よくも続いた24年の吃音キャンプ
 第一回の吃音親子サマーキャンプは、ものすごい暑さの中、会場は琵琶湖の和迩浜でした。そのときの、参加者、光景、琵琶湖につかっていた時のことなど、とてもよく覚えています。第二回のキャンプのことはほとんど覚えていないのに。それから24回も続くとは、当時は、全く思いも寄りませんでした。こうして24年も重ねてきて、いろんな子どものこと、情景で鮮烈だったことは、やはりよく覚えています。

 なぜ続けることができたのか、途中から始めた卒業式が大きな原動力になっているのは確かです。あんなに小さかった子が、なかなか輪に入れなかった子が、芝居の上演の時逃げだした子が、話し合いに背を向けていた子が、いろんな子どもたちが、一年一年と成長していく。その姿がうれしい。

 今年も4人の子どもが卒業していきました。みんなの前で、こんなにも話す子どもとは思いませんでした。一人一人の語る、自分のことばが、小さな子ども、親、保護者にしみいるように伝わっていきます。
 涙、涙の卒業式。ゆったりと流れるこの時間に身を置いていると、やはり今年も開催できてよかったと思えます。そして、来年も当然のことのように開きたいと思うのです。

 このような水準の高いキャンプを毎年開けること、奇跡に近いと私は思います。
 いろんなことが思い浮かびました。それらをことばにしていくのが私の使命なのでしょう。ぼちぼちと紹介していきたいと思います。このブログより先に、日本吃音臨床研究会のホームページでは、事前の芝居のレッスンや、写真が早くアップされると思います。ホームページも合わせて見て下さい。
 昨日は、さすがに疲れてぐったりしていましたが、今日からまた、明日に向かって始動です。 

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二  2013/08/27