他の仲間からのメールです。

 吃音プロジェクトのみなさんへ

いつも、みなさんの早い情報、ありがとうござます。明日からの吃音親子サマーキャンプの準備で、劇のビデオを見直していました。どもる大人があんなに真剣に、そして楽しそうに劇に取り組んでいる様子を観ていました。その後に、新聞記事を読みなんとも真逆な世界だと思いました。

あの新聞記事が、本当にみんなにあてはまることなのでしょうか? こんなにも、豊かに自分らしい暮らしをしている人がたくさんいるのに、と、思ってしまいました。吃音を理解してほしいと書いてありますが、この記事から「吃音は悪いもの」と、思わせてしまうような気がします。

先週末に行われた、「親・教師・言語聴覚士のための吃音講習会」で、豊かに生きるどもる当事者の方々と出会えたことが本当によかったと感想に書いてくださった方々は、きっと、目の前の子どもたちの将来がみえたのではないかと思います。かなりどもりながらも、自分のことばで、自分を語ってくれるそのことばに感動したのではないかと思います。

こんな吃音に関するメガティヴな記事ばかりで、本当に悲しいです。少しずつでも、私たちがよいと思うことを伝えていきたいと思います。講習会の時に上映された、大阪のことば文学賞のビデオが、ユーチューブで流れたら反響があるかもしれませんね。

とにかく、憂鬱な気持ちを吹き飛ばし、明日からの吃音親子サマーキャンプでの出会いや話し合いを楽しみたいと思います。  渡邉美穂