吃音についての発信力を強めたい
毎週金曜日に例会を開いている、NPO法人大阪スタタリングプロジェクトが開催してる「大阪吃音教室」が公式ツイッターを開設しました。そこで、僕もツイッターを始めました。ブログは以前から書いているのですが、ネット文化になかなかなじめない僕は、SNSが苦手です。しかし、最近の吃音に対する「100万人が悩んでいる」「就職活動が大変」などの、記事ばかりがあふれることには危惧をもっています。
僕は、21歳まで人一倍吃音に悩み、「吃音が治らないと僕の人生はない」とまで思いつめてきたので、吃音の悩み、苦しみは、それこそ人一倍わかります。にもかかわらず、「吃音を治すことばかり考えず、吃音を治す気持ちや努力のエネルギーを、自分らしくよりよく生きようよ」と自らにも、社会にも宣言したのが、1976年の「吃音者宣言」です。
今後、その方向に動いていくだろうと楽観的に考えていたのですが、最近は「苦しい、つらい、なんとか吃音を改善しよう」との情報があふれ、僕が言友会を創立した1965年ごろの吃音の世界に戻っているような気がしています。
その中で先日、ネットニュース「BuzzFeed」で千葉雄登さんが、私へのインタビュー記事を書いて下さいました。
https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/live-with-roar
そして、医学書院の「ケアをひらく」シリーズの編集者の白石正明さんが、ツイッターで紹介して下さいました。うれしくなって、慣れないツイッターで、「リツィート」なるものをしました。
今、私たちの主張は残念ながら、極めて少数派になってしまいました。これは20年ほど前には、私としては考えられなかった動きです。めげてばかりはいられません。苦手、慣れないと言っている場合ではないので、できるだけ、機会を見つけて発信していこうと覚悟を決めました。
そこで、今回、白石正明さんのツイッターにリツィートしたものを紹介します。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2019/5/30
毎週金曜日に例会を開いている、NPO法人大阪スタタリングプロジェクトが開催してる「大阪吃音教室」が公式ツイッターを開設しました。そこで、僕もツイッターを始めました。ブログは以前から書いているのですが、ネット文化になかなかなじめない僕は、SNSが苦手です。しかし、最近の吃音に対する「100万人が悩んでいる」「就職活動が大変」などの、記事ばかりがあふれることには危惧をもっています。
僕は、21歳まで人一倍吃音に悩み、「吃音が治らないと僕の人生はない」とまで思いつめてきたので、吃音の悩み、苦しみは、それこそ人一倍わかります。にもかかわらず、「吃音を治すことばかり考えず、吃音を治す気持ちや努力のエネルギーを、自分らしくよりよく生きようよ」と自らにも、社会にも宣言したのが、1976年の「吃音者宣言」です。
今後、その方向に動いていくだろうと楽観的に考えていたのですが、最近は「苦しい、つらい、なんとか吃音を改善しよう」との情報があふれ、僕が言友会を創立した1965年ごろの吃音の世界に戻っているような気がしています。
その中で先日、ネットニュース「BuzzFeed」で千葉雄登さんが、私へのインタビュー記事を書いて下さいました。
https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/live-with-roar
そして、医学書院の「ケアをひらく」シリーズの編集者の白石正明さんが、ツイッターで紹介して下さいました。うれしくなって、慣れないツイッターで、「リツィート」なるものをしました。
今、私たちの主張は残念ながら、極めて少数派になってしまいました。これは20年ほど前には、私としては考えられなかった動きです。めげてばかりはいられません。苦手、慣れないと言っている場合ではないので、できるだけ、機会を見つけて発信していこうと覚悟を決めました。
そこで、今回、白石正明さんのツイッターにリツィートしたものを紹介します。
【白石正明 @shiraishimas】
しかし、伊藤伸二さんの「吃音者宣言」は歴史に残る宣言だな。吃音は、体の不具合と社会との「接点」において浮上する問題だから、軽く見られやすい。しかし同じく社会との接点で浮上する発達障害や高次脳機能障害などが注目されるにつれ、この宣言の価値があらためて理解されてくると思う。 20:07 - 2019年5月28日
【伊藤伸二がリツイート】
ありがとうございます。これから夏から秋にかけて、講演や吃音キャンプが続きます。吃音の健康生成論的アプローチが、今年の私の話すテーマになりますが、「吃音者宣言」は、健康生成論の「把握可能感」「処理可能感」「有意味感」の3要素があったからできたのだと思います。吃音者宣言について再考します。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2019/5/30