せつないものを感じて、見る勇気がなかった。今度は、家族で見ようと思う。

スタッフ
・学年末という大変な時期だったけれど、思い切ってやってよかった。
・これまでの子どもとのかかわりを振り返ることができ、新学期からまたがんばろうと思った。
・誠実に生きるということが大事なんだと思った。どもっていても、どもっていなくても、自分と向き合い、同行してくれる人と生きるのが一番だなと思った。
・子どもたちの話し合いに参加させてもらったが、子どもたちは一生懸命考えて生きているんだなと感じた。菜の花の花言葉は財産、仲間はほんとに財産だと思った。
・どうしようもないものをどうにかしたいという思い、私はもっと大きくなってから悩み始めたように思う。参加していた子どもたちは、今の段階で向き合っていて、たくましいなと思った。私が受けもっている子は今回参加できなかったけど、ぜひ、この子たちと出会ってほしいなと思った。
・どんなことでも、後悔する選択ではなく、これから進んでいくための選択をしたいと思った。ひとりで考えていると選択肢は少ないけど、たくさんの人と一緒に考えると選択肢は広がる。
・親子であっても、それぞれの人生が大事だと思う。寄り添いながらも、それぞれの人生があることを大事にしたい。自分の人生も、出会うみんなの人生も考えられる人になりたい。
・滋賀県の吃音親子サマーキャンプには何回か行っているが、千葉で同じような雰囲気が味わえてよかった。子どもたちは自分のことをちゃんと考えていると思った。先日、担当している子に、どもりでよかったことについて聞いたら、自分の事を友だちに言えること、自分のことを考えられることだと言っていた。どもりだということをみんなに言うことで考えることができるということだった。すごいと思った。

 それぞれの参加者にとっても、意味のある2日間だったようです。
 スタートしたばかりのちばキャンプ、これからどんどん広がりと深まりを見せて、歩んでいくことでしょう。そんな場に、これからもかかわっていきたいと思いました。

 やっぱり学年末はしんどかったと思った渡邉美穂さん、次回の会場予約をしたそうです。
 第2回ちば吃音親子キャンプは、今年の9月16・17日です。また、お会いしましょう。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/04/13

神戸で、吃音相談会

神戸の吃音相談会
 神戸で吃音相談会を始めて今年で35回目になるそうです。阪神大震災の年以外は、毎年続けてきたと、神戸スタタリングプロジェクトの伊藤照良さんが案内に書いています。
 僕は、毎年、講師として参加しています。
 参加者から質問を出してもらって、それに答えたり、誰かひとりと短い時間、僕が質問をして対話を続け、みんなが聞いていて後で感想を伝えたり、いろいろな形で行ってきました。
 今年はどんな相談会になるでしょうか。

 僕としては、レジリエンス、非認知能力、ポジティヴ心理学などについて話そうと考えています。

 お近くの方、どうぞ、会場へお越し下さい。お待ちしています。
 詳しくは、ホームページをご覧下さい。

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2018/04/10

日時 2018年4月15日(日)13:00〜16:00
会場 こうべ市民福祉交流センター 401号室
参加費 300円  資料代 1000円
連絡先 伊藤照良さん 078−784−1514

神戸相談会_0001神戸相談会_0002

吃音と上手につきあうための講座が充実している大阪吃音教室


大阪吃音教室、2018年度の講座がスタートしました

 4月6日は、今年度の大阪吃音教室の開講式でした。
 ずっと暖かく春らしい陽気が続いていたのに、この日は、あいにくのかなりの雨。参加者は少ないかもしれないなあと思っていたのですが、新しい人が5人、運営委員はほぼ全員が参加し、にぎやかなスタートになりました。

 昨年は、「五拍子の福音」というラジオドラマ、一昨年はドキュメンタリー映画「The Way We Talk」の上映という特別仕立ての開講式でしたが、今年は、従来の形に戻りました。
 世話役のメンバーが、開講式にふさわしいゲームを考えてくれて、和やかに1年のスタートを切りました。

 自慢話を3つする、そのうち1つは嘘の話にする。それがどの話なのか当てる。グループごとにそんなことをして、盛り上がりました。

 その後は、初めて参加した人の自己紹介の時の、電話が苦手で仕事を辞めたいという話をとりあげてみんなで考えていくことにしました。電話とのつきあい方というひとつの講座ができるほど、吃音と電話は密接な関係にあります。尽きない話、きっと永遠のテーマなのでしょう。

 同じような話をしていても、参加するメンバーが違うと、新しい気づきも生まれます。マンネリ化しない所以でもあるのだと思います。

 大阪スタタリングプロジェクトの会長、東野晃之さんの、開講式を終えての感想を紹介します。

 
雨の日にかかわらず、新しい人を含む多くの人が参加しました。
 前半のゲーム、新鮮で楽しかったです。進行してくれた二人の吃音親子サマーキャンプや吃音ショートコースの出会いの広場などの経験が活かされているように感じられました。
 電話対応で行き詰まり、仕事を辞めたい、との新しい人の自己紹介を受けて、伊藤さんの後半の話し合いが始まりました。
 新しい人と伊藤さんのやりとりに、皆が傾聴し、参加しました。
 あの集中した温かい空間は、大阪吃音教室ならではのものだと思いました。
 どもる我々は、どもらない人のように話せないのは当然である。その事実から対処法を考えなければならない。
 どもりと付き合う我々の立ち位置が明確になった話し合いでした。
 新しい人の表情が最初と比べ、後半とても柔らかく、笑顔が見られてほっとしました。
 とてもいい2018年の開講でした。


 来週は、どもりQ&Aの第3弾です。これまでのどもりQ&Aは、収録し、ユーチューブで動画アップをしています。吃音の奥深さを感じることのできる講座になるでしょう。
 ブログを読んで下さっている方、日本吃音臨床研究会のホームページの一覧に、映像のコーナーがあります。どもりQ&Aだけでなく、ことばのレッスンやことば文学賞の朗読のコーナーなど、だんだんと充実してきています。是非、見ていただき、大勢の人に紹介していただけるとありがたいです。
 今年度の大阪吃音教室も、豊かに、賑やかにスタートしました。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/04/09

どもることをからかわれたら〜ちば吃音親子キャンプでの子どもたちの会話

どもることをからかわれたら〜ちば吃音親子キャンプでの子どもたちの会話

 宿泊の部屋は、2段ベッドではなく、ひとりずつのベッドでした。子どもたちは、6つのベッドと、畳敷きのところに2人寝ることができる広い部屋に入りました。
 夜、それぞれの部屋ではどんなことが起きていたのでしょう。はしゃいでいて、自然の家の人に注意を受けたという話も聞きましたが、夜、一緒に過ごすというのはそれくらいエキサイティングなことだと思います。おそらく、保護者の部屋でも、いろんな話が出たのではないでしょうか。

ちばキャンプ11 上がった旗
 起床は、6時30分。ポールに、「スタタリング・ナウ ちば」の旗をあげました。
 部屋を片付け、午前のプログラムは、作文教室です。滋賀の吃音親子サマーキャンプと同じように、どもる子どもは自分のどもる体験を、保護者は自分の子どもの吃音にまつわるエピソードを、ことばの教室の担当者はどもる子どもとのできごとを、そしてきょうだいやスタッフの子どもたちはできるだけどもりに関係すること、あるいはどもりではない何かに置き換えて自分のことを、それぞれが書きました。内容にふさわしいタイトルをつけてほしいとお願いして、静かな時間がスタートしました。
 話し合いはみんなで吃音について考えますが、作文の時間はひとりで自分の吃音に向き合います。書き上げた子が持ってくるので、すぐに読んで、わかりにくいところは質問をします。そして、「そうか、それ、いいね。もうちょっと書き足してきて」とか、「ここをもう少し詳しく書いてきてほしい」とお願いをします。
ちばキャンプ12 作文教室
 その後は、子どもと保護者に分かれて、話し合いでした。保護者は、前日の学習会でできなかった続きの話をしました。

 子どもの話し合いは、質問からスタートし、みんなに聞きたいことへと続きました。

・世界中でどもる人はどれくらいいるのか。
・医学書に吃音はチック症と同じように書かれていたけれど、それでいいのか。
・みんなは将来、何になりたいのか。それはどもりと関係しているのか。

 話が盛り上がってきたとき、どもらない、スタッフの子どものひとりから、こんな話が出ました。その男の子のクラスにどもる子がいるそうです。今、教室で、隣に座っているそうで、そのどもる子のことで、みんなに聞きたいと話し始めました。

 「その子が、もし、真似されたりからかわれたりしたとき、きっと落ちこむだろうから、何か声をかけてあげたいと思う。でも、どんなことばをかけていいのか、分からない。どんなことばをかけてもらったら、うれしいのか、知りたい。みんなの経験を教えてほしい」 
 前夜、子どもたちは、クラスのみんなに自分の吃音のことを理解してほしいという話をしていたので、どんな答えが返ってくるか、楽しみにしていました。

どもる子  そっとしておいてほしい。
質問した子 でも、気になるから、何か伝えたい。
どもる子  だったら、ちょっと間をおいて、このちょっと間を置くというのが大事で、それから 「どう、大丈夫だった?」と聞いてくれたらいい。
どもる子  「どう?」と聞いてくれて、そっとしておいてほしい。
どもる子  友だちになってくれたらいいんじゃない。落ちこんだときに何か言うだけじゃなく、普段から仲良くするとか。
質問した子 でも、隣のどもる子は女子だから。
どもる子  えーっ、女子か。その子は男子だとばっかり思ってた。それなら、普段から仲良くしているだけでも、みんなに何か言われるかもしれないし、何か言ってくれたら、よけいにからかわれるかもしれない。
質問した子 だから、難しいと思って、聞きたかったんだ。
どもる子  気にかけてくれるのはうれしい。でも、落ち着いてから「どう?」と声をかけてくれるくらいがいい。
質問した子 (参加者で唯一のどもる女子に)ねえ、女の子として、どう?
どもる子  落ちこんでいるときは、そっとひとりにしておいてほしい。
質問した子 乙女心は分からんから、聞きたかった。

 こんなことばをかけてもらってうれしかったとか、こんなことばをかけてもらったらうれしいだろうという答えは返ってきませんでした。そっとしておいてほしいという意見が多数でした。でも、気にかけてくれることはうれしい、ちょっと間を置いて「どう、大丈夫?」と声をかけてくれたらうれしいというあたり、微妙な心の状態を表していると思いました。

 質問したスタッフの男の子は、聞きたかったことが聞けてよかったと話していました。

 どもる子がいて、どもらない子がいて、同じ場所で、お互いにフランクに、どもりについて、自分が知りたかったことを聞き合えるという空間がいいなあと思いました。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二  2018/04/07

2018年度 吃音の旅のスタート

大阪吃音教室の仲間と、大阪城公園でお花見

 4月1日、大阪城西ノ丸庭園は、桜が満開を少し過ぎて、時折、花吹雪が舞っていました。そんな中、大阪スタタリングプロジェクトの恒例のお花見が開催されました。ここでのお花見は、3回目。大阪スタタリングプロジェクトの若いレクレーション担当が企画してくれました。第1回目のとき、事前に何度も集まり、念入りに準備して当日を迎えたことは、この時期になると、みんなの共通の思い出として残っています。始発電車に乗って、場所とりに来たこと、集合場所の最寄り駅から会場まで案内するのに緊張して道を間違えてかなり遠回りしてしまったこと、など、今ではほほえましいなつかしい思い出です。
 3回目ともなると、慣れたもので、担当のみんなもあまりがんばりすぎず、自分たちも楽しんでいました。
 参加者は、28人。大阪城がくっきりと見える絶好のロケーションで、食べて、飲んで、しゃべって、楽しいひとときを過ごしました。
2018花見 大阪城西田写真1西田写真2西田写真3 今回は、10月に結婚を予定しているメンバーがお相手を連れて参加し、みんなに紹介してくれました。「こんな変な連中ばかりのところへようこそ」と、みんな大歓迎でした。また、福岡から吃音親子サマーキャンプに参加し、卒業してからはキャンプのスタッフとして毎年参加してくれている若い女性が参加しました。今、彼女は、障害者支援施設で働いていますが、昨年12月、大阪に引っ越してきたそうです。吃音親子サマーキャンプで知り合った友だちが多く住んでいる大阪に来たかったからで、福岡での仕事を辞めて、自分で調べて職を探し、引っ越してきたそうです。そのバイタリティに感心します。「大阪からだとサマーキャンプにも行きやすいし」とも言っていました。
 その他、読書会をしているとか、会社での発表を上司からするように言われてがんばろうと思っているとか、大学のサークルでの書のパフォーマンスの話とか、近況報告が続きました。恒例のクイズも、花見の場を盛り上げてくれました。今年はペアで考えて答えるものでした。
・お袋の味といえば?
・子どもが嫌いな野菜といえば?
・3文字のくだものといえば?
・戦国武将といえば誰?
・国民的なアニメといえば?
・圧倒的な人気の女性グループは?
・スマップの代表的な歌は「世界にひとつだけの花」だけど、次は?
・日本の名優といえば?
・「豚汁」の読み方は?
など、15問くらいあったと思います。罰ゲームもありました。暖かい日差しの中、ゆったりと過ごすことができました。最後に、みんなで記念写真を撮って解散しました。
西田写真4西田写真5
 みんな、二次会に行ったようですが、僕は、本の執筆のことがあり、帰りました。思うように進んでいないので、迷ったのですが、参加してとてもよかったです。いい気分転換になりました。みんなでわいわいと、こんな時間を過ごすのは、本当にいいものです。
 2018年度のいいスタートが切れました。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/4/5 

オープンダイアローグ どもる子どもとの対話

 オープンダイアローグ どもる子どもとの対話

 僕がしてみたかったのは、オープンダイアローグの手法のひとつ、フィッシュボウル(金魚鉢)・ワークと名づけられた対話の方法です。
 まず、参加者が二重円になり、内側の小さな円には、話したい人が座ります。周囲の大きな円に座っている人は、内側に座った人の話にじっと耳を傾ける人たちです。座る場所は固定ではなく、自由に行き来できます。話したくなったら、内側に入ってきて話をすることもできるし、外側に行って聞くこともできるというものです。出入りのタイミングは自由です。
ちばキャンプ10 フィッシュボール 内側
ちばキャンプ9 フィッシュボール 二重円

 誰が輪の中に入ってもいいのですが、今回は、小学4・5年生に、内側に座る優先権があると伝えました。それは、出たくない子どももいると思ったからです。ことばの教室の教師も入っての話し合いに、子どもも加わってくれればいいと思ったのです。ところが、子どもがさっと移動して、内側の小さな円に座りました。6人の席が埋まってしまったので、そこから、僕と子どもたちの、吃音をめぐる対話がスタートしました。行き先は誰にも分かりません。途中、何が見えるかも分かりません。どんなことが起こるか、分からない旅に出発したようなものでした。
 何を話してもいいよとというところから出発しましたが、子どもたちからは、まず、質問が出てきました。

・日本中に、どもる人は何人くらいいますか。
・実況中継をするアナウンサーの中に、どもる人がいると思うけれど、どう対処しているのだろうか。
・吃音というのは、いつごろから、知られるようになったのか。

 話は、一問一答で終わるものではないので、広がりをもった話し合いの時間になりました。そして、ひとつの大きな話題提供になったのは、小学5年生の男の子の、こんな話でした。

 どもると真似をされて嫌な思いをしたので、なんとかそれをやめてもらおうとして、「真似しないでほしい」とみんなに言いました。ところが、却って、そう言ったことで真似をする子が他にも出てきてしまったのです。もうすぐ新学年が始まりますが、新しい学年になったとき、同じように「真似しないでほしい」と伝えようか、でも、それにより真似した子が増えたことがあるので、どうしようか迷っていると話しました。

 話題提供した子は、担任の先生に、自分の吃音についてみんなに言ってもらいたいと思っているようでした。自分で言うより、先生に言ってもらった方が、みんなは言うことを聞くだろうと思っています。いろいろ話しているうちに、自分で伝えてみてはどうだろうという話も出てきたのですが、話題提供した子には最初その選択肢はないようでした。すると、聞き役の中にいた子が輪の中に入ってきました。

 「僕は、小学2年のときに、自分でクラスのみんなに自分の吃音のことを話した。みんな分かってくれて、それからは真似がなくなった」
 「でも、自分で言ったことで、よけいに真似されたんだよ」
 「それでも、自分で言っていかないとだめだと思うよ。他人任せにしないで」
 膠着状態の時、どもる子どもの保護者が内側に入ってきました。

 「社会に出たら、そういうやつは、一部だけど必ずいる。そんなとき、誰かにやめるよう言ってもらうことはできないよ」
 「でも、真似しないで下さいと自己紹介で言ったら、しばらくしてから、かえって、真似する人が増えた。やっぱり言わない方がいいですか」
 
 「一度起こったことがまた起こるかもしれないと思うかもしれないけれど、試してみないと、やってみないと分からないよ。実験してみようよ」
 「もし、また真似されたら、どうするか、またその時、考えれば」
 「真似してくる子がそれをやめるいい方法はないかなあ」

 ことばの教室の担当者が輪の中に入ってきました。
 「なぜ真似してくるのか、それについて話し合いをしたらどうだろう」
 「真似をすることや、人の嫌がることをするのが好きな人はいる。いじめてやろうと思う人もいる。真似されることがこんなにも嫌なことだということを知らない人もいる」
 「話し合いができたら、お互いの気持ちが分かるでしょう。クラスのみんなに自分のことを言ったときは、言い放しにしないで、どう思ったか感想を書いてもらうといい」
 いろんな話が出ました。

 「そんなに嫌な思いをしているのに、君を、休まずに学校へ行かせているものは何ですか」
 「真似する子は多くない。仲のいい友だちもたくさんいるから」
 「それなら、そんな数少ない嫌な子のために傷つくのは損じゃないかなあ」
 「うーん」

 「真似する子がいるのは、仕方がない。真似してくる子のために、こちらが嫌な思いをして傷つくことはない。自分のやりたいことや好きなことを一生懸命して楽しく生活することの方がいいんじゃないの」
 
 僕が「実験してみないと分からない」と言ったことに反応してくれたのが、女子の一人でした。翌日の彼女の作文のタイトルは、「試してみないと分からない」でした。そのときどきに響くことばはそれぞれなのでしょう。

 内側に座った子どもたちの多くは、外に出ることなく内側に座っていました。そのためか、遠慮したのか、外側の人が内側に入ってくることがあまりなかったのは、少し残念でしたが、途中休憩なしで、2時間、ぶっ続けでの子どもとの対話はとてもおもしろかったです。保護者もことばの教室の担当者も、子どもたちがこれだけ語るのだということを目の前で見て、驚いていました。
 どもる子どもたちには、これだけ語ることがあるということなのでしょう。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/4/2
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