大阪吃音教室の仲間と、来年度に向けて
土曜日の午後から夜にかけて、日曜日の朝から昼まで、2日間にわたって、大阪スタタリングプロジェクトの来年度に向けての運営会議が行われました。参加者は、20人でした。
最近の吃音の世界のネガティヴな情報があふれている状況に、吃音のネガティヴな面だけが強調されていくことに、危機感を覚えていた僕にとって、こんなに大勢の仲間と、来年度の活動について、笑い合いながら語り合えたことは、とても楽しい時間でした。
運営委員に新しく加わって下さった方がいます。その気持ちを、先日の大阪吃音教室の講座「エリクソンのライフサイクル論」での僕の話を受けた形で、話して下さいました。
「定年退職し、さあ何をしようかというときに、吃音のことが浮かんだ。2年前に、治す方法をみつけたくて、大阪吃音教室に参加した。原因も分からず、治療法もないと聞き、それならばと気持ちを切り替えた。ほぼ毎回欠かさず参加し続け、講座で聞いた話をノートにメモをとったり、関連の本を読んだりした。そして、先週の大阪吃音教室の「エリクソンのライフサイクル論から吃音を考える」の講座の中で、エリクソンのいう、壮年期、老年期にさしかかり、世代性を考えた。自分の子どものことだけでなく、もう少し広い視野で大切なことを伝えていく役割が自分にはあるのではないかと思った。そんなふうに、他者貢献や世代性について考えていたところに、運営委員にならないかと声をかけてもらった。できることをやっていきたい」
他者貢献や世代性について考えていたというその人に、このタイミングで声をかけて仲間に入っていただいたこと、偶然ですが、必然だったような気もします。
運営会議は、プライベートなことや、担当したり印象に残った講座についてのふりかえりから始まり、世話人や機関紙「新生」の担当を決め、来年度のスケジュールを決めました。担当した講座についてのふりかえりの中で、「講座を担当することで勉強し、結局は自分にとってとてもためになった」とのふりかえりをたくさん聞きました。誰かの話を聞いて自分が理解するのと、自分が人前に立ってみんなに説明するのとではずいぶん違います。再度、本を読んだり、これまでの講座の内容を検索したり、みんなそれぞれに準備をしっかりして下さっています。セルフヘルプグループでの他者貢献は、自己肯定につながるということを改めて思いました。
日本吃音臨床研究会のホームページに関しても、たくさんの方の意見を聞かせてもらいました。そして、その場で、入力をはじめ、お手伝いいただける方が手を挙げて下さいました。まず、僕が動かないといけないことは、自覚していますが、そのエネルギーは、充分いただきました。発信に向けて取り組んでいきたいと思います。
このブログも、そのひとつです。どうぞ、お読みになった方は、お知り合いに紹介して下さい。よろしくお願いします。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2019/2/18
土曜日の午後から夜にかけて、日曜日の朝から昼まで、2日間にわたって、大阪スタタリングプロジェクトの来年度に向けての運営会議が行われました。参加者は、20人でした。
最近の吃音の世界のネガティヴな情報があふれている状況に、吃音のネガティヴな面だけが強調されていくことに、危機感を覚えていた僕にとって、こんなに大勢の仲間と、来年度の活動について、笑い合いながら語り合えたことは、とても楽しい時間でした。

「定年退職し、さあ何をしようかというときに、吃音のことが浮かんだ。2年前に、治す方法をみつけたくて、大阪吃音教室に参加した。原因も分からず、治療法もないと聞き、それならばと気持ちを切り替えた。ほぼ毎回欠かさず参加し続け、講座で聞いた話をノートにメモをとったり、関連の本を読んだりした。そして、先週の大阪吃音教室の「エリクソンのライフサイクル論から吃音を考える」の講座の中で、エリクソンのいう、壮年期、老年期にさしかかり、世代性を考えた。自分の子どものことだけでなく、もう少し広い視野で大切なことを伝えていく役割が自分にはあるのではないかと思った。そんなふうに、他者貢献や世代性について考えていたところに、運営委員にならないかと声をかけてもらった。できることをやっていきたい」
他者貢献や世代性について考えていたというその人に、このタイミングで声をかけて仲間に入っていただいたこと、偶然ですが、必然だったような気もします。
運営会議は、プライベートなことや、担当したり印象に残った講座についてのふりかえりから始まり、世話人や機関紙「新生」の担当を決め、来年度のスケジュールを決めました。担当した講座についてのふりかえりの中で、「講座を担当することで勉強し、結局は自分にとってとてもためになった」とのふりかえりをたくさん聞きました。誰かの話を聞いて自分が理解するのと、自分が人前に立ってみんなに説明するのとではずいぶん違います。再度、本を読んだり、これまでの講座の内容を検索したり、みんなそれぞれに準備をしっかりして下さっています。セルフヘルプグループでの他者貢献は、自己肯定につながるということを改めて思いました。
日本吃音臨床研究会のホームページに関しても、たくさんの方の意見を聞かせてもらいました。そして、その場で、入力をはじめ、お手伝いいただける方が手を挙げて下さいました。まず、僕が動かないといけないことは、自覚していますが、そのエネルギーは、充分いただきました。発信に向けて取り組んでいきたいと思います。
このブログも、そのひとつです。どうぞ、お読みになった方は、お知り合いに紹介して下さい。よろしくお願いします。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2019/2/18