香川大学は、高松市の中心部に近い所にありました。その教育学部の講義室で、「香川 吃音のつどい」が開催されました。香川言友会の事務局をしている佐々木さんは、毎日新聞高松支局に勤めておられ、ご自身が吃音です。何度かメールでやりとりをし、僕の自宅まで来てくれて、最終的な打ち合わせをしました。
 当日の日曜日、朝からあいにくの雨模様でしたが、始まる頃には小雨になり、終わった頃には、青空も見えていました。
 会場の講義室は、なんだか懐かしい感じがしました。大学での講義を思い出しました。岡山からも、知っている人が4人も参加していました。毎年、岡山には行っていたのですが、コロナになってからは中止になっていたので、久しぶりに会いました。
 最近、僕は、ことばの教室担当者や言語聴覚士向けに話すことが多く、成人のどもる人向けに話をするのは、久しぶりでした。パワーポイントの資料は用意しましたが、できるだけそれに頼らず、一番伝えたいと思うことを話していきました。「吃音を否定しないでほしい」、これが、僕が一番言いたいことです。
 僕の話が約2時間と少し、その後は、5グループに分かれて、話を聞いた感想や質問を話し合う時間でした。グループごとに出された話題を発表してくださいました。そして、最後に、僕が質問を受けて話をしました。
 講演後、スタッフが残って、懇談会を持ちました。ここでも、たくさんの質問が出ました。午後1時から始まった会が終わり、会場を出たのは、午後7時少し前でした。しっかりと聞いてくださる聞き手の前で、自分の考えていることを話すことができること、幸せに思いました。
 たくさん用意したスライドのごく一部を紹介します。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2022/11/17

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