2009年7月29・30・31
うれしい出会い
10月も半ばだというのに、7月のことを今書いています。これからは、日記風に短くても書いていこうときめましたので、経験したことはできるだけ、書いていこうと思います。7月前にも書きたい経験がたくさんあったのでずか、さかのぼればきりがありません。この全難言の山口大会から、振り返ります。
山口では、3つのうれしい出会いがありました。
全国の公立学校の、ことばの教室の教師、難聴学級の教師の、年に一度の全国大会です。シンポジウムや記念講演、障害別の分科会で構成されています。
私は、吃音分科会のコーディネーターでした。私はこれまで、大分大会、島根大会、宮崎大会、大阪大会、東京大会で吃音分科会のコーディネーターをし、山形大会では、詩人の谷川俊太郎さんと、記念対談をさせていただきました。今年は情緒障害教育と合同開催だったため、1000人を越える教師が参加しました。
このような全国大会に出させていただいているおかげて、全国のことばの教室の担当者と顔見知りになることができます。それは、大変ありがたいことです。今回も、吃音分科会で発表した群馬のことばの教室の教師から、10月、群馬で吃音キャンプが計画されていることを知りました。それが、前回報告したように、群馬のキャンプに参加にむすびつきました。吃音について、真剣に取り組んで下さる人達と出会うことは、吃音を生きてきた、吃音に取り組んできた間としては、とてもうれしいです。そして、このように次の展開に発展する出会いは、本当にうれしい出会いです。
吃音分科会は、とても珍しいことなのでずか、3人が実践を報告し、討議しました。通常はふたりです。その3人の発表者の内の女性二人が吃る人でした。ひとりは、以前からの知り合いですが、ひとりの方は初めての方でした。研究討議のときは、4人中、3人が吃音の人ということになります。なんだかうれしい気持ちになりました。話し合いの進行の中で、「こんな時はこんな気持ちだった」などと、吃音の当事者として3人が話すのは、愉快なことでした。初めて出会った、吃音の女性の教師は素敵な人でした。自分の吃音について学ぶために、大学の言語障害コースのある大学に行き、現在、ことばの教室の担当をしています。ご自分が吃音に悩んできただけに、どもる子への接し方が温かいです。
吃音分科会の打ち合わせや、研究討議の中で、共感し合い、日本吃音臨床研究会のニュースレター「スタタリングナウ」の購読会員(年会費5000円)にもなって下さいました。また新しい仲間ができた、うれしい出会いでした。
今回のシンポジウムのシンポジストのひとりがが北九州の小児科の医師でした。
実は、少し前に、北九州の小児科医の自主的な研修グループから、吃音について知りたいと、講演の依頼がありました。その会の中心的な存在のその人が、私を推薦して下さったのです。その人が、まさか、今回の山口大会のシンポジストであることは知りませんでした。私たちが本の販売をしているコーナーに挨拶に来て下さったのでずか、私はお会いできず、シンポジウムも聞けませんでした。しかし、夜の懇親会にはでられると聞き、楽しみにしていました。そして出会い、話しました。
『どもる君へ、いま伝えたいこと』(解放出版社)をとてもいい本だと褒めて下さり、ご自分の医院に5冊おいて、みんなに読んでもらうようにしているのだそうです。そして、小児科の医師に、もっと吃音について学んでほしいと、研修会の講師に私を推薦して下さったのです。
私の電話相談吃音ホットラインには、毎日2件は相談電話がはいります。幼児吃音の相談が一番多いのですが、その多くは、小児科や児童相談所、保健所などで、「吃音は発達性のものだから、吃音を意識させないで、ほっておけば自然に治りますよ」といわれます。気になりながらも、しらないふりをしていたが、一向になおらないという相談はかなりあります。幼児吃音について、子どもを扱う専門家にも、あまり知られていないのが現状です。そのような状況だから、小児科の先生達が、吃音について理解をして下さるのは、とてもありがたいことです。小児科医の研修会の講師に推薦して下さった人と、山口で出会えたことうれしいことでした。
その研修会は北九州で、2月3日に予定されています。
2009年10月21日
日本吃音臨床研究会会長 伊藤伸二
うれしい出会い
10月も半ばだというのに、7月のことを今書いています。これからは、日記風に短くても書いていこうときめましたので、経験したことはできるだけ、書いていこうと思います。7月前にも書きたい経験がたくさんあったのでずか、さかのぼればきりがありません。この全難言の山口大会から、振り返ります。
山口では、3つのうれしい出会いがありました。
全国の公立学校の、ことばの教室の教師、難聴学級の教師の、年に一度の全国大会です。シンポジウムや記念講演、障害別の分科会で構成されています。
私は、吃音分科会のコーディネーターでした。私はこれまで、大分大会、島根大会、宮崎大会、大阪大会、東京大会で吃音分科会のコーディネーターをし、山形大会では、詩人の谷川俊太郎さんと、記念対談をさせていただきました。今年は情緒障害教育と合同開催だったため、1000人を越える教師が参加しました。
このような全国大会に出させていただいているおかげて、全国のことばの教室の担当者と顔見知りになることができます。それは、大変ありがたいことです。今回も、吃音分科会で発表した群馬のことばの教室の教師から、10月、群馬で吃音キャンプが計画されていることを知りました。それが、前回報告したように、群馬のキャンプに参加にむすびつきました。吃音について、真剣に取り組んで下さる人達と出会うことは、吃音を生きてきた、吃音に取り組んできた間としては、とてもうれしいです。そして、このように次の展開に発展する出会いは、本当にうれしい出会いです。
吃音分科会は、とても珍しいことなのでずか、3人が実践を報告し、討議しました。通常はふたりです。その3人の発表者の内の女性二人が吃る人でした。ひとりは、以前からの知り合いですが、ひとりの方は初めての方でした。研究討議のときは、4人中、3人が吃音の人ということになります。なんだかうれしい気持ちになりました。話し合いの進行の中で、「こんな時はこんな気持ちだった」などと、吃音の当事者として3人が話すのは、愉快なことでした。初めて出会った、吃音の女性の教師は素敵な人でした。自分の吃音について学ぶために、大学の言語障害コースのある大学に行き、現在、ことばの教室の担当をしています。ご自分が吃音に悩んできただけに、どもる子への接し方が温かいです。
吃音分科会の打ち合わせや、研究討議の中で、共感し合い、日本吃音臨床研究会のニュースレター「スタタリングナウ」の購読会員(年会費5000円)にもなって下さいました。また新しい仲間ができた、うれしい出会いでした。
今回のシンポジウムのシンポジストのひとりがが北九州の小児科の医師でした。
実は、少し前に、北九州の小児科医の自主的な研修グループから、吃音について知りたいと、講演の依頼がありました。その会の中心的な存在のその人が、私を推薦して下さったのです。その人が、まさか、今回の山口大会のシンポジストであることは知りませんでした。私たちが本の販売をしているコーナーに挨拶に来て下さったのでずか、私はお会いできず、シンポジウムも聞けませんでした。しかし、夜の懇親会にはでられると聞き、楽しみにしていました。そして出会い、話しました。
『どもる君へ、いま伝えたいこと』(解放出版社)をとてもいい本だと褒めて下さり、ご自分の医院に5冊おいて、みんなに読んでもらうようにしているのだそうです。そして、小児科の医師に、もっと吃音について学んでほしいと、研修会の講師に私を推薦して下さったのです。
私の電話相談吃音ホットラインには、毎日2件は相談電話がはいります。幼児吃音の相談が一番多いのですが、その多くは、小児科や児童相談所、保健所などで、「吃音は発達性のものだから、吃音を意識させないで、ほっておけば自然に治りますよ」といわれます。気になりながらも、しらないふりをしていたが、一向になおらないという相談はかなりあります。幼児吃音について、子どもを扱う専門家にも、あまり知られていないのが現状です。そのような状況だから、小児科の先生達が、吃音について理解をして下さるのは、とてもありがたいことです。小児科医の研修会の講師に推薦して下さった人と、山口で出会えたことうれしいことでした。
その研修会は北九州で、2月3日に予定されています。
2009年10月21日
日本吃音臨床研究会会長 伊藤伸二