大阪スタタリングプロジェクトの運営会議


年に一度の大阪スタタリングプロジェクトの運営会議が、2月18・19日に應典院で行われました。
18日は午前中、「新生」や「スタタリング・ナウ」の発送をし、その後、場所を移動して運営会議です。
それぞれが仕事を持ちながらの活動ですが、なんとかやりくりして、18日は22人、19日は14人が参加しました。その出席率の高さにも驚きます。
話し合いは、東野会長の進行で進みます。まず、2016年度の振り返りからです。
ひとりずつ、担当した大阪吃音教室の講座のこと、参加した講座のこと、吃音教室以外のイベントのこと、個人的なことなど、話します。合いの手も入り、チャチャも入り、楽しい時間です。
その後、2017年度の大阪吃音教室のスケジュール、担当者、毎週の世話人、「新生」の発送日や編集担当、日本吃音臨床研究会との共同の活動やイベント、吃音親子サマーキャンプ、親・臨床家のための吃音講習会、新・吃音ショートコースのことなど、活動の幅広さを感じさせる話し合いが続きます。去年と一緒、今までどおり、ということではなく、常に、実際の取り組みを通して、あるいは参加してみた感想をもとにして考えるので、バージョンアップしていきます。形式的な、通り一遍のことが好きではない僕にとって、とても居心地のいい会議です。
昨年からの新しい企画として、映像化プロジェクトの活動があります。井上詠治さんが中心になって進めてくれています。
2016年度は、2つの映像を形にしてくれました。ひとつは、自分の体験を作文にし、それを自分で読む姿を映像で撮り、それをYouTubeで流したことでした。藤岡さん、赤坂さん、堤野さんが、撮影に協力してくれました。
体験を文集にしたり冊子にしたりして出版してきましたが、映像は初めてでした。撮影現場は、本格的な機材が並び、井上さんの姿は監督のようです。編集されたものは本人の声がしっかり撮れていて、映像のもつ力の大きさを改めて感じさせてくれました。
千葉県の看護師が、どもりながら豊かに生きていくと決めたものの、日常生活の中で時につらくなることもあるけれど、その映像をみて、勇気づけられたという話を聞きました。どもっていたら将来大丈夫かと心配している保護者にとっても、どもる本人が、どもりながら、自分の体験を語る姿は、どもっていても大丈夫ということを確信に変えてくれる力があります。
また、竹内敏晴さんから学んだからだとことばのレッスンの模様を映像にしてくれました。日曜日開催した大阪吃音教室は、午前中はからだのことを、午後は歌や詩で声を出し、せりふまで言うエクササイズを行いました。その様子も、編集中で、もうすにぐアップできそうです。
この2つの取り組みに続いて、今度は、吃音の基礎知識を質問に答える形で考えていこうという取り組みを行います。
前期20回、後期20回、計40回の大阪吃音教室のスケジュールが見事に決まっていきます。担当者も、「私、それ、します」とか「それ、やてみたかった」とか、「一度、挑戦したかった」など、講座の担当者も苦労することなく決まっていきます。講座をたんとうすると、関連書籍や、吃音教室の記録などでかなり勉強しなければなりませんが、担当することでそれができるからうれしいといいます。
1987年から、それまで日曜日に、言語訓練的な例会を、根本的にあらため、「吃音とともに豊かに生きる」ために、さまざまな領域のことを学んでいく、今の金曜日の大阪吃音教室を始めたときは、40回のすべての講座の担当を僕がしていました。
毎回、1週間かけて資料をつくり、金曜日の朝にできあがることもしばしばでした。そうして、資料が蓄積され、改訂され、積み重ねられてきました。そして今、僕の担当する講座がとても少なくなりました。うれしく、ちょっと寂しく、そんな思いです。
講師を呼んでの吃音ショートコースが終わり、新しく、新・吃音ショートコースとして再開したものも、おおむね、この形で2017年も続けていくことになりました。
1月に行ったそれは、ばたばたと準備・宣伝しましたが、今度は、余裕をもって、皆さんにお知らせしていくことができます。ぜひ、ご予定に入れて下さい。
日時は、12月9・10日です。会場は、大阪近郊を考えています。
いい時間を過ごしました。まだ、2016年度は1ヶ月以上残っていますが、継続の力を大切にして、毎日を過ごしていきたいです。
日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2017/02/20


年に一度の大阪スタタリングプロジェクトの運営会議が、2月18・19日に應典院で行われました。
18日は午前中、「新生」や「スタタリング・ナウ」の発送をし、その後、場所を移動して運営会議です。
それぞれが仕事を持ちながらの活動ですが、なんとかやりくりして、18日は22人、19日は14人が参加しました。その出席率の高さにも驚きます。
話し合いは、東野会長の進行で進みます。まず、2016年度の振り返りからです。
ひとりずつ、担当した大阪吃音教室の講座のこと、参加した講座のこと、吃音教室以外のイベントのこと、個人的なことなど、話します。合いの手も入り、チャチャも入り、楽しい時間です。
その後、2017年度の大阪吃音教室のスケジュール、担当者、毎週の世話人、「新生」の発送日や編集担当、日本吃音臨床研究会との共同の活動やイベント、吃音親子サマーキャンプ、親・臨床家のための吃音講習会、新・吃音ショートコースのことなど、活動の幅広さを感じさせる話し合いが続きます。去年と一緒、今までどおり、ということではなく、常に、実際の取り組みを通して、あるいは参加してみた感想をもとにして考えるので、バージョンアップしていきます。形式的な、通り一遍のことが好きではない僕にとって、とても居心地のいい会議です。
昨年からの新しい企画として、映像化プロジェクトの活動があります。井上詠治さんが中心になって進めてくれています。
2016年度は、2つの映像を形にしてくれました。ひとつは、自分の体験を作文にし、それを自分で読む姿を映像で撮り、それをYouTubeで流したことでした。藤岡さん、赤坂さん、堤野さんが、撮影に協力してくれました。
体験を文集にしたり冊子にしたりして出版してきましたが、映像は初めてでした。撮影現場は、本格的な機材が並び、井上さんの姿は監督のようです。編集されたものは本人の声がしっかり撮れていて、映像のもつ力の大きさを改めて感じさせてくれました。
千葉県の看護師が、どもりながら豊かに生きていくと決めたものの、日常生活の中で時につらくなることもあるけれど、その映像をみて、勇気づけられたという話を聞きました。どもっていたら将来大丈夫かと心配している保護者にとっても、どもる本人が、どもりながら、自分の体験を語る姿は、どもっていても大丈夫ということを確信に変えてくれる力があります。
また、竹内敏晴さんから学んだからだとことばのレッスンの模様を映像にしてくれました。日曜日開催した大阪吃音教室は、午前中はからだのことを、午後は歌や詩で声を出し、せりふまで言うエクササイズを行いました。その様子も、編集中で、もうすにぐアップできそうです。
この2つの取り組みに続いて、今度は、吃音の基礎知識を質問に答える形で考えていこうという取り組みを行います。
前期20回、後期20回、計40回の大阪吃音教室のスケジュールが見事に決まっていきます。担当者も、「私、それ、します」とか「それ、やてみたかった」とか、「一度、挑戦したかった」など、講座の担当者も苦労することなく決まっていきます。講座をたんとうすると、関連書籍や、吃音教室の記録などでかなり勉強しなければなりませんが、担当することでそれができるからうれしいといいます。
1987年から、それまで日曜日に、言語訓練的な例会を、根本的にあらため、「吃音とともに豊かに生きる」ために、さまざまな領域のことを学んでいく、今の金曜日の大阪吃音教室を始めたときは、40回のすべての講座の担当を僕がしていました。
毎回、1週間かけて資料をつくり、金曜日の朝にできあがることもしばしばでした。そうして、資料が蓄積され、改訂され、積み重ねられてきました。そして今、僕の担当する講座がとても少なくなりました。うれしく、ちょっと寂しく、そんな思いです。
講師を呼んでの吃音ショートコースが終わり、新しく、新・吃音ショートコースとして再開したものも、おおむね、この形で2017年も続けていくことになりました。
1月に行ったそれは、ばたばたと準備・宣伝しましたが、今度は、余裕をもって、皆さんにお知らせしていくことができます。ぜひ、ご予定に入れて下さい。
日時は、12月9・10日です。会場は、大阪近郊を考えています。
いい時間を過ごしました。まだ、2016年度は1ヶ月以上残っていますが、継続の力を大切にして、毎日を過ごしていきたいです。
日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2017/02/20