いつの間にか12 月。今年も後1ヶ月です。
 しばらくブログをお休みしました。
 1日、千葉に行きました。
 2日は、千葉市内のことばの教室2校を訪問しました。子どもたちのグループ学習に参加して、子どもたちや保護者からたくさん質問を受けました。
 3日は、渡邉美穂さんが企画してくれた「ちば吃音相談会&学習会」がありました。こにも、保護者、ことばの教室担当者、言語聴覚士の人たちが参加してくれて、たくさん話しました。特に、来年4月に小学校に入学するという子どもの母親が2人参加していて、不安に思うことがたくさんあったようで、いい質問をしてくれました。僕の頭は、質問によって活性化され、刺激を受けて、フル回転します。対面で、お互いに顔を見ながら話せることの喜びを感じながら、過ごしました。
 4日は、毎年恒例の、関東大学ラグビー対抗戦の早明戦の観戦でした。僕は、明治大学OBです。スポーツの中で唯一好きなのはラグビーということで、ずうっと明治を応援しています。今年の会場は、国立競技場でした。吃音親子サマーキャンプに小学4年生から参加し、その後はスタッフとして参加してくれている森田俊哉さんと一緒に観戦しました。彼は、早稲田大学ラグビー部だったのです。前半の3トライまでは、パスがうまく回り、気持ちよく観ていたのですが、その後は、小さなミスがたくさんあって、明治らしくないなあと思いながら観ていました。まあ、勝ったので、よし!なのですが、次回を期待しています。
 5日は、栃木県宇都宮市に行きました。高木浩明さんが企画してくれた、栃木県中部地区言語障害教育研究会研修会です。前日までとは違って、ぐんと冷え込んだ宇都宮でした。午前中は、保護者の相談会、午後はことばの教室担当者の研修会でした。研修会の3時間、ずっと聞いていてくれた校長先生が、「伊藤さんの話を聞いていると、吃音は、言語障害の中に入れることはないですね。ひとつの個性ととらえたら、そのままでいいのですから」「ことばの教室に通う子どもたちは、ある意味、幸せですね。ひとりひとりに合わせて手厚く見てもらえるのだから」と感想を言っていました。そのとおりだと思います。
 家庭やことばの教室が、子どもたちにとって安全基地となること、吃音の学習を通して、子どもも担当者も共に学ぶこと、対話を通して今の自分の課題に挑戦していくこと、そんなことを楽しく取り組んでもらえたらうれしいなと思いながら、大阪に戻りました。

 毎月のニュースレター「スタタリング・ナウ」の入稿が迫っていて、千葉や宇都宮の余韻に浸る間もなく、パソコンに向かっていました。ようやく入稿できたので、簡単な近況報告をしました。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2022/12/07