
群馬のキャンプおもしろい企画があります。おわりの集いで、
子どものひとりひとりが舞台に立つのです。昨年は手品でした。今年は、自分が作ったストーンペンティングの紹介です。どの点を工夫したか、これを誰にプレゼントするかを一人一人が紹介していくのです。私も、ひとつプレゼントしていただきました。机の前に飾っています。

最後の私の挨拶です。「6月の島根のキャンプから始まった、私のどもる子どもたちとの、吃音キャンプは、7月に隠岐の島、8月は岡山と、滋賀、10月は静岡と続き、この群馬で終わりです。この年になって、(68歳)になって、子どもたちと毎年出会えるのは、どもり冥利につきます。世界一幸せなどもりです」。このような話をしました。
21歳までの、吃音に深く悩んで「なんて、僕は不幸せなんだ」と思っていた頃を思えば、こんなに幸せな時代が来るとは思いもしませんでした。たくさんの人と出会い、いろんな話ができる。「伊藤さんと出会ってよかった」と言っていただくことも少なくありません。今は、本当にどもりに感謝しているのです。

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2012/11/28