金沢こころの電話

 時の流れの速さは驚くばかりです。年末年始九州で過ごして、いろんなことがありました。帰ってすぐに専門学校の講義と試験、次の日には山口県の小児科のお医者さんの研修会での講演、そして、金沢で、こころの電話のカウンセラーのリーダーの研修会でした。
しなければならないことが山積みで、あれだけ、今年は更新すると約束をしたのに、なんと、今日まで更新できませんでした。一時間を惜しんで今、しなければならない仕事に取り組んでいます。でも、今日はもう一月末日。あまりにもひどいので、仕事の手を休めて、ブログに向かっています。

 年末年始のことは、ぼちぼちと、書いていこうとおもいますが、今日の夜のニュースをみていると福井県の大雪で北陸道の高速道路は車が950台ほど立ち往生、北陸への列車もストップで、車中で過ごしている人の映像がありました。1月23日、24日が金沢でしたから、1週間違えば、私も車の中に取り残されて、大阪に戻れないということが起こっていたのです。

 一年前にも「金沢こころの電話」のことを書きました。その時は公開全体研修会での講演でしたが、今回は、世話人を対象にした「エンカウンターグループ」でした。日曜日の10時から16時がメインのグループでしたが、せっかく大阪から来てくれるのだからもったいないと、前日は。世話人以外で、希望者をつのってのグループでした。定員の20人はすぐにうまり、皆さんが期待をしていてくださったようでした。

 普段からつきあいのある人のグループは難しいものです。以前ある大学の講義で、「エンカウンターグループ演習」があって、6日間の集中講義、いや集中演習でしたが、とても大変でした。それでも、6日目の最後に、受講者の全員が、受講してよかったと言ってくださったので、たいへんながらも、いい経験をしましたので、今回も、楽しみにしていたのです。

 土曜日のグループは、最初にさっと話してくださった人がいて、いい雰囲気ですすみました。知り合いという制限の中でも、かなり大変なことが話され、普段は、電話の向こうの、死ともむきあう深刻な問題をもつ人々の話を聞き続けて、自分の問題をきいてもらうことがないことや、電話の中でかいわだけでなく、自分の問題もだされで、よかったと、参加者が言ってくださって、役割を少し果たせたかとほっとしました。

 夜は、いつものように、リーダが集まってくださり、いろんな話に花が咲きました。金沢は、わたしにとって、いい仲間と再会できるいいところなのです。
 これからは、短くても、つぶやき程度でもかいていきますので。
 また、今年一年みなさん、よろしくお願いします。

  2011年1月31日         日本吃音臨床研究会 伊藤伸二