
僕は、第1回から欠かさず参加しています。
吃音についての話し合い、保護者の学習会、作文など、吃音親子サマーキャンプが大切にしているエッセンスを踏襲していて、それに加えて、千葉ならではの、オープンダイアローグを取り入れた参加者全員での話し合いの場を大切にしています。


渡邉さんが、ちば吃音親子キャンプが終わったことを報告しているので、それを紹介します。
ちば吃音親子キャンプが終わりました。
日帰りの人も入れると45人の参加がありました。
子どもたちは、吃音かるたを作ったり、オープンダイアローグのフィッシュボール(金魚鉢)で伊藤さんと対話したりしました。
親は、伊藤さんと3時間、1時間半と2回の学習や相談をしました。
私も2日間でたくさんいろいろな人と話しました。
おもしろかったのは、6月の吃音ショートコースで日本語のレッスンをしたのですが、そのときの材料が、歌舞伎の白浪五人男の名台詞でした。それを使って、みんなで声を出しました。それがおもしろかったので、私は、通ってきている子どもたちに知らせました。すると、その口上を真似て「自己紹介」を作る子どもがいました。その自己紹介をキャンプ1日目にみんなに披露したのですが、2日目には、参加している子ども全員が、その歌舞伎の口調で自己紹介を考え、発表しました。歌舞伎など知らないような1年生も、「知らざぁ言って聞かせやしょう!7年前に千葉で産湯につかり・・・・」とおもしろい自己紹介を考えて披露しました。
苦手でできれば避けたいと思っていた自己紹介が、こんなにおもしろくユニークな形で目の前に表れ、子どもたちもびっくりしたと思います。作ったり、発表したりしている子どもたちは、とても楽しそうでした。吃音カルタも作りました。子どもたちのその場での対応力や想像力を、吃音かるたや自己紹介で感じました。
伊藤さんの話を聞いた親たちからは、「聞きたいことがきけてよかった」「これから子どもと対話をしていきたい」などの感想がありました。
溝口さんが、子どもが書いた作文を読んで、子どもと対話をすることで、さらに子どもが、書いた作文に自分の思いを追加したり、広げたりして表現していました。こうやって子どもたちの思いが広がっていくんだと、私は学びました。
竹尾さんと出口さんが、出会いの広場で、参加者がリラックスできるようなゲームや歌を準備してくれました。みんなで四つの窓で話をしたり、ドレミの歌で歌詞を考えたりしました。「ドは、ドラえもんのド〜」など。
本当に楽しい時間があっという間に過ぎました。
17人のスタッフが、キャンプを支えてくれて、無事におわりました。
終わってすぐ、その場で、来年の予約をしました。来年は、10月5・6日(土・日)です。来年も楽しみです。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2023/10/04