月曜日の地震、阪神淡路大震災を思い出しました

 金曜日の夜は、松元ヒロさんと西谷文和さんのコラボの会、土日は、新・吃音ショートコースと続いたので、その報告をと思っていましたが、月曜日の朝の地震でびっくりしたので、まず、その報告をします。

 新・吃音ショートコースの心地よい疲れでゆったりとした月曜日の朝を迎えたのですが、7時58分、大きな揺れに驚きました。僕の家は、マンションの15階なので、震源地から少し離れてはいるけれど、かなり揺れました。阪神淡路大震災のときとは比べものにならないと思いますが。
 被害というものはほとんどなく、毎月の「スタタリング・ナウ」の残部を積み上げていたものがどさっと落ち、その他書類が散乱しました。本棚にきちんと並べている本は何の問題もなく収まっていましたが、横積みをしていた本は落ちました。ライフラインは、ガスが一時的に止まりましたが、すぐに復旧したので、問題はなかったです。
 最寄り駅の学研都市線は終日ストップでした。午後、病院の予約が入っていたのですが、行けませんでした。テレビの映像では、大きな被害が出た地域もあるようで、地震の恐ろしさをまた目の当たりにしました。
 一番困ったのは、エレベーターが止まったことでした。登校や通勤時間と重なったので、閉じ込められた人がいなかったか気になりましたが、うちのエレベーターはよくできているようで、何か異変が起こると、一番近い階に止まり、ドアが開いて乗っていた人を下ろして扉が閉まり、そこでストップするそうです。感心するのですが、おかげで閉じ込められた人がいるエレベーターを優先して業者が回るそうで、うちは終日動きませんでした。
 ジョギングをやめるわけにもいかず、いつものように小一時間ジョギングして疲れて帰ってきて、さらに15階まで歩いて上がらないといけないのは少々こたえました。

 階段を上り下りしていると、住人とすれ違います。エレベーターに乗っているときは、会話を交わすことなどめったにありませんが、階段ですれ違うと、お互いに「揺れましたね。怖かったですね。階段はきついねえ」と思わずことばを交わしていました。おもしろいものだなと思います。

 一夜明けて、エレベーターも復旧し、病院にも行き、「スタタリング・ナウ」の発送のため郵便局に持っていくこともできました。ほぼこれまでどおりの日常生活を送っていることのご報告でした。

日本吃音臨床研究会会長 伊藤伸二 2018/06/19