いつになく話しすぎました
今、頭の中は、「どもりのパンフレット」でいっぱいです。そのために考えていたことがほとばしり、めずらしくつい、一方的に前半は話してしまいました。あっという間の2時間30分でした。
もう40年も前になりますが、「どもりの相談」という、小さなパンフレットをつくりました。かぎりある少ないページに何を捨て、何をいれるか、2年近くかかって書き上げたときの感じがもどってきました。今回の相談会は、冊子で書こうとしていることを話せばいいので、準備としては楽でした。
最近は、当事者研究、ナラティヴ・アプローチの視点から「英国王のスピーチ」などを絡めて話すことが多かったのですが、それは昨年も話しているので、今回は、ナラティブ・アプローチの専門家から、「伊藤さんたちのしていることは、リジリアンスだ」と、教えていただいたので、本を新しく取り寄せました。アマゾンや紀伊國屋のネットで買えるのは、本当に便利です。以前から持っていたものも含めて、この1週間で「リジリアンス」の本を一気に4冊の本を読みました。
いまだに、パンフレットを書けないでいるのに、こんなことをしているからますます書けなくなるのですが、これが今回のパンフレットに大きな目玉をつけてくれそうです。
九州に向かう新幹線の中でもずっと読んでいたのですが、今、私が強く主張している「吃音否定」から「吃音肯定」の提案にぴったりなのです。
本当に不思議な縁だと思います。これまで考え、取り組んできたことが、どんどんと広がり、一本の線に結びついていきます。読んだすぐで、まだなじんでいなかったのですが、従来のアメリカ言語病理学が、吃音の原因を探し、どもる子どもの脆弱性を指摘したのに対して、「リジリアンス」は「脆弱性」に対抗します。従来から私が取り組む「サバイバルモデル」であり、つくづく私が考え、実践してきたことが間違いがなかつたと確信が持ててたのでした。また新しい戦友が増えました。
めずらしく一気に話したのですが、50人ほど参加者が熱心に聞いて下さりありがたいことでした。その中に、以前からしっている、広島市のことばの教室の先生ふたりと、どもる子どもの親が来て下さったのはうれしいことでした。その親は、3年前の山口での吃音キャンプに広島から参加した人で、今、どもる子どもと保護者が集まれる、吃音カフェをしていると報告してくれました。うれしい再開でした。
たくさんの人がいて下さった感想には、「ほっとした。元気が出た」など書いて下さっており、私の方が、ほっと胸をなで下ろしたのでした。帰りの新幹線が、広島の三人と同じになり、広島までの1時間、いろいろと話せたことも、ありがたいことでした。少しずつでも、私の考えに共感して下さる人が増えるのは、うれしいことです。
夜の部は、大人の部ですが、来て欲しかった中学1年生か、90分もかけて参加してくれました。その話は次回にします。



日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2013/02/05
今、頭の中は、「どもりのパンフレット」でいっぱいです。そのために考えていたことがほとばしり、めずらしくつい、一方的に前半は話してしまいました。あっという間の2時間30分でした。
もう40年も前になりますが、「どもりの相談」という、小さなパンフレットをつくりました。かぎりある少ないページに何を捨て、何をいれるか、2年近くかかって書き上げたときの感じがもどってきました。今回の相談会は、冊子で書こうとしていることを話せばいいので、準備としては楽でした。
最近は、当事者研究、ナラティヴ・アプローチの視点から「英国王のスピーチ」などを絡めて話すことが多かったのですが、それは昨年も話しているので、今回は、ナラティブ・アプローチの専門家から、「伊藤さんたちのしていることは、リジリアンスだ」と、教えていただいたので、本を新しく取り寄せました。アマゾンや紀伊國屋のネットで買えるのは、本当に便利です。以前から持っていたものも含めて、この1週間で「リジリアンス」の本を一気に4冊の本を読みました。
いまだに、パンフレットを書けないでいるのに、こんなことをしているからますます書けなくなるのですが、これが今回のパンフレットに大きな目玉をつけてくれそうです。
九州に向かう新幹線の中でもずっと読んでいたのですが、今、私が強く主張している「吃音否定」から「吃音肯定」の提案にぴったりなのです。
本当に不思議な縁だと思います。これまで考え、取り組んできたことが、どんどんと広がり、一本の線に結びついていきます。読んだすぐで、まだなじんでいなかったのですが、従来のアメリカ言語病理学が、吃音の原因を探し、どもる子どもの脆弱性を指摘したのに対して、「リジリアンス」は「脆弱性」に対抗します。従来から私が取り組む「サバイバルモデル」であり、つくづく私が考え、実践してきたことが間違いがなかつたと確信が持ててたのでした。また新しい戦友が増えました。
めずらしく一気に話したのですが、50人ほど参加者が熱心に聞いて下さりありがたいことでした。その中に、以前からしっている、広島市のことばの教室の先生ふたりと、どもる子どもの親が来て下さったのはうれしいことでした。その親は、3年前の山口での吃音キャンプに広島から参加した人で、今、どもる子どもと保護者が集まれる、吃音カフェをしていると報告してくれました。うれしい再開でした。
たくさんの人がいて下さった感想には、「ほっとした。元気が出た」など書いて下さっており、私の方が、ほっと胸をなで下ろしたのでした。帰りの新幹線が、広島の三人と同じになり、広島までの1時間、いろいろと話せたことも、ありがたいことでした。少しずつでも、私の考えに共感して下さる人が増えるのは、うれしいことです。
夜の部は、大人の部ですが、来て欲しかった中学1年生か、90分もかけて参加してくれました。その話は次回にします。



日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2013/02/05