年末年始東京で過ごしましたが、7日にまた東京に戻り、4日間過ごしました。
詳しくはまた報告します。年末のことも報告しますが、まずは、大阪の仲間へ出したメールです。

大阪スタタリングプロジェクトの皆さん

昨日、東京から帰りました。
今回の東京行きは、次のような目的がありました。
ゝ媛札廛蹈献Дト(吃音を生きる子どもに同行する教師・言語聴覚士の会)の合宿
第5回 伊藤伸二・吃音ワークショップin東京
スキャットマン・ジョンを偲んで〜映画上映とトークの集い〜

について、簡単に報告します。
 会場は、渋谷のロフト9。飲みながら、食べながら、ライブハウスをしたり、映画の上映をしたり、トークショーをしたり…という、ほのかな灯りがともる、おしゃれなところでした。普段、私たちが研修会を行うような所とは全然違って、なんか、さすが東京!という感じです。(さすが東京!って何なんだ、と言われそうですが)
 入場料として1000円、ワンドリンク以上の飲食をするというのが条件です。私たちの仲間は、始まる前から、お酒を飲んでいました。

 午後1時ちょうどに、スキャットマン・ジョンの映像と軽快な音楽が流れて、それがオープニングです。そして、すぐに、「The Way We Talk」の上映が始まりました。これが80分間。その後、少し休憩して、壇上に、進行役の永田浩三さん、トーク者として伊藤伸二と、白石正明さんが登壇しました。永田浩三さんと白石正明さんが、どういう人なのかは、下記のとおりです。詳しくは、添付したイベント資料をご覧下さい。

進行・永田浩三(ながた・こうぞう)
主にドキュメンタリー、教養・情報番組に携わる。特に『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』などのプロデューサーとして、NHKの看板番組を支え続けた。現在は武蔵大学教授。練馬区を拠点に、市民や学生たちと取材・制作した番組を、さまざまな映像祭やケーブルテレビなどで発表。また、精神保健福祉士として、自殺対策や認知症患者とともに生きる社会の実現のための活動に力を入れている。

白石 正明(しらいし・まさあき)
大学卒業後、中央法規出版に入社。96年に医学書院へ。担当する「シリーズ ケアをひらく」は、『べてるの家の「非」援助論』(浦河べてるの家)や最新刊の『介護するからだ』(細馬宏通)など計30冊刊行中。同シリーズの『逝かない身体』(川口有美子)が大宅壮一ノンフィクション賞、『リハビリの夜』(熊谷晋一郎)が新潮ドキュメント賞、『驚きの介護民俗学』が医学ジャーナリスト賞を受賞。近作としては『ユマニチュード入門』(イヴ・ジネスト他)、『オープンダイアローグとは何か』(斎藤環)など。現在、「緊張と自由」をテーマにした書籍を企画中。

 トークは、1時間20分くらいでしたが、進行役が素晴らしく、無駄がなく、中身の濃い時間となりました。トークが終わった時点で、大体午後4時。会場を借りられるのが、4時30分だったので、少しお客さん同士が話したり、飲食した自分の支払いをしたりして、全員が会場を後にしたのが、ぎりぎり午後4時30分でした。
 トークの内容は、後日、何らかの形で、紹介したいと思いますが、吃音についてのとらえ方、スキャットマン・ジョンが基金で目指したかったこと、今、注目しているナラティヴ、レジリエンス、オープンダイアローグ、当事者研究につながることなどでした。登壇している3人が、自分のことを語りながらスキャットマンや映画の内容に触れていくという見事な構成でした。

 参加者も、果たして何人参加して下さるだろうかと心配していたのですが、予約だけでなく当日参加もあり、約60名。遠くは沖縄、鹿児島、山口からの参加もありました。また、大阪からは、東野晃之会長も参加してくれました。呼びかけ人の横浜のことばの教室担当者の土井さんが作ったチラシを見て、これは参加しないといけないと思ったと、東野さんが言っていましたが、このことばは、土井さんの労をねぎらって余りあるものとして伝わりました。

 会場関係者も、単なる音楽や映像ではなく、何か社会に向けてメッセージを発信していくということを大切なねらいとして持っていて下さるようでした。ここが私たちの願いとぴったり一致したということなのでしょう。

 終わってから、登壇者、吃音プロジェクトのメンバー、大阪の東野さん、そして、TBSのニュースバード「報道の魂」で、サマーキャンプや大阪吃音教室を取材・放映して下さったディレクターの斉藤道雄さんも加わって、懇親会をしました。斉藤さんのプロフィールは、下記のとおりです。

斉藤道雄:ジャーナリスト。TBSテレビ報道局の記者、ディレクター、プロデューサー、解説者として報道番組の取材、ドキュメンタリー番組の制作に従事。2008年から5年間、手話と日本語の二つの言語で教育を行う明晴学園の校長、現在は理事長を務める。


 懇親会での話は、絶滅危惧種ともいえる少数派のもつ力を再確認でき、知的好奇心を大いに満足させる、すてきな時間でした。2017年のスタートを、これほど気持ちよく迎えられたこと、幸せに思いました。
 そんな余韻を持って、大阪に戻りました。冷めないうちに、今年の活動をスタートさせていきたいと思います。
 1月は、大阪吃音教室、新・吃音ショートコース、コモンズフェスタと続きます。参加する中で、考え、行動し、自分らしく生きることにつながる力を再発見できたらと願っています。
 今年もよろしくお願いします。

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2017/01/11