八重洲ブックセンターで、『どもる子どもとの対話』に出会いました

 26日に大阪を出発して、まず、甲府に行きました。27日は、雑誌で見た「ほったらかしの湯」に行きました。天気予報は曇りとのことでしたが、雲ひとつない晴天で、甲府盆地が一望できる眼前に、写真のとおり、雪をかぶった富士山の頭がくっきりと見えます。
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 日本一の絶景温泉がどこかと問われれば、海と一体となっている温泉もよかったですが、この「ほったらかし温泉」が候補の一つに上がると、僕は思います。
 日本一周を2回経験して、温泉が大好きな僕は、全国各地のかなりの数の温泉に入っています。長年、毎年の年末に行っていた湯布院では、広い露天風呂から見える由布岳が大好きでした。しかし、日本一の絶景露天風呂とも口コミで伝わる山梨県の温泉「ほったらかし温泉」は、富士山と甲府盆地の眺望に訪れた多くの人の心が動くことでしょう。時間を忘れて90分も「富士山」と眼下に広がる甲府盆地を眺めながら、今年1年をぼんやりとふりかえっていました。甲府に来た一番の目的は、このほったらかしの湯に行ってみたかったからでした。

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 写真撮影禁止なので、この温泉の雄大さを紹介できないのが残念です。

 大満足して、東京に入りました。
 28日は、新しくできた豊洲市場へ。うーん、築地の方がよかったなあ。豊洲市場で食事をする予定でいましたが、やめて、銀座に行きました。シネスイッチ銀座で「家(うち)へ帰ろう」の映画を見ました。70年前、ホロコーストから逃れたユダヤ人の老人が、自分の命を救ってくれた友人との約束を果たすため、時を経て、アルゼンチンから故郷ポーランドまで旅する姿を描く奇跡のロードムービーです。僕の映画好きは繰り返し書いていますが、小学生から洋画に親しんでいた僕は、吃音で苦しかった学童期・思春期を映画で救われました。今は、ちがった感慨で映画を見ています。「家へ帰ろう」もこれまでの人生を振り返ることができた映画でした。

 その後、学生時代のホームタウンのお茶の水の古書街に。たくさんの思い出のつまった大好きな町です。児童書・絵本の店「ブックハウスカフェ」をみつけて入りました。来年は吃音の絵本をつくりたいとの思いがふくらんできました。

 29日は、東京に来る前偶然TVで見た麻布十番の商店街へ。2日早い年越しそばを更科堀井でいただき、これまた偶然看板を見た、天然温泉「竹の湯」という銭湯を探し、ようやくみつけて入りました。黒いお湯でした。地元の人がわっと入って、まさに芋の子を洗うような感じでした。久しぶりの銭湯体験です。

 30日は、築地市場へ。場外は営業していると聞いていましたが、ものすごい盛況です。人、人、人で、身動きがとれないほどでした。年末の風物詩なのでしょう。その後、両国へ行き、ちゃんこ鍋をいただきました。体も温まって、おなかいっぱいになりました。

 その後、東京駅すぐそばの八重洲ブックセンターへ。7階に、心理や教育のジャンルの本が置いてあります。みつけました!
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 特別に作られた<『どもる』子どもと対話する>というポップカード。その横に輝いているのは、表紙が前面に出ている『どもる子どもとの対話〜ナラティヴ・アプローチがひきだす物語る力』の本です。
 この本の制作にかかりきりになったこの1年のしめくくりにふさわしい光景でした。
 来年は、なんとかこの本をできるだけ多くの人に紹介していきたいと思います。

 僕の吃音ブログを読んで下さった皆さん、ぜひ、お読みいただき、周りの人に紹介していただけますよう、ご協力をよろしくお願いします。
 このブログ、これからは、吃音についてだけでなく、日常の風景も綴っていきたいと思います。来年は政府から名付けられた「後期高齢者」である、75歳になります。吃音には真剣に向き合いつつ、私生活は、わがままに、楽しく生きたいと思います。

 よいお年をお迎え下さい。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/12/31