5月19日、キャンプ前夜
沖縄での第1回親子吃音キャンプから半年。今年は、11月のスケジュールがつまっていたため、第2回は、5月20・21日に開催されました。大阪からは昨年の井上さん、坂本さん、溝口さんに加えて、西田さんが初めて参加しました。
僕は、沖縄リハビリテーション専門学校の講義があるため、みんなより1日早く沖縄入りをしました。講義が終わって、19日土曜日の夕方に、みんなと合流しました。
会場は、沖縄県立石川青少年自然の家。昨年11月は、セミが鳴いていて、びっくりしました。さて、今年はと期待していましたが、期待を裏切らず、今年もセミの鳴き声に迎えられました。2、3日前には梅雨のため豪雨だったらしいのですが、キャンプの期間中は、梅雨の中休み。蒸し暑さは全くなく、さわやかな沖縄の風が吹いていました。


19日の夜には、吃音学習会が予定されています。キャンプには参加できないけれど、吃音のことを学びたい、知りたいという人のために設けられた学習会です。参加人数は、30人前後。レジメは作っていたけれど、それは話が終わってから配ることにして、レジメに沿って話をする予定でした。今年の夏、大阪で全国難聴・言語障害教育研究協議会の近畿大会が開催され、僕は、午前中は吃音の講習会の講師、午後は吃音の分科会のコーディネーターをします。そこでの話の予行練習のつもりで話そうと思っていたのですが、いつものとおり、タイトルを言ったときに、浮かんできたことがあって、導入から全く自分でも予想していなかった展開になっていきました。そのタイトルは、「将来を展望しての、どもる子どもの支援」です。「将来を展望して…」と話し始めて、ふと浮かんだのが、随分前に書いた「聴覚障害児の自己同一性形成」についてでした。20年近く人前で話していなかったことが、ふと浮かぶとは不思議な感覚でした。
「ろう教育科学」という雑誌に、1990年に掲載されていた、坂田浩子さんの論文に触発されたものでした。予想外の展開になりましたが、話したかったトピックの、レジリエンス、ナラティヴ・アプローチ、当事者研究、オープンダイアローグ、そして、ネガティヴ・ケイパビリティまで、ほぼ話せたようでした。坂田さんの論文については、後日ふれたいと思います。
終了予定の午後9時30分を少し過ぎて学習会が終わり、その後、スタッフが集まって、顔合わせとキャンプの打ち合わせをしました。大広間に大きな輪になったスタッフ会議は、圧巻でした。ここに、翌日には、専門学校の学生さんが27人参加することになっています。

キャンプの参加者は、総勢97人と聞きました。キャンプ前夜、翌日からの楽しい時間を予感させながら、過ぎていきました。
日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2017/05/31
沖縄での第1回親子吃音キャンプから半年。今年は、11月のスケジュールがつまっていたため、第2回は、5月20・21日に開催されました。大阪からは昨年の井上さん、坂本さん、溝口さんに加えて、西田さんが初めて参加しました。
僕は、沖縄リハビリテーション専門学校の講義があるため、みんなより1日早く沖縄入りをしました。講義が終わって、19日土曜日の夕方に、みんなと合流しました。
会場は、沖縄県立石川青少年自然の家。昨年11月は、セミが鳴いていて、びっくりしました。さて、今年はと期待していましたが、期待を裏切らず、今年もセミの鳴き声に迎えられました。2、3日前には梅雨のため豪雨だったらしいのですが、キャンプの期間中は、梅雨の中休み。蒸し暑さは全くなく、さわやかな沖縄の風が吹いていました。


19日の夜には、吃音学習会が予定されています。キャンプには参加できないけれど、吃音のことを学びたい、知りたいという人のために設けられた学習会です。参加人数は、30人前後。レジメは作っていたけれど、それは話が終わってから配ることにして、レジメに沿って話をする予定でした。今年の夏、大阪で全国難聴・言語障害教育研究協議会の近畿大会が開催され、僕は、午前中は吃音の講習会の講師、午後は吃音の分科会のコーディネーターをします。そこでの話の予行練習のつもりで話そうと思っていたのですが、いつものとおり、タイトルを言ったときに、浮かんできたことがあって、導入から全く自分でも予想していなかった展開になっていきました。そのタイトルは、「将来を展望しての、どもる子どもの支援」です。「将来を展望して…」と話し始めて、ふと浮かんだのが、随分前に書いた「聴覚障害児の自己同一性形成」についてでした。20年近く人前で話していなかったことが、ふと浮かぶとは不思議な感覚でした。
「ろう教育科学」という雑誌に、1990年に掲載されていた、坂田浩子さんの論文に触発されたものでした。予想外の展開になりましたが、話したかったトピックの、レジリエンス、ナラティヴ・アプローチ、当事者研究、オープンダイアローグ、そして、ネガティヴ・ケイパビリティまで、ほぼ話せたようでした。坂田さんの論文については、後日ふれたいと思います。
終了予定の午後9時30分を少し過ぎて学習会が終わり、その後、スタッフが集まって、顔合わせとキャンプの打ち合わせをしました。大広間に大きな輪になったスタッフ会議は、圧巻でした。ここに、翌日には、専門学校の学生さんが27人参加することになっています。

キャンプの参加者は、総勢97人と聞きました。キャンプ前夜、翌日からの楽しい時間を予感させながら、過ぎていきました。
日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2017/05/31