8月1日、2日と東京で開かれる第4回 親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会の準備が進んでいます。先月名古屋で14名が合宿をし、「レジリエンス」について学習しました。同時に、講習会のホームページの制作もすすんでいました。過去の講習会の報告や、ことばの教室、言語聴覚士の実践を掲載していきます。実践だけでなく、子どものナラティヴ(語り、物語)、親のナラティヴも紹介していきます。是非多くの方に知っていただきたいと願っています。ご紹介下さい。
講習会ホームページについて
親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会のHP
www.kituonkosyukai.com
日本吃音臨床研究会のHP
www.kituonkenkyu.org
日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2015/07/02
講習会ホームページについて
日本では東日本大震災を契機に、レジリエンス(弾力性、柔軟性、回復力)が、「困難な状況から立ち直る力・しなやかに生き抜く力」として、精神医療、臨床心理だけでなく、教育の世界にも広がり始めています。
どもる子どものみんなが、吃音(どもり)に困り、悩んでいるわけではありません。吃音に悩み、学校へ行きたくないと思う子どもがいる一方、多少の困難があっても、元気に学校生活を送り、将来に明るい展望をもっている子どもがいます。また、どもる大人も、かなりどもりながら、吃音に行動や人生を左右されず、様々な仕事に就いて豊かに生きている人がたくさんます。その一方、周りが気づかない程度の人が、吃音に深く悩み、不本意な生活を送っています。吃音の悩み、吃音から受ける影響には、とても大きな個人差があります。
この差を、私たちは「レジリエンス」の視点でとらえます。そして、どもる子どもが、どうしてこのようなしなやかな力をもって、学校生活を送れるようになったのか、子どもたちの語り(ナラティブ)を聞くことを通して、子どものもつ「レジリエンス」を整理し、この「レジリエンス」を育てることが、どもる子どもへの支援である。さらには、子どもの現実の日常生活への対処だけでなく、 思春期・成人期を迎えたときの、将来への予防的な取り組みにもなると考えています。
このホームページでは、私たちの仲間の実践や、吃音講習会での講演や話し合いなどの記録を中心に、この立場からの実践を多くの人たちからも寄せていただいて、充実したものにしていきたいと思います。
吃音を生きる子どもに同行する教師・言語聴覚士の会
親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会のHP
www.kituonkosyukai.com
日本吃音臨床研究会のHP
www.kituonkenkyu.org
日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2015/07/02