
「ビッグイシュー」という雑誌をご存知でしょうか。東京や大阪など大都市圏の駅前で、販売されています。今日の朝日新聞の夕刊のトップページの素粒子というコラムにこう書かれていました。
「渋谷駅前でビッグイシューを買う。「ありがとうございます。お気をつけて」と丁寧な言葉。300円で幸せに」
ビッグイシューは、ホームレスの人々の自立支援のための事業として、1991年に英国ロンドンで始まりました。その日本語版です。私は、梅田駅前で販売の人をみかけたら買うことにしている雑誌です。
「英国王のスピーチ」のコリンファースのインタビュー記事が162号に掲載されています。
158号は、「特集 いま、当事者研究の時代−浦河べてるの家から」で、向谷地生良さんが紹介されています。
163号は、「特集 輝く指先−手話の世界を知る」で、べてるの家の紹介者として有名な、元TBSのディレクター斉藤道雄さんが紹介されています。現在、斉藤さんは、日本で初めての手話による授業をする明星学園の校長をされています。その斉藤さんのインタビュー記事が掲載されています。
そして今回178号は、「特集 セルフヘルプ−社会を回復する力」で私がインタビューを受けました。ちょうど、吃音ショートコースの始まる1週間前のことでした。
編集者に、「たくさんのセルフヘルプグループがあるのに、なぜ私なのですか」と聞きましたら、斉藤道雄さんが、ご自分が取材を受けたときに、「是非、いつか、伊藤伸二を取材し、紹介して欲しい」と話して下さったそうなのです。
斉藤さんは、TBSのディレクター時代に「報道の魂」という番組で、私たちの活動を紹介して下さったことがあるのです。うれしいつながりです。
べてるの家の向谷地生良さんから、斉藤道雄さんに、そして、斉藤さんから私に、リレーされたことになります。その取材を受けた直後に、当事者研究の吃音ショートコースがあり、また、べてるの家とつながったのでした。
11月1日号ですから、まだ街頭で販売されています。全国の大きな駅前では販売者がいます。是非読んで下さい。とてもいい特集になっていますよ。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二