第12回・静岡キャンプの親子活動


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 今年は、どもる人のための日本語のレッスンに全員で取り組みました。静岡のキャンプではこれまでいろんな活動をしています。親子で創作活動をしたり、表現活動をしたりしてきましたが、今年は私が担当しての日本語のレッスンです。ことばの教室の先生だけでなく、言語聴覚士や、言語聴覚士の専門学校の学生さんがスタッフとして参加しているため、低学年の子どもには難しいとは考えたのですが、親に知っておいてもらえればと「日本語の発音・発声」の基本をまず話しました。

 「からだとことばのレッスン」の竹内敏晴さんに25年ほどことばのレッスンを僕は受けています。このレッスンは竹内敏晴独自のもので、後継者はいません。私も人にレッスンをしたことはありません。しかし、竹内さんが亡くなって丸4年がたち、統合的アプローチの「ゆっくり、そっと、軟らかく」などの意味のない言語訓練が紹介され、そのようなものが広がるのは困ると、「どもる子ども、どもる人」の日本語のレッスンを、私なりに学んだことを伝えていかなくてはいけないと思うようになりました。

 藤原書店から「セレクション 竹内敏晴のからだと思想」(全4巻)が出版されました。その中にはさむ冊子に原稿依頼があり、「私の決意」という文章を書きました。不十分であっても竹内さんの「日本語のレッスン」を伝えて行かなくてはならないと書いてからの、初めてのレッスンです。

 二人組になり背中を合わせての「からだゆらし」の後、いくつもの童謡・唱歌を、からだを使いながら表現する歌としてしました。
 たとえば、「どんぐりころころ」は子どもがドングリになって、小池に落ちて、どじょう役の親とであって遊ぶという。会場をいっぱいに使って動き回って歌うのです。竹内敏晴さんからは、いろんな種類のレッスンを受けましたが、僕は竹内さんの「歌のレッスン」が一番好きでした。一泊2日の合宿で、歌だけのレッスンをしていただいたのは、僕たちの大きな財産になっています。

 たくさんの歌を歌った後、北原白秋の「まつり」を4つのグループに分かれて練習し、表現してもらいました。短い時間なのに、それぞれのグループが創造的な表現を、声量豊かにしてくれました。たのしい時間でした。
 感想分の中に「日本語の豊かさ」「童謡のよさ」を再発見したと書いて下さっていたので、まあ、役割ははたせたかなあと思っています。

 竹内敏晴さんとのレッスンのビデオがたくさん残っています。それらを丹念に見直し、今後も、機会があれば、ことばの教室の先生や、言語聴覚士や親に、「日本語のレッスン」をしていこうと、決意を新たにしました。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2013/11/02