親の話し合い
島根のフォラムーでの、親のプログラムは全て私に任されています。
初日は、13時30分から17時30分ごろまで
二日目は、9時から12時まで、13時から14時30分
かなり長い時間です。
島根の良さは、新しい人と、複数回参加する人のバランスです。
今年は4人ほど新しい人がいたのでしょうか。最初にその人に、今知りたいこと、不安に思っていることをまず出してもらいます。それにひとつひとつ丁寧に答えていくことから、私の話し合いはすすんでいきます。
当然と言っていいのか、「治す方法はあるのか?」の質問がだされます。そこで、8月に新しいく出る吃音のワークブックを使って、どんな治療法がこれまで考えられてきたか整理していきました。
これまで考えられてきた、吃音治療法をできるだけ紹介することは、「治りますか?}の質問にはとても有効です。これでもかこれでもかというくらい、治療法を紹介します。そして、残念ながら、これらの方法は役に立たなかったと説明すると、ただ単に、確実な治療法がないと言うのとは、ずいぶんとちがうだろうと思います。
疑問に思っていること、知りたいことを全て整理し、回答した上で次のステップに進んでいきますが、今回、新しく参加した人の中に、やはり治してあげたたいとの思いを強くもつ人がいただめに、丁寧にすすめていくことにしました。
なぜ、治してあげたいのかと、親の子どもを治してあげたい願いの奥にある、気持ちや考えに焦点をあてていきます。このときも、新しい吃音ワークブックがとても役に立ちました。「親のニーズ」の演習です。
どうして治してあげたいと思うのかの項目に、◎ ○ ×と印をつけてもらい。とてもそう思うの◎がついて項目について検討していきました。
子どもが笑われたり、からかわれるとかわいそうだから。
コミュニケーションの力が育って欲しいから
この二つについて、親として何が出来るかを話し合いました。論理療法について説明し、その演習で「からかい」などの対処法を考えました。
コミュニケーションの力を育てるに、親として何ができるか、私がいつも話す、コミュニケーションの5つの要素について、詳しく話しました。
その中で、傾聴することの話で時間切れになりましたが、次回に、質問の上手な親になるのはの実習をすることにしました。
この程度の説明では何のことかさっぱり分からないでしょうが、島根の実行委員会が親の学習会のまとめをしてくれると思いますので、それがきたら、詳しく説明ができると思います。
明日から、北海道の浦河に行きます。精神障害者の作業所「べてる家」の年に一度のべてるまつりです。
一度は行きたいと思っていましたので、とても楽しみにしています。
その報告は、またしたいと思います。
という訳で、月曜日の夜遅くまで大阪にはかえりません。
べてるの報告お楽しみに。
2010年6月23日日
日本吃音臨床研究会 伊藤伸二