いい年でした


 今年も残すところあとわずか。新聞紙上では今年の10大ニュースなど回顧の記事があふれています。
 1965年、どもりを治したいとあこがれの「東京正生学院」の門をくぐった年が、僕の吃音に正面から向き合った元年です。その後の48年の中で、さまざまな出来事がありましたが、今年ほど、幅広く、充実し、密度の濃い一年はなかったのではなかかと思うほどに、楽しく、動いた一年でした。

 ブログに書きたいとおもっていると、すぐに次の行事がきて、執筆なとにも追われて、書きたいことの多くが埋もれてしまいました。来年は、今年ほど忙しくはないと思われますので、時期がずれてでも、2013年の回顧を、多少ダブルことも覚悟で書いていきたいと思います。

 結局、オランダの世界大会のこともほとんど書かないままにすんだしまいました。行事のほうこくではなく、いろいろと考えたことを、宇ぼちぼちと書きたいとおもいます。
 お読みいただければうれしいです。

 年賀状にはこのような内容のことを書き添えました。

 これまで生きてきた中で、昨年ほど、充実した密度の濃い時間を過ごしたことはないのではないかと思うほど、楽しく動いた一年でした。

 パンフレット「吃音とともに豊かに生きる」(NPO法人全国ことばを育む会)。向谷地生良さんとの共著「吃音の当事者研究−どもる人がべてるの家と出会った」(金子書房)などの出版。

 第10回世界大会(オランダ)での基調講演、全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会全国大会(鹿児島)
での記念講演や沖縄県・言語聴覚士会など、全国各地での講演。

 島根、岡山、静岡、群馬の吃音キャンプ、24回吃音親子サマーキャンプ、吃音相談会やことばの教室訪問などでの、どもる子どもや保護者との出会い。

 第2回臨床家のための吃音講習会、第19回吃音ショートコースでの、新しい学びと出会い。
 その他、3つの大学と5つの言語聴覚士養成専門学校での講義など、忙しく駆け抜けた一年でした。 
 
 長年勤めた大学の非常勤講師も70歳で定年になり、今年は、少し余裕ができるので、「法然・親鸞・道元」や
ナラティヴ・アプローチのなどの勉強ができそうです。

 来年は少しゆつたりと思索を深めたいと思います。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2013/12/26