7月11日〜13日と、沖縄で吃音三昧の時間を過ごしてきました。
初日は、7名の沖縄の言語聴覚士が集まって下さり、5時間以上、吃音についての、いろいろな質問を受け、あっという間でした。沖縄に、吃音について考え、どもる子どもの支援をしてくださる、いい仲間ができそうです。

 2日目は午前が講演会で、午後がワークショップでした。たくさんの人が聞いて下さり、思いきって話せました。午後のワークシヨップは、3人の臨床心理士他、ことばの教室の教師など、違った角度からの質問はありがたいことでした。

 沖縄のことばの教室の担当者が、吃音ワークブック(解放出版社)を使って実践しいてるのを聞いて、心強いことでした。
 2013年の夏に、鹿児島での全難言大会(全国のことばの教室担当者の全国大会)で僕は記念講演をしましたが、僕の話を聞いて、共感して下さり、僕の本をいくつも買って、子どもの指導に役立てていると話して下さいました。その指導の中で疑問を、いろいろと、いろいろと具体的な質問をしてくださいました。楽しい、ワークショップになりました。

 3日目は、沖縄リハビリテーション福祉学院、言語聴覚科に一日講義です。事前に「英国王のスピーチ」をみての感想をおくってもらっていました。僕は大学や専門学校で講義の前に、必ず映画「英国王のスピーチ」の感想をレポートしてもらいます。今回も提出してもらいました。

 今回は、吃音の講義を受ける前に映画を見て、講義をうけてから再度見ての感想だったので、学生は、びっしりとレポートを書いていました。たくさんのレポートを読んで、あまりしっかりと書いていたので、折角のレポートをムダにはできないと、しっかりと読んで、レスポンスもしっかりしなければと準備しました。

 結局、専門学校の午前、午後2コマの講義は、「英国王のスピーチ」について、久しぶりに力を入れて話しました。これだけ時間をかけて話せる、やはり「英国王のスピーチ」は、吃音の学習に最適な教材だと、改めて強く思いました。

 専門学校の講義の後、専門学校の言語聴覚科の学科長はじめ教員との食事会は、食事もおいしく、楽しい時間でした。吃音が縁で、いい時間をすごせる幸せを思いました。

 沖縄に、「吃音はどう治すかではなく、どう生きるかだ」の考え、実践が浸透していくことを願っています。

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2015/07/28