新しい本の出版を目指して


 みなさん、お元気で新しい年をお迎えのことでしょう。
 私は、年末年始、滋賀県琵琶湖畔のホテルに缶詰めで新しい本の執筆をしていました。缶詰になっていた割には筆が進みませんでした。
 1月16・17日に予定していた、新しい本を一緒につくる仲間との合宿の前に、できるだけたくさんの原案を書き上げたかったのですが、吃音に関するこれまでの資料や、書籍、私自身が書いた文章などを整理していると、次々と目移りして、書き進むところまでいきませんでした。そして、当日を迎えました。

 新しい本、吃音ワークブックのための合宿には、栃木、鹿児島、岐阜、島根から3人、そして関西勢、合計11名の教師が集まりました。吃音の臨床に関わる教師たちです。明け方の3時過ぎまで、本当に熱く吃音について語り合える、私にとって心強い戦友です。

 今回の、本では、言いたいことは全て言い切りたいと考えています。
 私の書いた原案も、みんなが書いた原案も、それぞれ遠慮のない意見を言います。簡単にはお互い納得しません。話し合いにとても時間がかかります。せっかく書いた私の原稿も、ずたずたになり、書き直し、差し戻しになりました。
 効率はとても悪いのですが、吃音について真剣に語り合える、この時間が好きな人達が集まってくるのです。本当にありがたい仲間達です。

 この仲間と、また、大阪吃音教室の仲間と、今年も元気に吃音に取り組みたいと思います。どうか今年もよろしくお願いします

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二       2010年1月17日