静岡から始まった、毎週連続の吃音キャンプ。
 静岡、岡山、島根、群馬と続き、ゴールは沖縄です。

岡山から少し寒くなり、島根、群馬は相当寒かったので、沖縄で暖をとってきます。
最終の沖縄キャンプには、吃音プロジェクトからは、平良さん、渡邉さん、溝口さん、坂本さん、溝上さん。
大阪吃音教室から井上さん有馬さんが参加をしてくれます。
仲間がたくさんいて、こんな安心できるキャンプロードは初めてで、わくわくします。

秋の吃音キャンプロードでは、たくさんのどもる子ども、どもる子どもの保護者、ことばの教室の教師、言語聴覚士の人たちと対話を続けてきました。
僕たちの主張「吃音は、どう治す・改善するかではなく、どう吃音と共に豊かにいきるかだ」の45年以上主張し続けてきたことが、保護者、どもる子どもだけでなく、ことばの教室の教師にも、大きな勇気と、やる気を起こさせるものだと確信しました。

島根のキャンプ、島根スタタリングフォーラムの佐々本茂さんからうれしいメールがきました。

10月末の島根スタタリングフォーラムもお世話になりました。
小学生のグループで「伊藤伸二さんにあこがれる」と言った子がいましたが,
70歳過ぎたおじいちゃんに小学4年生があこがれるって普通はないようなあと思いながら,
どもりながら生きてこられた伊藤さんの生き方に子ども達が感じるものは
大きいのだろうなあと改めて思いました。

静岡のキャンプでは、大学生二人と対話をしました。二人も、子どもたちのモデルになりたいと言っていました。
大阪吃音教室の存在は、ますます大きなものになってくるだろうと思います。

トランプが大統領という、悪夢が現実になった今、世界は混沌としたものになっていきます。
恐ろしいことですが、これも現実。

吃音の世界で何が起こっても不思議はありません。
吃音の世界だけは、なんとか僕たちの手で、孤塁を守っていきたいと決意を新たにしています。

全共闘世代の僕は、沖縄返還を闘ってきた僕は、沖縄になかなか足を踏みいることがてきませんでした。
平良さんが僕を、言語聴覚士の専門学校の吃音の講義によんで下さったおかげて、4年前に沖縄に行くことができました。それが最初の沖縄経験でした。
専門学校の講義が終わってからの次の日の、丸一日、個人タクシーを借り切りで、朝の7時から、夜まで、沖縄戦の跡を回りました。その土地に立ってみなければ感じ取れないことを感じ取ってきました。

今回は、前回よりは時間が少ないのですが、坂本さん、溝上さん、溝口さんと僕の4人で回ります。いろいろと対話をしながらなので、一人では感じ取れなかったところを感じてきます。

また、報告します。 では、沖縄に旅立ちます。

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2016/11/11