12月の第1日曜日は、大学ラグビーの早明戦

オリンピックが、国と国との競い合いという感じがして、子どもの頃から好きになれず、相撲も野球も興味が全くなくなった今、唯一見るスポーツがラグビーです。新日鉄釜石、神戸製鋼の7連覇、同志社大学の3連覇の時代からラグビーを見ています。
 実際に競技場に足を運んだのは、吃音親子サマーキャンプの卒業生が、早稲田大学ラグビー部に入部し、チケットを買ってもらってからですから、もう7年ほどになるでしょうか。国立競技場の、あの雰囲気が忘れられず、毎年、行くようになりました。ファンクラブに入ったので、チケットもとりやすくなりました。明治大学への愛校心がそれほどあるとも思えませんが、年に一度、校歌を歌うのも悪くないなと思います。
ラグビー 電光掲示板
 今年は、昨年と同じように、正面ではなく、東スタンドのチケットをとりました。日が陰ってくると寒くなるので、長く日が当たる東スタンドにしたのです。今年は、暑いくらいで太陽がまぶしかったです。はじめのうちは、ダウンも脱いでいました。
ラグビー 席にいる伸二
 満員でしたが、明治の応援が6〜7割というところでしょうか。始まる前の校歌斉唱のときの立つ人の数、声の大きさ、旗の数で大体分かります。
ラグビー 試合
 始まってすぐに、副将・梶村の90メートル独走によるトライ。梶村は、顔と名前の一致する数少ない選手です。1年生のときから大学選手権に出ていて、よく知っています。なんとも気持ちのいいスタートでした。キッカーも安定しているので、安心して見ることができます。その後、早稲田も点を入れますが、明治も点を重ねます。最後までとてもいい試合でした。足の速い2年生の山村選手。応援席から誰かが「山村! 君の足が見たい!」と言った瞬間に、山村がボールを持って走ってトライをとったシーンもありました。久しぶりに気持ちよくノーサイドを迎えました。
ラグビー チアガール
秩父宮競技場を出ると、いちょうまつりの真っ最中でした。鮮やかな黄色に包まれました。
ラグビー いちょうまつり
 23日には、大学選手権の準決勝が、大阪の長居競技場のキンチョウスタジアムであります。早速、チケットをとりました。大阪で見る明治大学のラグビーもいいものです。
 家に帰って、録画しておいた早明戦を見ました。結果は分かっているので、安心して見ることができます。スタンドの様子が映し出されると、「あの辺に坐っていたのだけど…」と思っていると、終盤、映っていました。鮮やかな青いダウン、間違いなく僕です。本人だけしか分からないことですが、おもしろいものです。

 12月1日に東京入りをして、5日に大阪に戻りました。千葉市院内小学校のことばの教室のグループ学習、ことばの教室の教師の研修会、どもる子どもの保護者の相談会、新しく出版する予定の本の打ち合わせなど、バラエティに富んだ5日間でしたが、ラグビー観戦もそのひとつ、彩りに花を添えてくれました。

 10月の静岡から始まった「吃音の秋」も終わり、今年もあと僅か。なんとか、思い出しながら、ブログで書いていこうと思います。

 日本吃音臨床研究会会長 伊藤伸二 2017/12/12