笑いと熱気に満ちていた、第6回親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会。その夜の打ち上げ会は、例年のように、笑いにあふれた楽しいものでした。

 講習会最後のセッションのティーチインは、丸くなって、一言話すのですが、「楽しかったです。勉強になりました」など、どこにでもあるような感想を言う人は一人もいないところが、僕たちの講習会の特徴です。1分間ほどでと制限をつけますが、なかなかその時間に収まりません。いろんなことを感じ、考えたことをその人のことばで紡ぎ出していきます。幸せに包まれる時間です。研修が主体の講習会なのに、何か、カウンセリングワークショップでのふりかえりのように、みんなは自分を語ります。
 初めて参加した人が、温かい、いい雰囲気だとよく言ってくれます。それは、きっと、僕たち自身が、みんなとの出会いを喜び、企画する僕たち自身が楽しんでいるからでしょう。
 沖縄、鹿児島、島根、兵庫、大阪、愛知、栃木、神奈川、千葉の吃音を生きる子どもに同行する教師・言語聴覚士の会の人たちがひとつの目的をもって集まる。その集まりを大切にして、自分自身が楽しんでいる。そこに全国から集まってきてくださる。なんと幸せで豊かな時間なのだろうと、いつも思います。

 もう一泊した僕たちは、翌日、余韻に浸りながら、来年の計画と今後の日程の調整をしました。吃音を生きる子どもに同行する教師・言語聴覚士の会の、沖縄、鹿児島、栃木、千葉の事務局メンバー(代表・事務局長・事務局次長)全員が残っているというのがすごいところです。

 9時から15時まで、今後の計画を話し合いました。昨日までの興奮状態をひきずっての事務局会議なので、新しいアイデアがどんどん出てきます。第7回の講習会の展望と、新しい書籍の出版に向けて、話し合った後、5日間も一緒にいたのに、まだ話したりないような感じで、別れました。
 その後、8月1日は、山形の研修会の準備と当日配布資料の印刷をし、翌2日は山形市に向かいました。
 山形での出会いは、次回から報告します。

日本吃音臨床研究会会長 伊藤伸二 2017/8/6