吃音ショートコース「当事者研究」


 10月8日、9日、10日と滋賀県の琵琶湖で吃音ショートコースが開かれました。
 今年のテーマは、「当事者研究」。どもる人のセルフヘルプグループ、大阪スタタリングプロジェクトでは、「当事者研究」「吃音川柳」「どもりカルタ」「ことば文学賞」などの活動をしてきましたが、その延長にあるものとして、みんなが楽しみにしていた、吃音ショートコースでした。
 べてるの家の向谷地生良さんとの出会いや、吃音ショートコースのことは後日書きたいと思います。とにかく楽しく、うれしい、ありがたい、3日間でした。向谷地さんが2泊3日のハードスケジュールの私たちにつきあって下さり、たくさんのことを学びました。べてるの家での実践は、私たちが長年主張してきたことと、まったく同じで、向谷地さんも、吃音の領域で自分たちと同じ価値観で長年活動が継続していることに驚いておられました。
 講義、演習、そして最終日は吃音ショートコース恒例の、ゲストと伊藤伸二との対談です。お互いに共感することばかりで、対談が終わって、がっちりと向谷地さんと握手をしたとき、べてるの家の人たちと、私たちの仲間とが、がっちりと握手をしたのだと思いました。今後いろんなことを考えていきたいと思います。

 私は目の病気で今日から1週間ほど入院します。残念ながら今日はこの程度しか書けませんが、入院中に原稿を書きためておこうと思っています。しばらくお待ち下さい。
 この後、静岡のキャンプ、群馬のキャンプ、横浜の相談講演会、栃木の言語聴覚士の研修会、北九州の相談講演会と続きます。吃音にこんなにどっぷりとつかれること、ありがたいです。

 静岡のキャンプは10月22、23日、群馬キャンプは11月12・13日です。12日に公開の私の講演会が設定されています。それはどなたも参加できますので、お越し下さい。キャンプの方もまだ申し込みができるかもしれません。主催者にお問い合わせ下さい。群馬キャンプはこの後のブログで紹介します。
 日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二