1月24日は、箕面市人権セミナー『病気や障害を生き抜く力〜70年の吃音人生でみえてきたこと』の講演予定でした・・・
このお話があったのは、昨年の10月初めでした。テーマは、「病気や障害などを生き抜く力」についてでした。このようなテーマでお話することは何回かあります。パソコンや映像・録画などとてもお世話になっている方の依頼で、大阪府の人権擁護連合会総会でお話しましたし、そのことがきっかけで、泉佐野市から呼んでいただいたり、地元・寝屋川市の寝屋川地区更生保護三団体研修会でお話したこともありました。
「病気や障害などを生き抜く力」というテーマですが、もちろん話の切り口は、吃音です。僕には、吃音から学び、考えたことを通してしかお話することはできません。吃音のことをしっかり考えていると、病気や障害、様々な依存症など共通することは多く、生きづらさをどうとらえ、どう共に生きていくかは、同じ1本の線上に位置していると思っているので、いつもお引き受けしています。
当初、参加対象は、市の職員や一般の市民の方など、2、30人くらいかと思っていました。担当の方から、100名くらいになることもあるとお聞きしていましたが、狭い分野なので、それほど多くないのではと思っていたのですが、参加申し込みが200を超えたとお聞きし、驚きました。直前の連絡では、市民の方を除いて283名の聴講希望があったとのことでした。病院や消防など、仕事の関係で参加できなくなることもあるようですが。吃音が切り口だと明記しているにもかかわらず、たくさんの方が、関心を持って下さったようです。ありがたいことです。
ところが、前日の23日、熱っぽく、咳が止まらないので、念のためにと近くの医院に行きました。ちょうど、インフルエンザが猛威を振るっているとのニュースもあったので、その検査もされました。結果は、「インフルエンザの可能性は低い」とのことでした。このはっきりしない結果を訝しく思いながらも、翌日の講演会にはもちろん行くつもりでしたが、咳止めの薬があまり効かずに、あまり眠れませんでした.
翌日、講演会の当日ですが、僕の自宅の周りには、徒歩圏内にたくさんの医院があり、講演会は、午後からなので、念のために軽い気持ちで別の医院に行きました。ここでもインフルエンザの検査をされて、検査結果は「A型インフルエンザ」でした。午後から講演会があるというと、「残念ですね。それは行けませんね」とあっさり言われました。昨日はインフルエンザの可能性は少ないと言われ、今日医院に行かなかったら分からなかったのだからと、強行突破もちらっと頭をよぎりましたが、会場は、箕面市立病院のホールで、聞いて下さる方は医療従事者が多いことを考えると、感染を拡大させるわけにはいきません。すぐに担当の方に連絡をとりました。メールをし、電話をかけると、すでに研修会場に行って準備をして下さっているとのことでした。なんとか連絡をとっていただいて、インフルエンザのため、行けないことを伝えました。不思議なことに、その頃には、熱も上がってきて、体もだるくなってきました。
体調の不調など、僕自身の都合で仕事をキャンセルしたことは一度もありません。僕自身もとても残念でしたが、配布資料や当日のパワーポイントの資料もたくさん印刷していただいていた関係者に申し訳なく思いました。そして、タイトルを見て関心をもち、予定を組んで下さった参加予定だった人に申し訳ない気持ちがいっぱいになりました。僕も、かなり準備をしていました。吃音を通して考えてきたこと、今まで出会ったたくさんの、病気、障害のある人の顔を思い出しながら、お話してこようと思っていたのですが、本当に残念でした。
そよ風のように町に出ようと運動をしてこられた牧口一二さん。24時間介護が必要で、大泉洋主演の映画「こんな夜更けにバナナかよ」の主人公によく似ている日本一明るい障害者だろうと僕が思う谷口明広さん。聴覚障害者で内科医の原誠二さん。この三人とは「障害を生き抜く」という本を出版しようと話し合っていたのが実現しなかったのですが、三人のことを話すつもりでした。また、「パッチンして、おばあちゃん!」のアニメにもなった、200人もの人が介護にかかわった関丕(せき ひろ)さんのお母さんのことも話そうと資料も送っていました。講演で話そうとして準備をしたこれらの方々のことを思い出し、整理できたことは、僕にとってはありがたく、有意義な講演準備でした。また、機会があれば話したいと思います。
夕方、担当の方からメールがありました。体のことを気遣っていただき、中止に関して大きな混乱はなかったと知らせて下さいました。市の関係者には連絡がつきやすいと思いますが、一般市民の方には連絡ができず、ご迷惑をおかけしたはずです。それでも、このように言っていただき、少し安心しました。
インフルエンザの予防のためのワクチンは、昨年10月に済ませています。だから、重症化はしなくて済んだようです。それでも、まだすっきりせず、珍しく食欲もあまりなく、ほどとん毎日欠かさなかったジョギングもできず、まだ病人状態です。もうしばらく時間がかかりそうですが、無理せず、ゆっくりすごそうと思っています。
皆さんも、ご注意下さい。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2019/1/27
このお話があったのは、昨年の10月初めでした。テーマは、「病気や障害などを生き抜く力」についてでした。このようなテーマでお話することは何回かあります。パソコンや映像・録画などとてもお世話になっている方の依頼で、大阪府の人権擁護連合会総会でお話しましたし、そのことがきっかけで、泉佐野市から呼んでいただいたり、地元・寝屋川市の寝屋川地区更生保護三団体研修会でお話したこともありました。
「病気や障害などを生き抜く力」というテーマですが、もちろん話の切り口は、吃音です。僕には、吃音から学び、考えたことを通してしかお話することはできません。吃音のことをしっかり考えていると、病気や障害、様々な依存症など共通することは多く、生きづらさをどうとらえ、どう共に生きていくかは、同じ1本の線上に位置していると思っているので、いつもお引き受けしています。
当初、参加対象は、市の職員や一般の市民の方など、2、30人くらいかと思っていました。担当の方から、100名くらいになることもあるとお聞きしていましたが、狭い分野なので、それほど多くないのではと思っていたのですが、参加申し込みが200を超えたとお聞きし、驚きました。直前の連絡では、市民の方を除いて283名の聴講希望があったとのことでした。病院や消防など、仕事の関係で参加できなくなることもあるようですが。吃音が切り口だと明記しているにもかかわらず、たくさんの方が、関心を持って下さったようです。ありがたいことです。
ところが、前日の23日、熱っぽく、咳が止まらないので、念のためにと近くの医院に行きました。ちょうど、インフルエンザが猛威を振るっているとのニュースもあったので、その検査もされました。結果は、「インフルエンザの可能性は低い」とのことでした。このはっきりしない結果を訝しく思いながらも、翌日の講演会にはもちろん行くつもりでしたが、咳止めの薬があまり効かずに、あまり眠れませんでした.
翌日、講演会の当日ですが、僕の自宅の周りには、徒歩圏内にたくさんの医院があり、講演会は、午後からなので、念のために軽い気持ちで別の医院に行きました。ここでもインフルエンザの検査をされて、検査結果は「A型インフルエンザ」でした。午後から講演会があるというと、「残念ですね。それは行けませんね」とあっさり言われました。昨日はインフルエンザの可能性は少ないと言われ、今日医院に行かなかったら分からなかったのだからと、強行突破もちらっと頭をよぎりましたが、会場は、箕面市立病院のホールで、聞いて下さる方は医療従事者が多いことを考えると、感染を拡大させるわけにはいきません。すぐに担当の方に連絡をとりました。メールをし、電話をかけると、すでに研修会場に行って準備をして下さっているとのことでした。なんとか連絡をとっていただいて、インフルエンザのため、行けないことを伝えました。不思議なことに、その頃には、熱も上がってきて、体もだるくなってきました。
体調の不調など、僕自身の都合で仕事をキャンセルしたことは一度もありません。僕自身もとても残念でしたが、配布資料や当日のパワーポイントの資料もたくさん印刷していただいていた関係者に申し訳なく思いました。そして、タイトルを見て関心をもち、予定を組んで下さった参加予定だった人に申し訳ない気持ちがいっぱいになりました。僕も、かなり準備をしていました。吃音を通して考えてきたこと、今まで出会ったたくさんの、病気、障害のある人の顔を思い出しながら、お話してこようと思っていたのですが、本当に残念でした。
そよ風のように町に出ようと運動をしてこられた牧口一二さん。24時間介護が必要で、大泉洋主演の映画「こんな夜更けにバナナかよ」の主人公によく似ている日本一明るい障害者だろうと僕が思う谷口明広さん。聴覚障害者で内科医の原誠二さん。この三人とは「障害を生き抜く」という本を出版しようと話し合っていたのが実現しなかったのですが、三人のことを話すつもりでした。また、「パッチンして、おばあちゃん!」のアニメにもなった、200人もの人が介護にかかわった関丕(せき ひろ)さんのお母さんのことも話そうと資料も送っていました。講演で話そうとして準備をしたこれらの方々のことを思い出し、整理できたことは、僕にとってはありがたく、有意義な講演準備でした。また、機会があれば話したいと思います。
夕方、担当の方からメールがありました。体のことを気遣っていただき、中止に関して大きな混乱はなかったと知らせて下さいました。市の関係者には連絡がつきやすいと思いますが、一般市民の方には連絡ができず、ご迷惑をおかけしたはずです。それでも、このように言っていただき、少し安心しました。
インフルエンザの予防のためのワクチンは、昨年10月に済ませています。だから、重症化はしなくて済んだようです。それでも、まだすっきりせず、珍しく食欲もあまりなく、ほどとん毎日欠かさなかったジョギングもできず、まだ病人状態です。もうしばらく時間がかかりそうですが、無理せず、ゆっくりすごそうと思っています。
皆さんも、ご注意下さい。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2019/1/27