伊藤伸二の吃音(どもり)相談室

「どもり」の語り部・伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表)が、吃音(どもり)について語ります。

2011年08月

第9回 岡山吃音キャンプから 千葉県の言語障害教育研究大会へ

 楽しい、うれしい吃音の旅

 大阪を離れての長期の夏期休暇の後、ハードスケジュールが待っていました。
 8月22日、23日と岡山のキャンプでした。岡山県のことばの教室の担当者が実行委員会をつくって取り組むものですが、始まった時は、3年は続けたいねと話していたのを思い出します。中心メンバーがことばの教室担当から、教育委員会に職場が変わったために参加できなくなっても、実行委員会を継ぐ人がいて、今年で9回目。継続して下さる人に感謝です。来年も予定されましたので、10回続くことになりそうです。

 一日おいて、千葉県のことばの教室の教師の大会でした。千葉県には知り合いのことばの教室の教師がたくさんいます。以前も、全体会の基調講演やワークショップを担当させてもらったことがあり、4年ぶりかの千葉県でした。今回は、「どもる子どものグループ指導」の実践の分科会の助言者と、「どもるこどもの言語指導の理論と実際」のワークショップの午前3時間の協議と、午後の2時間30分のワークショップでした。

 そして、一日おいて、明日から、第22回の吃音親子サマーキャンプです。
 岡山のキャンプ、千葉での経験、そして吃音親子サマーキャンプの報告は、キャンプが終わってから書きたいと思います。

 今年は、ブログをできるだけ更新しようと意気込んでいたのですが、常に仕事に追われる生活で、1月だったか2月の、小児科の先生への講演会の様子も書いていなかったことを思いだしました。それらも、記憶が薄れない内に書いていくつもりです。キャンプから帰ると、この10月出版される「認知行動療法」の本の初校の訂正した校正紙が届いているはずです。うれしいことです。

 このように、吃音の旅を続けられるのは、吃音に深く悩んできた私へのご褒美だと思っています。
 また、そのとき、その時考えたり、感じたりしたことを記録として残さないと、消えていきますので、残したい、その私の、ごく個人的なつぶやきに、関心をもって下さる、読み手を意識できること、とてもありがたいことです。

 今、キャンプのグループ分けや、担当者のグループ分けなどの準備をしています。
 明日からのキャンプ。どんな出会いがあるか。楽しみです。
 では、また報告します。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二

NHK 中学生日記

 2週間ぶりに大阪に戻りました。大阪は暑いです。 

 少しリフレッシュして大阪に戻ってきました。非日常の生活の中で、考えるのはやはり吃音のことばかりでした。
 私は本当に吃音が好きで、吃音のことしか頭にないのだと、つくづく思いました。少し余裕のある時間の流れの中で、吃音の新しい展開のアイディアが浮かびました。時に、俗世界から離れるのはいいことですね。

 その中で考えたこと、日本吃音臨床研究会、どもる人のセルフヘルプグループ、NPO法人、大阪スタタリングプロジェクトの活動の中で反映させていきたいと思います。もちろん、このブログの中でも触れていきたいと思います。メールチェックをしないで留守にしていたので大阪に戻りますと、たくさんのメールが入っていました。

 中学生日記の知らせが、多くの人の目にとまり、多くの人からメールをいただきました。
 その中に、NHKのディレクターからのメールもありました。なんと私のお知らせした、放送時間が違っていました。申し訳ありません。いつもながらのドジな私です。訂正させていただくために、林さんのメールをそのまま貼り付けます。よろしくお願いします。
 これから、ブログの更新を気楽に続けますので、よろしくお願いします。
 
 以下、林さんからのメールです。林さんありがとうございました。
 
 伊藤伸二様

 先日はわざわざ資料を送付いただきありがとうございました。
 ブログも拝見いたしました。お知らせいただきありがとうございます。
 ただ、放送時間が違っていましたので、訂正をお願いします。
 以下、PR文をお送りします。
 表現上気になる部分があれば修正してください。
 よろしくお願いいたします。

中学生日記 転校生シリーズ第二話「僕と君のメロディ(仮)」

9月2日(金)Eテレ19:25〜19:55

再放送 9月3日(土) 総合テレビ 9:30〜10:00※中部のみ(愛知、三
重、岐阜、静岡、石川、富山、福井)

    9月3日(土) Eテレ 12:30〜13:00※中部以外

吃音(きつおん)であることをずっと隠してきた啓介。
転校先のクラスメイトとも距離をおいてしまう日々。
ひょんなことから、女子生徒とピアノの「連弾」に挑戦することになるが――。
心に秘めた思いは、彼女に届くのか・・・?
※今回の主人公は「全国オーディション」で選ばれた豊田啓介くんです。

「中学生日記」は、様々な中学生の“いまのキモチ”を伝える番組です。
ドラマに出演しているのは、一般の中学生。
今回は、実際に吃音のある中2の男の子が、その悩みと向き合う物語で、「本人」が
「本人」を演じます。

吃音の症状を隠してきたこと…そのせいで誤解を受けたり、話したいことを話せてい
ない後悔がたくさんあること…本当は話したいことがたくさんあること…脚本は、彼
の事実や気持ちを基に作りました。
これから同じ仲間として生きていく上で、多くの中学生たちに、
彼の事実や気持ちを知ってほしいと思っています。

NHK中学生日記ディレクター  林弘毅

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二

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