キャンプのすぐあと、仲間の吃音プロジェクトの仲間へのメールと、渡邊美穂さんの吃音プロジェクトへのメールをまず紹介します。週明けの、埼玉県越谷市のことばの教室訪問、講演でなんとか時間の余裕がとれますので、吃音の夏の紹介をしていきます。とりあえずの報告です。
第27回吃音親子サマーキャンプが、無事、終わりました。
参加申し込みは、137名でしたが、体調不良などで、直前キャンセル、当日キャンセルなどがあり、132名の参加でした。
キャンプの途中、高温多湿のせいか、体調を崩した人もいて、心配しましたが、皆さん、無事、家に戻られたようです。終わってみれば、今年もまたいいキャンプでした。どうなることかというハプニングもありましたが、今、ほっとしています。
ゆっくりとキャンプを振り返りたいのですが、明日は東海4県の研究大会が、三重県四日市市であり、吃音の分科会の助言者になっているので、その最後の準備をしています。
初参加の家族が12組あり、毎年ですが、新しい人と複数回参加している人とのバランスが絶妙で、いい文化、いい伝統が引き継がれていっているのを感じました。
子どもたちの話し合いの中では、何度も参加している子どもは、話したり聞いたりのいい見本になってくれていますし、親の話し合いの中でも、経験に基づく話が押しつけではなく語られています。劇の練習でも、子どもたちからどんどんアイデアが出て、みんなで作り上げていっています。恒例の親の表現も、パワーあふれる熱演が続きました。
ひとりひとりを大事にしながら、ゆるやかにつながって、ひとつの大きな家族のようです。その中に身を置くことの幸せを感じていました。
スタッフも、初めて出会う人もいる中で、見事なまでの連携プレーでした。
特に、スタッフ会議で、気になる子どもの話が出たとき、あちこちから手が挙がり、ひとりの子を、広く深く見ている目がたくさんあることを感じました。こんなことがあった、こんなことを言っていた、その子の親はこうだった、きょうだいはこうだった、と次々と途切れることなく、その子の物語が語られるのを聞きながら、すごいことだなあと思いました。
この空間は何だろうと思います。ぎすぎすした現代の中にあって、不思議な空間です。サマキャンの場の力を、今年もまた感じました。
島根での全難言大会、愛知県岩倉での吃音講習会、そして吃音親子サマーキャンプと続いた「吃音の夏祭り」も、いよいよ終わりに近づきました。ひとつ終わるごとに寂しさを覚えますが、来年の計画も入ってきます。しなければならないこと、したいことを、また皆さんと一緒に楽しく続けることができるよう、願っています。
お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。 2016/08/22 記
伊藤伸二
吃音夏祭りのサマキャンが終わりました。今年は、高温多湿で体調をくずす方が多かったのですがなんとか、無事にいつものように楽しくいいキャンプが終わりました。とても素敵な空間で、最後の昼食でお母さん方も
「ことばでは説明できない安心感と居心地の良さです」と言っていました。本当にそうです。
伊藤さんが「毎年いいキャンプになるか心配」と言っていますが、私も「出会いの広場は、楽しんでもらえるか心配」と毎年思っています。今年は「サマキャンゴー」をしました。自分と同じ血液型の人や誕生日月の人などを
さがし、出会えたら「サマキャンゴー!」と言ってハイタッチをしました。「よかった」とみなさんによしよししてもらってうれしくなりました。また、がんばります。
劇の練習も数年前に比べて、子どもたちの意欲が増しているように感じます。「この歌のメロデイを練習したいです」と軍艦マーチなど聞き慣れない歌を進んで練習していました。ちびっ子もあきることなく、楽しく練習していました。とても楽しく終わることができました。
話し合いは、高校生グループに久々に入れてもらいました。進行は、サマーキャンプ卒業生で大学2年生の佐々木大輔くんがしてくれたので助かりました。高校生の参加が多く、話し合いが難しいかもしれないと言われていましたが大輔くんのアイデアでコミュニテイーボールを使ってスムーズにできました。若い新しいアイデアで、すごいなと思いました。私のことばの教室でも取り入れてみたいと思います。
最後の親のパフォーマンスや劇も、演じる楽しさが溢れていました。みている方もじっと温かく見守っている雰囲気がよかったです。
最後に紹介してくれた子どもたちの作文では、それぞれのキャンプに参加する背景が浮かんできてその作文がより深く感じました。どもるお兄ちゃんのことを見守っている妹さんの思いや「世界一いいお兄ちゃん」と締めくくっていて感動しました。
事情があって一人で参加した高校生は、「来てよかった」と思いをたくさん書き、作文教室の時間では思いをまとめられず、最終日の朝まで持ち歩いて書いていました。あふれる思いをどう書いたらいいか、困っていました。 「なんとも言えない空間」に感動していたようです。
思いがけずに、その高校生の作文が最後に読まれ、その作文を聞いてまた、涙が止まりませんでした。
本当にいい時間で、心がリフレッシュしました。また、がんばれそうです。昨日も嵐の中研修に行っていたのですが、本日も明日も研修です。伊藤さん、親・臨床家のための吃音講習会直後のサマキャンで大変だったと思います。本当にありがとうございました。もう少し続く「吃音夏まつり」、がんばってください!
千葉市立院内小学校 ことばの教室 渡邉美穂
日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2016年8月26日
第27回吃音親子サマーキャンプが、無事、終わりました。
参加申し込みは、137名でしたが、体調不良などで、直前キャンセル、当日キャンセルなどがあり、132名の参加でした。
キャンプの途中、高温多湿のせいか、体調を崩した人もいて、心配しましたが、皆さん、無事、家に戻られたようです。終わってみれば、今年もまたいいキャンプでした。どうなることかというハプニングもありましたが、今、ほっとしています。
ゆっくりとキャンプを振り返りたいのですが、明日は東海4県の研究大会が、三重県四日市市であり、吃音の分科会の助言者になっているので、その最後の準備をしています。
初参加の家族が12組あり、毎年ですが、新しい人と複数回参加している人とのバランスが絶妙で、いい文化、いい伝統が引き継がれていっているのを感じました。
子どもたちの話し合いの中では、何度も参加している子どもは、話したり聞いたりのいい見本になってくれていますし、親の話し合いの中でも、経験に基づく話が押しつけではなく語られています。劇の練習でも、子どもたちからどんどんアイデアが出て、みんなで作り上げていっています。恒例の親の表現も、パワーあふれる熱演が続きました。
ひとりひとりを大事にしながら、ゆるやかにつながって、ひとつの大きな家族のようです。その中に身を置くことの幸せを感じていました。
スタッフも、初めて出会う人もいる中で、見事なまでの連携プレーでした。
特に、スタッフ会議で、気になる子どもの話が出たとき、あちこちから手が挙がり、ひとりの子を、広く深く見ている目がたくさんあることを感じました。こんなことがあった、こんなことを言っていた、その子の親はこうだった、きょうだいはこうだった、と次々と途切れることなく、その子の物語が語られるのを聞きながら、すごいことだなあと思いました。
この空間は何だろうと思います。ぎすぎすした現代の中にあって、不思議な空間です。サマキャンの場の力を、今年もまた感じました。
島根での全難言大会、愛知県岩倉での吃音講習会、そして吃音親子サマーキャンプと続いた「吃音の夏祭り」も、いよいよ終わりに近づきました。ひとつ終わるごとに寂しさを覚えますが、来年の計画も入ってきます。しなければならないこと、したいことを、また皆さんと一緒に楽しく続けることができるよう、願っています。
お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。 2016/08/22 記
伊藤伸二
吃音夏祭りのサマキャンが終わりました。今年は、高温多湿で体調をくずす方が多かったのですがなんとか、無事にいつものように楽しくいいキャンプが終わりました。とても素敵な空間で、最後の昼食でお母さん方も
「ことばでは説明できない安心感と居心地の良さです」と言っていました。本当にそうです。
伊藤さんが「毎年いいキャンプになるか心配」と言っていますが、私も「出会いの広場は、楽しんでもらえるか心配」と毎年思っています。今年は「サマキャンゴー」をしました。自分と同じ血液型の人や誕生日月の人などを
さがし、出会えたら「サマキャンゴー!」と言ってハイタッチをしました。「よかった」とみなさんによしよししてもらってうれしくなりました。また、がんばります。
劇の練習も数年前に比べて、子どもたちの意欲が増しているように感じます。「この歌のメロデイを練習したいです」と軍艦マーチなど聞き慣れない歌を進んで練習していました。ちびっ子もあきることなく、楽しく練習していました。とても楽しく終わることができました。
話し合いは、高校生グループに久々に入れてもらいました。進行は、サマーキャンプ卒業生で大学2年生の佐々木大輔くんがしてくれたので助かりました。高校生の参加が多く、話し合いが難しいかもしれないと言われていましたが大輔くんのアイデアでコミュニテイーボールを使ってスムーズにできました。若い新しいアイデアで、すごいなと思いました。私のことばの教室でも取り入れてみたいと思います。
最後の親のパフォーマンスや劇も、演じる楽しさが溢れていました。みている方もじっと温かく見守っている雰囲気がよかったです。
最後に紹介してくれた子どもたちの作文では、それぞれのキャンプに参加する背景が浮かんできてその作文がより深く感じました。どもるお兄ちゃんのことを見守っている妹さんの思いや「世界一いいお兄ちゃん」と締めくくっていて感動しました。
事情があって一人で参加した高校生は、「来てよかった」と思いをたくさん書き、作文教室の時間では思いをまとめられず、最終日の朝まで持ち歩いて書いていました。あふれる思いをどう書いたらいいか、困っていました。 「なんとも言えない空間」に感動していたようです。
思いがけずに、その高校生の作文が最後に読まれ、その作文を聞いてまた、涙が止まりませんでした。
本当にいい時間で、心がリフレッシュしました。また、がんばれそうです。昨日も嵐の中研修に行っていたのですが、本日も明日も研修です。伊藤さん、親・臨床家のための吃音講習会直後のサマキャンで大変だったと思います。本当にありがとうございました。もう少し続く「吃音夏まつり」、がんばってください!
千葉市立院内小学校 ことばの教室 渡邉美穂
日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2016年8月26日