1年間、ありがとうございました
新年は、吃音ワークショップin東京で幕開けします
2019年も今日がラスト、大晦日となりました。いろいろなことがあったなあと振り返っています。今年もいい1年でした。今年4月、75歳になりました。その節目の年に、全国難聴・言語障害教育研究協議会全国大会が、故郷の三重県津市で開催され、吃音分科会のコーディネーター・講習会の講師を務めました。続いて、第8回吃音講習会も、津市で開催しました。8月の終わり、第30回となる吃音親子サマーキャンプを開催しました。その30回のサマーキャンプを小若理恵さんが密着取材して、大きな記事が朝日新聞で取り上げられました。大阪吃音教室の活動も日を置かず、朝日新聞に掲載されました。
朝日新聞だけでなく、今年は、メディアに多く取り上げていただきました。4月、長いお付き合いのある八木晃介さんが毎日新聞京都版に、昨年の東京大学での「どもる人たちの当事者運動を振り返る 伊藤伸二さんを囲んで」のイベントに参加した千葉雄登さんがネットニュース・Buzz Feedに僕を取り上げてくれました。自身のどもる体験を背景にした記事は「人は、目の前の人が語る吃音を理解する」とのすてきなタイトルとともに配信されました。朝日新聞を見たNHK神戸放送局の真崎俊介さんが、「おはよう関西」で短いけれどコンパクトにまとめた映像を流してくれました。日本経済新聞にも写真とともに大阪吃音教室の活動が紹介されました。Buzz Feedや朝日新聞は、今でも、デジタル版で吃音で検索すれば、読むことができます。まだでしたら、お読み下さい。
75歳という節目の年、多くの人に支えられ、本当に上出来の年でした。
来年は、11・12日、仲間のことばの教室や言語聴覚士たちとの合宿でスタートします。そして、13日(月・祝)に、年に一度の東京でのワークショップがあります。今、少しずつ参加申し込みが届いています。
日本吃音臨床研究会の活動に関心をお持ちの方、関西まで行くのは遠いと思われる方、年に一度の関東地方での開催です。どうぞ、ご参加下さい。
詳しくは、日本吃音臨床研究会のホームページのトップページをご覧下さい。
2013年に行った際の、参加者の感想を紹介します。
2013年01月13日(日)に東京吃音ワークショップを行いました。関東地方の人を中心に、遠く、佐賀県、新潟県などから、どもる当事者が8人、ことばの教室の担当者やスピーチセラピストなど臨床家が6人、伊藤伸二と溝口稚佳子の計16人のワークショップになりました。初めに伊藤が簡単に自己紹介し、その後、ぐるっと回って全員の自己紹介が終わったのが、1時間後でした。ゆったりとした時間の中で、自分を語り、他者の語りを聞くという、このワークショップの基本的な姿勢そのままのオープニングとなりました。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2019/12/31
新年は、吃音ワークショップin東京で幕開けします
2019年も今日がラスト、大晦日となりました。いろいろなことがあったなあと振り返っています。今年もいい1年でした。今年4月、75歳になりました。その節目の年に、全国難聴・言語障害教育研究協議会全国大会が、故郷の三重県津市で開催され、吃音分科会のコーディネーター・講習会の講師を務めました。続いて、第8回吃音講習会も、津市で開催しました。8月の終わり、第30回となる吃音親子サマーキャンプを開催しました。その30回のサマーキャンプを小若理恵さんが密着取材して、大きな記事が朝日新聞で取り上げられました。大阪吃音教室の活動も日を置かず、朝日新聞に掲載されました。
朝日新聞だけでなく、今年は、メディアに多く取り上げていただきました。4月、長いお付き合いのある八木晃介さんが毎日新聞京都版に、昨年の東京大学での「どもる人たちの当事者運動を振り返る 伊藤伸二さんを囲んで」のイベントに参加した千葉雄登さんがネットニュース・Buzz Feedに僕を取り上げてくれました。自身のどもる体験を背景にした記事は「人は、目の前の人が語る吃音を理解する」とのすてきなタイトルとともに配信されました。朝日新聞を見たNHK神戸放送局の真崎俊介さんが、「おはよう関西」で短いけれどコンパクトにまとめた映像を流してくれました。日本経済新聞にも写真とともに大阪吃音教室の活動が紹介されました。Buzz Feedや朝日新聞は、今でも、デジタル版で吃音で検索すれば、読むことができます。まだでしたら、お読み下さい。
75歳という節目の年、多くの人に支えられ、本当に上出来の年でした。
来年は、11・12日、仲間のことばの教室や言語聴覚士たちとの合宿でスタートします。そして、13日(月・祝)に、年に一度の東京でのワークショップがあります。今、少しずつ参加申し込みが届いています。
日本吃音臨床研究会の活動に関心をお持ちの方、関西まで行くのは遠いと思われる方、年に一度の関東地方での開催です。どうぞ、ご参加下さい。
詳しくは、日本吃音臨床研究会のホームページのトップページをご覧下さい。
2013年に行った際の、参加者の感想を紹介します。
2013年01月13日(日)に東京吃音ワークショップを行いました。関東地方の人を中心に、遠く、佐賀県、新潟県などから、どもる当事者が8人、ことばの教室の担当者やスピーチセラピストなど臨床家が6人、伊藤伸二と溝口稚佳子の計16人のワークショップになりました。初めに伊藤が簡単に自己紹介し、その後、ぐるっと回って全員の自己紹介が終わったのが、1時間後でした。ゆったりとした時間の中で、自分を語り、他者の語りを聞くという、このワークショップの基本的な姿勢そのままのオープニングとなりました。
・どもりながらも今までいろいろなことを乗り越えてきた自分を信じていきたいと思う。吃音に悩んできたからこそ、相手の弱い点を考えるゆとりも持てたのかなと思った。どもりの短所だけでなく、長所も考えていきたい。
・皆さんの話を聞いて、どもる人の悩みの深さに気づいた。その上で、多くの人がいろんな悩みがあるように、吃音も、人間の悩みのひとつとしてとらえてもいいんじゃないかとも思った。
・今まで、自分がしゃべれることばだけを選んでしゃべってきた。今日は、自分のことばで自分のことを言うことができるようになってよかった。これからはそうしていきたい。
・当事者だけでなく、ことばの教室の担当者や言語聴覚士なども参加してくれて、同じように考えてくれる人がいるのはうれしい。これからもどんどん広がっていってほしい。
・改めて吃音のテーマは、どう生きるかということに直結している、深いものだと思った。去年はいろいろあってブレたけれど、今日からまたブレずに生きていこうと思う。どもりでなかったら、こんなにいろんなことを学ぶ機会はなかったと思う。どもることが社会貢献になるとの話を聞いて、また、明後日からたっぷりどもって社会貢献をしようと思う。・ずいぶん前に伊藤さんに初めて会ったとき、まっすぐな人だなと思ったが、今も変わらないのがうれしい。それから何年も経って、私自身いろいろなことがあったが、話題になていた、HELPを出すのがうまくなったなあと思う。
・あっという間の8時間だった。これまで幼稚園や小学生、その親たちと話すことはあるが、成人のどもる人と会うことは少なかった。今回は、真摯に自分と向き合ったなあと思う。
・佐賀県から来てよかった。教師として、ひとりの人間として、生き様を伝えることができたらいいなあと思う。これからも、多少ぶれることはあるかもしれないけれど、ひとつのふんぎりがついた。
・ドキドキしながら参加した。私自身はどもることはないけれど、ちゃんとしなきゃいけないと思ってしまうところがある。今日、論理療法の話を聞いて、みんなで考えて、楽になった。ことばの教室で出会うどもる子ども、そして私のどもる子ども、両方とも、一緒に考えながらすすんでいけたらいいなあと思う。
・教師なので、こうしなければならないという思いが強かった。失敗してもいいよ、とどもりながら一生懸命伝えることが大事かなと思った。
・来て良かったと思います。どもっていて、何ができるのかと思っていたけれど、どもりながら生きている、そのことが社会貢献だと聞いて、そうかと思った。自分がだめになる前にHELP(助け)を出すことの大切さも学んだ。
・「どもるくらいたいしたことない」ではないと軽く受け止めるのではなく、深く悩む人のことを知りながら、それでも、「どもっていても大丈夫」というよき理解者になりたい。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2019/12/31