面接が心配

 保護者の方には講演会がありますので、私のことを知ることができるのですが、小学生とは話す機会がないので、夕食後の時間に、TBSの番組「ニュースバード−特集・吃音」を見て下さっています。「吃音を知ろう」のこのプログラムでは。伊藤伸二について知ってもらうのと、子どもたちが話し合うシーンがあるので、吃音を考えるいい、教材になっているようです。その後は、群馬では恒例になっている「どもりカルタ」。

 群馬にはカルタの文化があるので、今年もカルタは盛り上がっていたようでした。日本吃音臨床研究会発行する、DVDや、「学習・どもりカルタ」を、このようなキャンプの場で楽しんでいただけるのはとてもありがたいことです。保護者もどもりカルタに参戦していきます。

 中学生以上の子どもとは、「伊藤さんと話そう」のコーナーです。4回目の子も、3回の子も、初参加の子もいます。今年は、大学生がふたり参加していました。自己紹介の後、何か話し合いたいこと、話したいことはとの問いに、高校受験の面接が不安だとの話が出されました。私は、面接の話が大好きです。持論の「どもる私たちが、面接に成功するとは」について話しました。「たまたま、どもらずに話せたら失敗で、どもって話すことができたら成功だ」の話は、よく理解してくれました。面接は、自分が面接官から試験をうける側面もあるけれど、どもった時に相手がどのような反応をするかの試験する、相手を面接する場だとの話もよくわかってくれたようでした。

 どもったとき、眉をひそめたり、ネガティヴな反応する人間は、「この人はレベルの低い人だと、判定をしたらいい」というような、こちらが、相手の反応で、人間としての評価をすればいいとの発想は、これまで、考えもしなかったことで、新鮮だったようです。いろんな話題が出され、予定の80分ほどが、あっという間に過ぎてしまいました。

 普段、学校生活でしんどい思いをしながらがんばっている今年高校生になった女の子がが、一年に一度私に合うことを楽しみにしてくれてそうです。このキャンプで私とあってはなすことで、一年がんばれると、ことばの教室の担当者に話していたことを聞くと、「どもりでよかった」と心底おもえるのです。私も少しはお役に立てていると、うれしくなりました。その子は、別れ際にハグをしてくれました。また、来年会おうねと約束しました。島根や、岡山、静岡など、全国に、恋人がいるようで、うれしくなるのです。

 この後は、保護者スタッフとの懇談会です。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2012/11/23