第1回沖縄吃音キャンプ。初めてのことで不安があるだろうと、吃音を生きる子どもに同行する教師・言語聴覚士の会(吃音プロジェクト)の仲間が駆けつけました。その一人、千葉市立院内小学校のことばの教室の教師である、渡邉美穂さんが、仲間に当てたメールです。そのまま採録します。


 吃音プロジェクトのみなさんへ

沖縄に行ってきました。もう1週間前ですが。報告遅くなりました。
あたたかいと予想をしていましたが、暑い!と感じることや
セミの声に「夏かな?」と思うくらいいろいろと驚きがありました。
これまで、家族と沖縄に行ったことがあったのですが
沖縄の人たちとの交流で、もっと沖縄が好きになりました。
あたたかい気温と気持ちで、心地よい時間を過ごせました。

金曜日の研修会で伊藤さんの話を聞き、今回のメインの「対話」に
ついて、また勉強しました。会話と対話の違いや、対話の大切さを
考えながら、沖縄親子キャンプに入りました。

第1回の初めの活動である「出会いの広場」を担当させてもらいました。
子ども、親、ことばの教室の教師、ST、大阪スタタリングプロジェクトのみなさん
が楽しそうに、ゲームをしたり表現したりしてくれて安心しました。
沖縄吃音研究会(OKK)のシンボルマークに「波」「魚」「太陽」が描いてあった
のでその3つのグループ分かれて、体で表現してもらいました。
初めての活動なのに、こんなに表現できるんだ!と感動しました。
沖縄の人は、すごい!
本当にパワーを感じました

その後の話し合い活動も、低学年グループに入れてもらいました。
一生懸命に話してくれるのを、聞きながら対話を楽しみました。
吃音親子サマーキャンプのように先輩となる常連の子どもがいなくても
話す雰囲気や話し合い活動ができることを感じました。
困っていることがあっても自分たちなりに前向きに考えているな
という印象です。さすが沖縄!なんくるないさーなんですね。
でも、最後の感想でみんなの吃音についての考えや思いがわかって
よかった。と言っていました。やっぱり話し合い活動、大事ですね。

最後は、オープンマイク(ふり返り)を全員で円になって行いました。
臨床家のための吃音講習会や吃音ショートコースなど大人だけのものは何度か経験ありますが
子どもも一緒に行いました。きちんと、キャンプで大事にしているものを
しっかりと捉えて子どもも感想を言っていました。

沖縄キャンプは、あっという間に終わってしまった。という感想です。
心地よい空間にもう少しいたかった。と思います。
来年の開催、応援しています! 来年も行きたいなぁ〜!と思っています。
楽しかったです!
                           渡邉美穂


 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2016/11/22