11月13日、香川大学で、「香川 吃音のつどい」が開催されました。香川言友会の主催で、僕は、「吃音と上手につき合う」とのタイトルで講演しました。最近は、ことばの教室担当者や言語聴覚士を対象とした講演・講義がほとんどで、成人のどもる人を対象に話すことはなくなっていました。なので、本当に久しぶりにどもる人向けに話をしました。
10月20日に掲載されたつどいの案内記事と、つどい翌日の共同通信社の記事を、まず紹介します。写真は、共同通信社の記者が撮影したくれたものです。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2022/11/15
10月20日に掲載されたつどいの案内記事と、つどい翌日の共同通信社の記事を、まず紹介します。写真は、共同通信社の記者が撮影したくれたものです。
来月13日に「吃音のつどい」 当事者や家族に参加呼びかけ 高松 /香川
毎日新聞 2022/10/20
どもって思うように話せない吃音(きつおん)者や関係者らが集まる「第4回香川吃音のつどい」が11月13日午後1時から、高松市幸町1の香川大学教育学部611講義室(北6号館)である。日本吃音臨床研究会会長の伊藤伸二さんの講演の後、参加者らがグループトークで語り合う。主催は香川言友(げんゆう)会で、香川県教育委員会と同大学教育学部の後援。当事者や家族、支援者、関心のある人たちに参加を呼びかけている。
吃音は、言葉の一部が出づらかったり、出なかったりする言語障害。100人に1人にあるとされる。連発(ぼぼぼくは)、伸発(ぼ――くは)、難発(……くは)の症状がある。からかわれ奇異な目で見られた体験から、話すことに消極的になり、社会に適応できなくなる人もいる。
香川言友会は当事者の自助団体で会員約15人。例会を毎月1回開いているほか、香川大学などで吃音出前講座を行っている。「吃音のつどい」は、多くの人に吃音を知ってもらおうとこれまで3回開いている。
今回のつどいは四国労働金庫社会貢献活動助成対象事業。講師の伊藤さんは大阪府在住の当事者。吃音と上手につき合うことを探り、言語訓練に換わる吃音臨床を提案している。参加申し込みは11月6日までに香川言友会事務局(080・8469・7815)かメール(genkagawa4@gmail.com)へ。参加無料。【佐々木雅彦】
「吃音を否定しないで」 臨床研究会会長、高松で講演
共同通信社 2022/11/13 18:27
講演する日本吃音臨床研究会会長の伊藤伸二さん=13日午後、高松市c KYODONEWS 講演する日本吃音臨床研究会会長の伊藤伸二さん=13日午後、高松市
思うようにスムーズに話せない「吃音」がある人の自助団体が13日、高松市で集会を開いた。
日本吃音臨床研究会(大阪府寝屋川市)会長で自身も当事者の伊藤伸二さん(78)が講演し、「自分の吃音を否定しないで認めた上で、上手に付き合って生きてほしい」と呼びかけた。
吃音があっても豊かに生きようと、当事者や家族らが参加し2020年4月に発足した香川言友会(香川県善通寺市)が主催。会場となった香川大の幸町キャンパスには約40人が集まった。
日本吃音臨床研究会は伊藤さんが1994年に設立した。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2022/11/15