クエライブ
クエライブ3
クエライブ2

1月29日、QU−E(くえ)の300人ワンマンライブに行ってきました。前にブログに書いたように、ボーカルのトミーが、私の古くからの友人の娘さんです。久しぶりの友人からの電話でこのライブのことを聞きました。
 私はそのころ、小児科医の全国研修会の原稿の締め切りを月末に控えていて、ライブに行けるかどうか五分五分だと書きました。結局、原稿が完成しないままに、私はライブに行くことにしました。徹夜しても、一日無理をいって原稿を遅らせてもらっても、20年ほど会っていない倉野さんとも会いたかったし、何よりも、クエのホームペーシで聞くことができた曲に共感したからです。やはりと言うか、当然というか、原稿は一日遅れて送ることになりましたが、問題はありませんでした。無理をして行ってよかったと、本当に思いました。

 もちろん、これまでもコンサートやライブには行ったことがありますが、当然つきあいのない人です。今回は古くからの、とても親しい人の娘さんのライブです。やはり格別の思いがありました。
 会場に着くと入り口ですぐに倉野さんに会いました。お互い年はとりましたが、時間は一気に縮まります。会場には早く着いていたので、ずっと倉野さんと話していました。不思議なことに、これまでまったく知らなかったことをたくさん聞きました。知っているようで知らなかったこと、やはり久しぶりの友人とは無理をしてでも会うものだと思いました。開演前の30分ほどの立ち話でしたが、人生についての深い話ができ、ライブ前のこれだけで私は満足していました。

 ライブが始まりました。トミーは挨拶の中で、最初はお客さんが3人ほどしか入らなかった時もあり、路上ライブやいろんな経験の中で、100人、150人と、お客さんが少しずつ広がっていったこと、今回の300人のライブは初めてで、大きな冒険だったことを話されました。音楽や演劇などの世界は、それだけで食べていける人はごくわずかです。その中で、一歩一歩、夢を忘れずに進んできた二人に、300人びっしりとつまった会場の全員が大きな拍手で、共に喜び合っていました。著名な、人気のあるミュージシャンのコンサートもいいのですが、このようにまだ広くは知られていないが、一所懸命な若い人のライブは、格別のすばらしさがあります。

 若い人たちの中に、中年の人もかなりいました。宮本亜門の「金閣寺」はほとんどすべて若い人といった感じだったので、意外でした。しかし、ライブが始まって、それがなぜかが分かりました。
 若い人へのメッセージというよりも、弱さやしんどさを抱えて生きる人たちへの応援歌のような、優しさがありました。名前は忘れましたが、前半の最後に歌った新曲は、私のこれまでの、ある意味孤独な、吃音の取り組みに対しての応援歌のような歌でした。CDが発売されれば、是非買いたいと思いました。
 会場と一体感のあるライブは、ラストの2曲で最高潮になりました。みんながペンライトを出して曲に合わせてふり始めました。夜光虫のようです。会場のみんながこの若い二人を心から応援しているのがよく分かりました。
 倉野さんに紹介してもらって、娘さんに挨拶をと思ったのですが、ライブが終わった後はCDのサイン会で、お客さんがずらりと並んでいたために、名刺だけを置いて、会場を後にしました。無理をして来て良かったと思いました。
 特に、私の好きなラストランナーの詩を紹介します。

    ラストランナー
足の遅いランナーがいた ゴールが見えなくて泣いてた
途中何度も走れなくて 何度も転んで怪我もした

速い人 沢山いる 近いゴールも沢山ある
自分の走りをすればいい 一生懸命走ればいい

※1番になる為に 走ってるんじゃない それぞれゴールがあり 走るスピードも違う
遅れてもいいんだよ 一生懸命なら 君が歩いたこの道は ちゃんと輝いてるから

転んだのは進んだから 迷うのは進みたいから
こけてもいいから進もうよ たとえ小さい一歩でも

願うのなら望むのならば 立ち止まらずに頑張ろうよ
一人で走ってるんじゃない あなたが横にいてくれたね

※リピート

どうしても進めなくなったら 振り向いてゆっくり休めばいい
速く走ろうと 思わなくていい そのままのスピードでいいよ

1番になる為に歌ってるんじゃない それぞれの歌があり それぞれ声も違う
うまく歌えるじゃなく 心で歌うかで 今歌ったこの歌は いつかみんなに届くでしょう

※リピート

1番最後のランナーが ゴールした時 1番祝福されたこと 気づきました
最後まで走れたのが ゴールでした ラストランナーはその日 1番輝いてました


日本吃音臨床研究会・会長 伊藤伸二 2012年2月7日

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