
前のブログに、年末年始滞在していた湯布院で、友人の中曽根さんからこの映画のDVDをいただいたことを書きました。そのDVDを見て、涙がこぼれました。一人、大きな壁に向き合い、闘っている人がいる。何もしてこなかった私は、少し後ろめたい気持ちになりました。
私は1944年生まれですから、全共闘世代です。私の通っていた明治大学は封鎖され、大学は長く休校でした。心情的には闘っている彼たちに深く共感しながらも、少しは関わったものの、思い切りは関われませんでした。家がとても貧しくて学費をすべてアルバイトで稼がなくてはならなかったこと、創立したばかりのどもる人のセルフヘルプグループ・言友会の活動を優先しなければならなかったことなどが原因です。
その時に感じたようなものに近い、後ろめたさです。だから、権力と闘う3人の「私を生きる」にとても共感するのです。3人の生き方を長期にわたって撮影し続けた、土井監督に心からの敬意と、感謝の気持ちでいっぱいです。ブログなどを通して、知り合いに、この映画のこと、情報を伝えることがせめてもの私にできることです。この映画が、多くの人に観てもらえるように心から願っています。
昨日の朝日新聞の夕刊に、大阪での上映会の記事がありました。是非、多くの人に観ていただき、仲間と語り合っていきたいと願っています。
この映画存在を知ることができた湯布院の写真も添付します。



日本吃音臨床研究会・会長 伊藤伸二 2012年2月4日
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世界中に確実な吃音治療法が全くない中で、私たちは「吃音を治す」ではなく、「吃音を生きる」を目指します。吃音とうまくつきあうには、吃音の当事者研究、ナラティヴ・アプローチ、認知行動療法など学ぶべきことがたくさんあります。
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