吃音(どもり)のもつ豊かな世界

 8月21・22・23日と滋賀県彦根市で行われた、吃音親子サマーキャンプが無事に終わりました。病気やケガもなく、26年間つづいているのが奇跡のようです。遠くは沖縄からふたりに言語聴覚士がスタッフとして参加かするなど、九州、関東地方など、全国各地から、ことばの教室の教師、言語聴覚士、吃音親子サマーキャンプの卒業生など、46名のスタッフが参加し、参加者は合計131名でした。

 毎年書いていることですが、僕は昨年はスタッフが集まったけれど、今年はどうだろうかと、いつも不安になります。手弁当で、参加費を全員がはらってのスタッフです。ボランティアスタッフという発想が僕たちにはありません。スタッフも参加者もすべてが対等なのです。

 最近言わなくなったとこれを書いていてきがつきましたが、ずっと言い続けてきたのがこの姿勢です。

 「僕たちは、世のため、人のためにという発想でこのキャンプを続けているのではありません。とてもいいい仲間とキャンプがしたいから、どもる子どもや、その保護者と会いたいから、そして、3日のこの空間がとても好きだから、自分たちの楽しみ、喜びのためにしているので、僕たち自身がこのキャンプを楽しみます。お世話をするされるの一方的なかんけいではありません。僕たちは勝手に楽しみますから、皆さんも楽しんで下さい」

 楽しいといっても、与えられる楽しさはひとつもありません。とてもハードなスケジュールです。キャンプの3つの柱で構成されています。
  ゝ媛擦妨き合う話し合いが、90分と120分 作文教室が90分
 ◆,海箸个妨き合う 表現活動としての劇の練習と上演
  親の4時間30分の学習会

 一般的な意味での楽しい活動はひとつもありません。吃音とことばに徹底的に向き合う3日間です。
 それでも子どもたちも、保護者もとても楽しそうです。そして、最後にはひとつの吃音ファミリーになっていきます。一人一人の参加者が「参加してよかった」と振り返る。自分たちがしていることですが、常にこのような満足感をえることが出来ることが、とても不思議だし、奇跡のようにも思えます。

 これまで、あまりキャンプの振り返りをブログで紹介してきませんでしたが、今年は、全てのプログラムについて、できるだけ紹介する予定です。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2015/08/27