ピノッキオの冒険〜ハーゼでの絵本の集い〜
2月3日、これまで何回か紹介したことがある、近所の絵本カフェ「ハーゼ」での絵本の集いでした。今回取り上げる絵本は、「ピノッキオの冒険」です。
ピノッキオについては、ジェベットじいさんが作ったあやつり人形でいろいろな冒険をする、うそをつくと鼻が伸びる、最後はサメに飲み込まれたおじいさんを助けていい子になったので人間の子どもになる、くらいしか知りません。詳しい話を知らないまま、参加しました。
ハーゼに着くと、テーブルの上には、たくさんのピノッキオの絵本とグッズが並べられていました。あやつり人形、鉛筆削り、ブックエンド、長い鼻を利用したジョーロ、パズルなど、見ているだけでも楽しくなってくるものばかりです。それは、ハーゼの店主、長谷雄一さんがイタリアに行って、買ってきたものだとのことでした。長谷さんは、よく海外旅行をされます。一応ツアーで行くらしいのですが、観光が目的ではなく、離団して、自分の興味・関心のある童話・絵本の原作者や舞台となった土地を訪ねます。たとえば、ピノッキオを訪ねる旅、ムーミンを訪ねる旅、くまのプーさんを訪ねる旅、赤毛のアンを訪ねる旅、というふうに。
ピノッキオの作者は、イタリアのコッローディとなっていますが、実は、これは、作家カルロ・ロレンツィーニのペンネームで、母が生まれた町の名前からとったそうです。コッローディは、フィレンツェから電車で1時間半ほど行ったところの町です。そこに、ピノッキオ公園があるそうです。その公園の隣には、ピノッキオの話に出てくる「赤エビ亭」というレストランがあり、長谷さんはそこで食事をしたとのこと。そのレストランの写真も見せてもらいましたが、立派なレストランです。メニューのコピーもいただきました。長谷さんたちは、ピノッキオコースとジェペットコースを食べたとのことでした。
「ピノッキオの冒険」のお話のあらすじは、いたずら者の木の人形「ピノッキオ」が家出をし、悪の道に引きずり込まれそうになりながらも、ジェッベットじいさんの愛により人間の心に目覚めるという物語です。1883年、イタリアで初めて出版されました。はじめ、子ども向けの挿絵入り週刊誌「こども新聞」に、1881年7月7日の創刊号から連載されていて、10月27日発行の第15章で、哀れなピノッキオがふたりの恐ろしい人殺しの手にかかり死んでしまうところで連載が終了さ〜って、絵本の世界が広がりました。子どものころ、読んだきりになっている絵本が、今、新しいものとして現れたという気がします。この高揚感、もう少し味わってみたいと思います。
また、長谷さんのおっしゃる「自律性」は僕にとってもキーワードなので、ピノッキオと周りがどのように対話をしたか。「対話」をキーワードにピノッキオを読み込んでみようと、さっそく「ピノッキオの冒険」を注文しました。読むのがとても楽しみです。読んだ後の感想をまた報告します。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2019/2/8
2月3日、これまで何回か紹介したことがある、近所の絵本カフェ「ハーゼ」での絵本の集いでした。今回取り上げる絵本は、「ピノッキオの冒険」です。
ピノッキオについては、ジェベットじいさんが作ったあやつり人形でいろいろな冒険をする、うそをつくと鼻が伸びる、最後はサメに飲み込まれたおじいさんを助けていい子になったので人間の子どもになる、くらいしか知りません。詳しい話を知らないまま、参加しました。
ハーゼに着くと、テーブルの上には、たくさんのピノッキオの絵本とグッズが並べられていました。あやつり人形、鉛筆削り、ブックエンド、長い鼻を利用したジョーロ、パズルなど、見ているだけでも楽しくなってくるものばかりです。それは、ハーゼの店主、長谷雄一さんがイタリアに行って、買ってきたものだとのことでした。長谷さんは、よく海外旅行をされます。一応ツアーで行くらしいのですが、観光が目的ではなく、離団して、自分の興味・関心のある童話・絵本の原作者や舞台となった土地を訪ねます。たとえば、ピノッキオを訪ねる旅、ムーミンを訪ねる旅、くまのプーさんを訪ねる旅、赤毛のアンを訪ねる旅、というふうに。
ピノッキオの作者は、イタリアのコッローディとなっていますが、実は、これは、作家カルロ・ロレンツィーニのペンネームで、母が生まれた町の名前からとったそうです。コッローディは、フィレンツェから電車で1時間半ほど行ったところの町です。そこに、ピノッキオ公園があるそうです。その公園の隣には、ピノッキオの話に出てくる「赤エビ亭」というレストランがあり、長谷さんはそこで食事をしたとのこと。そのレストランの写真も見せてもらいましたが、立派なレストランです。メニューのコピーもいただきました。長谷さんたちは、ピノッキオコースとジェペットコースを食べたとのことでした。
「ピノッキオの冒険」のお話のあらすじは、いたずら者の木の人形「ピノッキオ」が家出をし、悪の道に引きずり込まれそうになりながらも、ジェッベットじいさんの愛により人間の心に目覚めるという物語です。1883年、イタリアで初めて出版されました。はじめ、子ども向けの挿絵入り週刊誌「こども新聞」に、1881年7月7日の創刊号から連載されていて、10月27日発行の第15章で、哀れなピノッキオがふたりの恐ろしい人殺しの手にかかり死んでしまうところで連載が終了さ〜って、絵本の世界が広がりました。子どものころ、読んだきりになっている絵本が、今、新しいものとして現れたという気がします。この高揚感、もう少し味わってみたいと思います。
また、長谷さんのおっしゃる「自律性」は僕にとってもキーワードなので、ピノッキオと周りがどのように対話をしたか。「対話」をキーワードにピノッキオを読み込んでみようと、さっそく「ピノッキオの冒険」を注文しました。読むのがとても楽しみです。読んだ後の感想をまた報告します。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2019/2/8