サマキャンの写真  7% 今日は、吃音親子サマーキャンプの会場である彦根市荒神山自然の家に行ってきました。
 サマーキャンプ開催1ヶ月前に行う打ち合わせのためです。雨を心配していましたが、出発のときは曇りで、途中、小雨が降りましたが、無事、荒神山自然の家に到着しました。着くと、所長の西堀さんが「お待ちしていました」と、にこやかに出迎えてくださいました。西堀さんは所員としてお世話になり、何年か前から所長としてお世話になっています。また、吃音親子サマーキャンプのことや僕たちのことをよく知っていてくださる堀居さんも、今日はお休みとのことですが、所員としていてくださることがわかり、安心です。変わらぬ温かい出迎えを受け、ほっとしました。
 打ち合わせは、活動プログラムに沿って行いましたが、学校の林間学校と違って、人数の確定が難しく、今年も今の段階では、全然参加人数が読めません。開催2週間前には確定することになっています。
 打ち合わせを担当してくださった方が、「昨日は、雷がすごかったんですよ」とおっしゃっていました。雷といえば、10年くらい前のキャンプのとき、天気が急変して、荒神山へのウォークラリーの途中でものすごい雨が降ってきたことがありました。別プログラム参加で、自然の家に残っていた人が車を出し、山に登ったみんなを迎えに行ってもらったことがありました。今では、笑い話になりますが、あのときは、もしものことがあったら…と思うと、気が気ではありませんでした。
 荒神山自然の家で、吃音親子サマーキャンプを開催するのは、1998年、第9回目からでした。あれから、25年、所員のどなたよりも、僕たちの方が、自然の家を知っているというか、古くから使わせてもらっています。吃音親子サマーキャンプといえば、荒神山です。
 ここでは、僕たちは、「吃音さん」と呼ばれています。「吃音さん」と、吃音に「さん」をつけて呼んでくださるのも、荒神山自然の家だけです。
 吃音親子サマーキャンプにまつわるたくさんのエピソードがあります。いつか、そんな話も、このブログでできたらいいなあと思います。

 今年の吃音親子サマーキャンプは、下記の日程です。
 どもる大人と、ことばの教室担当者や言語聴覚士が協同で行う、吃音親子サマーキャンプ。吃音についての話し合いと、自分の声やことばに向き合う演劇の練習と上演、親の学習会が主なプログラムです。学童期、思春期に、しっかりと吃音に、自分に、向き合うことの大切さを思います。
 今週末は、合宿で、プログラムの柱のひとつである演劇の事前レッスンを行います。
 キャンプ当日稽古をして、最終日にみんなの前で上演しますが、そのために、スタッフが事前に合宿でレッスンをするのです。遠くから交通費を使って多くの人が合宿に参加してくれます。その事前レッスンの指導は、東京学芸大学大学院准教授の渡辺貴裕さんです。今年の劇は、渡辺さんが「森は生きている」を選んでくれました。竹内敏晴さんの作・演出の作品です。コロナのために、この合宿による事前レッスンは4年ぶり。それを楽しみに全国から仲間が集まってきます。いよいよ吃音の夏の本番、間近です。
 32回という歴史あるこのキャンプに、どうぞ、ご参加下さい。お待ちしています。

日程 2023年8月18・19・20日
会場 滋賀県 彦根市荒神山自然の家(最寄り駅 河瀬駅) 
参加費 17,000円(大人も子どもも同額)
 詳しくは、日本吃音臨床研究会のホームページをご覧ください。お電話で問い合わせていただいても構いません。
  TEL 072−820−8244
荒神山 写真 渡辺さん
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2023/07/13